suzumoku

拒めない現実

 

新宿K's cinemaに中村真夕監督のドキュメンタリ映画、

 

『ナオトひとりっきり』を改めて観てきた。

 

 

 

原発事故という現実が一切無ければ、

 

一人のおじさんが多種多様の動物達を頑張って世話して、

 

大自然の中で共に暮らしていく

 

そんな感動の物語の様にも思えるが、

 

作中、富岡町内に何度も流れる放送が、

 

その現実を一瞬たりとも忘れさせない。

 

これと似た様な感覚が昨年末、

 

石巻の沿岸部を訪れた時にもあった。

 

20140273.JPG

Leica,M6

Summicron,50mm F2.0

Ilford,Delta 100

2014,December

Japan,Miyagi

 

 

 

辺り一面のススキを目の当たりにした時、

 

津波の被害があったという現実が無ければ、

 

撮影を行うには絶好のロケーションだと思えた。

 

しかし、点在する瓦礫や半壊した家々が、

 

その現実から心を離そうとはしなかった。

 

20140271.JPG

Leica,M6

Summicron,50mm F2.0

Ilford,Delta 100

2014,December

Japan,Miyagi

 

 

 

地震や津波、火事や台風、

 

そういった自然災害は、たとえどれ程甚大だとしても、

 

マンパワーでもって瓦礫を取り除き、

 

整地し、再び町を取り戻せるだろう。

 

ところが、原発事故となるとそれが通用しない。

 

20140349.JPG

Leica,M6

Summicron,50mm F2.0

Ilford,Delta 100

2014,December

Japan,Miyagi

 

 

 

原子力の可能性も、恐ろしさも、

 

全く知らないわけではなかった。

 

それが今、恐ろしさとして発揮されてしまった。

 

今までの国民一人一人の生活の基盤の大元の基盤ってのは、

 

まるでギャンブル的に保たれていた様で、

 

そのギャンブルにもついに負け、

 

とんでもなく大きな、

 

終わりのない代償を背負っている…そんなふうに思える。

 

 

 

それでも、安心も安全も金も欲しい

 

けれども、原発と同じく、

 

人の生み出した言葉が全てを物語ってる。

 

その言葉の意味の、真逆も確かに存在するって事を。

 

 

 

ナオトさんの暮らしも、自分達とはある意味真逆だろう。

 

ただ、そこで確かに生きているという事が、唯一の共通点なのか。

 

 

 

現代を生きる人間ってのは、自分も含め、

 

人間の作ったものが無ければそうそう生きていけない、

 

それもまた事実だ。

 

その辺、動物達は本当にタフだなと思う。

 

ただ言葉が話せないだけで、

 

人よりも下に見られてる感があるけど、

 

もし彼らと意思疎通出来たらなんて夢物語もあるけど、

 

実現したとして、その夢物語の様なホンワカしたもので、

 

果たして済むだろうか

 

20140254.JPG

Zeiss Ikon,Contaflex Ⅲ

Tessar,50mm F2.8

Ilford,Delta 400

2014,December

Japan,Tokyo

 

 

 

交通事故も、原発事故も、

 

たとえ元が自然災害でも、

 

人の作ったものに影響しての被害なら、

 

全ての元凶を辿ると、

 

結局は人間の存在そのものに行き着いてしまう。

 

そして、では何故自分は生まれたのかを考えると、

 

下手したら底無し沼にはまって、

 

全てがどうでもよくなってしまう。

 

それは諦めとか、ましてや悟りなんかではなく、

 

ただの放棄だ。

 

 

 

だからこうするんだ。

 

何故今自分は生きていられるのかを考える。

 

すると、自然と大事なものや存在が浮かんでくる。

 

そうすれば、その中で果たして何が必要か否か、

 

必ず各々の答えは持てるはず。

 

IMG_1034.JPG

今月、地元静岡のラジオ番組、

 

k-mix“レイニードライブの収録にて、

 

中村真夕さんをゲストにお招きしまして、

 

今作についての事、映画監督という職業について等々、

 

色々なお話を伺う事が出来ました。

 

先週、その第一週目が放送されましたが、

 

今週末の5/2(土)19時半から、第二週目が放送されます。

 

映画とあわせて、是非お聞き下さい!

 

【静岡k-mix 番組表】

http://www.k-mix.co.jp/topics/suzumoku.html

■ suzumokuプロフィール

2007年、アコースティックギターを片手に音楽シーンに突如現れ、アルバム「コンセント」でデビュー。
その荒々しくも正確なフィンガリング、独自性、強烈な歌声は“オルタナティブフォーク”と形容された。

当時の代表曲である「週末」は、社会に出て次第に世間に染まっていく若者の葛藤を歌い、時に優しく、
時に厳しく、常に明確なメッセージを伝えようとする現在のスタイルの萌芽が、この時すでに見て取れる。

2011年、ツアー先の仙台に向かう道中で東日本大震災が起こり、被災。
現地での避難所生活の中、互いを助け合う心に触れ、「僕らは人間だ」を作曲。
震災から二日後にYouTubeで発表し、チャリティーソングとしても大きな話題を呼んだ。


そして、東北の状態をより多くの人々に伝えるべく、ツアーの続行を決意。同曲を全国に届けた。

この体験から、メッセージをより遠くにまで届けたいという想いが強くなり、エレキギターを掴む。


以降、徐々にその音楽スタイルはフォークからロックへと変化してゆき、弾語りだけではなく、バンド編成でのライブも積極的に繰り出すようになる。

2013年、キャリア初のフルアルバム「キュビスム」を発表。
収録された「蛹」や「モンタージュ」は、独自の視点で捉えた様々な現代の側面を描き、その音楽性の広さと歌詞表現の多彩さを見せつけた。



2014年初頭、矛盾を抱えたまま空回りする社会に怒りをぶつけるが如く、さらに激しいロックサウンドへと移行。
バンドを率い、“毎回新曲を披露する”という公約のもと、同年5月より渋谷“CHELSEA HOTEL”でのフリーライブを毎月決行している。

2014年12月10日、自身にとって音楽生活の集大成とも言えるワンマンライブが決定。
その場では2015年2月にリリースとなるニューアルバムの超先行販売も行われる。

現在までにミニアルバム4枚、コンセプトアルバム3枚、フルアルバム1枚を発表。
デビュー前はギター職人という経歴の持ち主。

□ オフィシャルサイト
www.worldapart.co.jp/suzumoku/

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