ー 実は今回、イメージ的に一番意外性を感じたのがDEPAPEPEさんだったの。
そうなんだ(笑)。彼らとはプライベートですごく仲が良いの。今回“だいじなひと Co. BU-NI”でトラックを作ってもらったBU-NIと、吉田山田と私でたこ焼きパーティーやっているんだけど、BU-NIが「DEPAPEPE呼ぶわ!」って、トッくん(徳岡慶也)とタッくん(三浦拓也)を呼んだのが始まり。それから一緒に飲みに行ったり、セッションバーに連れていってもらって一緒にセッションして遊んだりしているの。
ー そうなんだ。楽しそう! “Tonight’s The Night Co. DEPAPEPE”からは解放感を感じたんだけど、そういう関係性だからこそ音からも楽しさやリラックスしたムードが出ていたんだね。
そうかもしれない。 トッくんなんて全然年上やから「今、何してるの?飲みにいくでー!」みたいな感じで、すごく可愛がってくれて。
ー あと、AZUちゃんの親友である蒼井そらさんも “THE WAY I AM Co. 蒼井そら”でコラボしているけど、以前MVに出演されましたよね?
ええ。でも一緒に歌うのは初めて。そら自身は今、中国でもユニットを組んだりソロシンガーとしてもリリースもしているの。
ー 中国で?
そう。今、中国と日本ってなかなか繋がれる道がないでしょ。多分お互いがお互いに勘違いしている部分もあると思うので、そらは自分がそういうことへの架け橋になりたいってずっと言っていたの。だから中国で音楽やタレント活動の一環としてライヴをすることで、日本から仲の良いアーティストを呼びたいしバックダンサーに日本人を起用したいって言ってる。それに自分が日本で音楽活動が出来るようになれば、今度は中国のアーティストやダンサー等も日本に呼んであげたいって。それが夢だってずっと言っていたの。実際、そらが日本で【蒼井そらpresents「蒼そらフェス~屋内だけど~」】というライヴイベントを開催した時に、中国で自分のユニットメンバーを呼んでライヴもしたし。いがみ合っていないで、もっと素敵なこともあるしみんなが思っているような人たちばかりじゃないんだということを、自分が先陣を切って伝えたいというのが、そらの夢。だからそらが日本で音楽活動が出来るように私も協力させて欲しくて、今回一緒にコラボしました。
ー そういう経緯があったんですね。
そう。私の夢は、日本と中国でお互いのライヴに出演すること!
ー プライベートで仲が良いだけでなく、そうやってお互いの夢で繋がり合えるのは本当に良い関係ですよね。その夢の糸口でもある“THE WAY I AM Co. 蒼井そら”。この曲はまさにAZUちゃんやそらさんと同じ、30代をメインとする女性の持つ恋愛や仕事の悩みが結構リアルに描かれていますよね。
どういう曲にしようかって、そらと二人で飲みながら話しているんだけど、いつも脱線しちゃうの(笑)。
ー あはは。ちなみにその脱線話はどんなことが多いの?
結婚や子どもについてが多いかな。「最近友だちみんな子どもを産んで、Facebookのフィールドに子どもの写真ばかりUPされてるんだけど、これは何かの策略?」みたいな(笑)。
ー あはは。
Facebookって、大体の年齢層や自分が普段良く見ている記事によって、出て来る広告が違うんでしょ?
ー そうだね。
私たちそれを知らなくて、みんな同じ広告が出てくるものだと思っていたの。でも、出て来る広告はホルモンバランスに関するものや、結婚紹介所、「あなたにぴったりのウエディングプラン」みたいなものばかりで。
ー 出て来る、出て来る(笑)。
ね!でもその広告が選んで出てきていることを知って、「ひどくない?」って思っちゃった(笑)。
ー シミ、しわとかね(笑)。
そうそうそう!!そういう中でデザイナーズマンションやブランドのドレスとかも出てきて、そういうのを歌詞にしちゃおうって思ったの。
ー だからこそ、歌詞がめちゃくちゃリアル!
そう、すごくリアルなの!少し前に国会で、結婚できないのか発言が問題になったことがあったでしょ。
ー あったね。
ちょうどその問題は、この歌詞の元になる部分を書いている時で、藤林聖子さんにそういうことや先程お話したFacebookの件などをイメージとしてばーっと書き出したの。
ー なるほど。
結婚していなくても幸せな女性はいるけど、「結婚してないのはどうなの?」って思われることもある。勿論結婚したくても出来ない人もいるし、子どもを授かれない人もいる、そういう人たちの代弁するわけではないけれど、「結婚や子どもを産むことが出来なくたって、自分らしさがあればいいんじゃないのかな。それはそれでカッコいいんじゃないの?」といった内容をバーッとメールで書いて、藤林さんに送ったら「これ、もう歌詞出来てるじゃん。」って言われて(笑)。
ー「私が書かなくてもいいんじゃない?」って?
そうそうそう!でも私たちが言うと、ただの愚痴になっちゃって逆にリアリティがなくなっちゃうと思ったの。だからご結婚されている藤林さんに書いてもらった方が良いと考えたんです。結婚している人が、結婚前の気持ちを交えて書いた方が面白いんじゃないかなと。