—— Kさんは、レコーディングの時にどういう部分を大切にしていますか?
今回の「会いたいから」もそうですが、今制作中の楽曲も一発録音で生楽器で演奏するのを基本にしてるんですね。
生楽器っていうのは、スタジオの場所だったり、天気だったり、弾いている人のテンションだったりで音が全然違ってくるんです。エンジニアさんによって同じ楽器でも違う音やニュアンスを出してたりするのが生楽器のいいところであり、恐いところでもあると思います。
石井さんと一緒にやらせていただいてすごく勉強になった事で、その現場の空気を大切にするっていうのは心がけてやっていますね。
だから、同じものをせーので録音しても、演奏してる人、ひとりひとりの気持ちを読まないと、譜面だけみて自分のところだけただ演奏するっていうのはちょっと違うかなって思いました。演奏はピアノを弾く僕を含め、ドラムとベースの3人で録っているんですけど、お互いの呼吸を感じながらやるんです。
だから必ず、jam session(即興演奏)を30分以上はやるんです。その日の気分で、ジャズだったりファンクだったり。そこでそんなに会話しなくて、 初めましてでも、その人のやりたい方向性とかニュアンスが分かるんです。
—— そういうのって、かなり本番にいきてきますか?
そうですね。以前はスタジオ(レコーディング)って凄く緊張していたんですよ。だからあまりそういう事が出来ませんでしたが、そういう自分なりのコミュニケーションをとってからのレコーディングはスムーズにいくようになりました。
そうすると、制作で「ここちょっと違うよ。」っていう部分があっても言い易いし。
あと、メンバーと沢山話しますね。レコーディングやJamが終わったあとの雑談も含めて。
—— 曲を作るのはピアノですか?
基本的にはピアノですが、メロディが浮かんだ時にはヴォイスレコーダーを使って少しずつ録音して、曲作りをしようと思う日にそれをピアノで弾いて、これはやめよう。これは使おうっていう風に選り分けています。
あとは、最近歌詞を書きたいと思ってチャレンジしてるんですが、色々なアーティストさんのアドバイスで、歌詞を先に書いてからそれにあったメロディをつけるという事もやっています。まだ全然これからなんですが、楽しくやっています。
—— では、これからKさんの作品にはご自身の作詞のものが増えてきますね。
そうなるといいですね!
—— どんな音楽に影響をうけましたか?
最初に音楽にハマったきっかけは BabyfaceやStevie Wonder、 Quincy Jonesっていうブラックミュージックで、特にメロディの綺麗なもので今も好きで聴いているんですが、ピアノを弾くようになって、ピアノ弾きのアーティストを聴くようになりました。例えばJamie Cullumとか。あとは昔から好きだったBen FoldsとかBilly Joelとか。
でも影響って、今もずっと受け続けてるんですよね。邦楽ではハナレグミさんとか好きだし、自分が手が出せないジャンルだけどトクマルシューゴさんとかもいいな。
ただ聴いて楽しいっていうのもあるけど、アプローチの仕方とか面白いなって思えばそういうのも、自分の曲作りのエッセンスになったりしますからね。
あと歌詞だと斉藤和義さんとか槇原敬之さんとかもいいです。
生活の中で面白い話って沢山転がってるんだなっていう事に気がつきますね。
—— 「K音楽部」という不定期更新のオフィシャルサイト限定のラジオがありますが、あれは台本があるんですか?
ないでしょー!あのゆるさは(笑)でも、最初は台本をちゃんと決めてやっていたんですが、そのうち普段何となく喋っている言葉の方が面白いっていう事になったんですよ。
だから喋る事のテーマみたいものはざっくり決めているのですが、話しの流れにあわせて方向が変わって行ったり。
でもああやってフリーで話していると、生活の中で面白い話って沢山転がってるんだなっていう事に気がつきますね。だから最近面白い話はメモるようにしてるんですよ。
—— そのラジオでKさんはサッカーがお好きだというお話をしていましたが、ご自分ではされるのですか?
やります。今はあまり出来ないんですが月1回くらいはしたいですね。
ライブでは既に披露され、話題となっている『会いたいから』がシングル化!映画「瞬またたき」の主題歌として起用が決定し、オファーを受けてから書き下ろしたという楽曲は、「“会いたくても会えない”それぞれの想いを思い出しながら聞いてもらえれば嬉しい」とKが語る珠玉の一曲。原作:河原れんの同名小説を、本年最注目の北川景子・岡田将生が紡ぐ至極のラブストーリー。衝撃の愛の軌跡を綴る感動作を、Kの新曲がやさしく包み込みます。 [初回生産限定(“瞬またたき”盤)][初回生産限定(“K”盤)][通常盤]の3形態で発売!本商品は[初回生産限定(“K”盤)]です。ジャケット絵柄は “K”のアーティスト写真を使用。特典DVDには、Kのマルチアングルピアノ弾き語り映像を使用した『会いたいから Music Clip』を収録。なんとMusic Clipの音源は、撮影時の一発同時音源を使用しています。
2010/07/11 大阪府 NHK大阪ホール (17:30/開演:18:00)
2010/07/16 東京都 中野サンプラザホール (開場:18:30/開演:19:00)