ー 確かに歌詞としてはその方がフラットさが出ると思う。
でしょ!
ー あと個人的にも大好きなのが、“LIAR'S GAME Co. JAZZY BLAZE”。Megさんのラップとverseがカッコいいし、AZUちゃんの美声とラップがまた似合う!
ほんと?めちゃくちゃ嬉しい!元々私とMegと私のマネージャーの3人が、ラッパーとシンガーとDJのスタイルでJAZZY BLAZEとしてユニットを組んでいたの。
ー そういうことだったんだ!
そうなの。一番最初だよね。
マネージャー:そう。17、18歳位の時だね。
私とマネージャーは大阪、Megは神戸に行って活動をしていたんだけど、Megとやりたい方向性が全然違ってしまって。Megはもっと濃いところに行きたかったんだけど、私たちはもっとキャッチーなところに行きたかったし、メジャーデビューもしたかった。だから「このまま一緒にやっていても多分無理だね。」という話になって一度離れたんだけど、MegはJAZZY BLAZEという名前をそのまま使っていてくれて。
ー そういう経緯があると、今回コラボする上でわだかまりは無かったの?
全然!離れてからもちょくちょく連絡は取り合っているし、Megが東京に来たら私のライヴを観に来てもらったりもしているし。それに地元が一緒だからお正月にはみんなで集まる。でも私はメジャーデビューしたらいつか絶対Megを、フックアップではないけれど、一緒に初期の形でやりたいと思っていたから、今回のコラボアルバムというのも良い機会だと思い、すぐMegに連絡したの。
ー いいね。ライヴでもすごく観たい!あと、AAAの浦田直也さんとコラボした“Without U.... Co. urata naoya from AAA”だけど、やはり浦田さんとも飲み友だち?
そう(笑)。一緒に飲んでいる時にコラボアルバムを制作中という話をしたら、「じゃあ一曲一緒にコラボさせてよ!」ってうらちゃんに言われて「え、嘘でしょ?(笑)」って言ったら「全然やるよ!マジでやろう!」って。でも飲みの席だし酔っぱらっているんだろうなと思ったから、次の日うらちゃんに「昨日の話、本気?」ってLINEしたら「本気だよ!」って返事が返ってきたから、すぐに正式オファーをしてトントン拍子に決まりました。
ー すごいね!でもそうやって良い形でこういうコラボが実現するのもAZUちゃんの人柄や交遊関係が出ていると思う。しかもこの曲はリア充の人にはピンポイントでハマる曲だと思うし、そうでない人もこんなこと言われたいとか思うラブソングですね。
男の人と女の人が会いたくなる瞬間を描いてみたかったの。
ー 瞬間?
そう。一番寂しい時間帯って多分寝る前だと思うの。
ー 納得!
寝る前に連絡を取り合っていると、めっちゃ近くに感じるのに会えない。でも会いたい。そういう感覚を描いた曲って書いたことがなかったので、書いてみたいなと思って。
ー この曲はラブソングの定番になりそう。
カラオケでも歌って欲しいな。
ー かと思えば“Suga Suga Co. TAKANORI from LL BROTHERS”では、「え、不倫ですか?遊びですか?」と言いたくなる火遊び的なリリックが意味深で(笑)。
そっすね〜(笑)。これは完全に遊びの曲。男性の方はフリーかもしれないけれど、女性の方は彼氏がいて、でもハマッちゃっていくという曲。
ー でもAZUちゃんは一途っぽいからこういうことは。
…えへへへへ(笑)。
ー えー!まさか実話ですか!?(笑)
いやぁ(笑)。でも「こういう経験ってあるよね。」という話をTAKANORIさんと何回もして、作ったの。
ー TAKANORIさんのVoが良い意味でエグいし、 AZUちゃんの小悪魔的な感じもこういう楽曲にはピッタリ。しかも最後の「こんなの愛じゃない」っていう部分が印象的だし、サビもすごく耳に残る。
サビの「Suga Suga」は、耳に残るし口ずさんじゃうってみんな言ってる!でも実はこの曲が出来上がるまで、結構苦労しました。
ー どういうところが?
最初、私が思っている女性像とTAKANORIさんが思っている女性像がすごく違っていたの。唯一、今回のコラボメンバーで初めてお会いしたということもあって、お互いのことをまだあまり分からない状態だったから余計なんだけど。
ー そういうのって、AZUちゃんにとっては珍しいことだもんね。
そうなの。私は、思っていることを直接言ってもらって平気…というか、その方がいいタイプだから、みんなはそういう風に接してくるけど、やっぱりTAKANORIさんは気を遣ってくださったので、そういう部分で最初は意思疎通が大変だった。だからこの曲は一番最後まで作り込んだの。多分、制作自体は一番最初から始めたんだけど、一番最後にレコーディングをしたから3ヶ月位ずっとやりとりを続けて、下手したらお蔵入りになっていたかもしれなかった位だった。でもTAKANORIさんが「ギリギリまでやらせて下さい!」って言ってくださったし、お互いが納得いく迄そうやってやりとりを続けたから、すごく良い作品に仕上がったと思っている!