ー 今回この曲を選んだ理由は?
AZU:作家の人と、色々サンプリングをして遊び心も交えた曲作りをしたいという話をしていたんです。それで、“恋のマカレナ”やスタイリスティックスの曲を試していたんですが、私がデブラ・モーガンの“I LOVE YOU”を大好きで、作家の人も「この曲だったらすごく合うと思う。」と言ってくれたからこの曲をやることに決まりました。
ー PVもクールな仕上がりですが撮影はいかがでしたか?
MIKU:AZUさんは結構大変でしたよね。
AZU:その日にジャケット写真と “Promise”のPVも撮影したので結構ハードでした。でも “I LOVE YOU TOO feat. MIKU a.k.a tomboy”のPVも絶対に撮りたかったので頑張りました!
ー それはハードだ!
AZU:でもいつもジャケット写真をお願いしているカメラマンは雑誌とかでも活躍しているスゴ腕さんなのですごく早く撮影が出来たし、MIKUとのPVもあんなにクールにキメているのに、案外現場ではワーッ!って感じで楽しくできました。
MIKU:もうクラブのり!AZUさんも私もフリースタイルでやりました。
ー デブラ・モーガンのオリジナルPVを少しだけインスパイアしているシーンもあったりして。
AZU:そうそう!分かりました?最初はもっとイメージを寄せたくて、私達も犬連れてくる?!って(笑)
MIKU:「誰かダルメシアン飼ってませんか?」って真剣に会議で話し合ったり(笑)。
AZU:イメージとしては80年代後半から90年代前半のような、今より少し古い感じをうまく出したいと思ったんです。
ー 二人の世代からすると、逆にその時代の音や映像の質感が新鮮なのかな。
AZU:そうかもしれない。
MIKU:私自身、元々そういう時代のグルーヴ感やリズムが好きなんです。好きだからこそ今自分がやるとしたらどう表現できるだろうという部分はすごく考えました。ただ真似するのではなくて、自分のスタイルが確立されている状態で昔の良いものを今っぽく出していきたかったんです。
ー 確かに、同じ楽曲でも時代を経て新しいヴァイブスを感じました。今作はc/wの“ただ君を…”も含め、シングルとしてのトータルイメージに「結婚」や「愛」がひとつのテーマとなっていますが、その部分は意識しましたか?
AZU:はい。「LOVE」をトータルイメージにしたくて、深くて強い愛情を歌っている3曲を選びました。
ー その中でも特に “Promise”は「結婚」というキーワードがあると思いますが、ここからはお二人の結婚観や恋愛について伺いたいと思います。お二人は結婚願望は?
AZU:私はありますけど…でもどちらかというと子どもとお金が欲しいという感じかな。
MIKU:あははは!リアルだー!!
ー リアルすぎでしょ!(笑)
AZU:いや、勿論旦那様も大切だけど、どちらかというとね(笑)。
MIKU:でも案外今の女子はそういう人多いかも。
ー え、そうなの?じゃあ旦那さんが貧乏じゃ駄目?
AZU:駄目という事ではないけど、 だってどれだけ好きでも、愛って段々薄れていってしまうじゃないですか。勿論その人のことを大切に思う根本的な愛情は変わらないけど、ウキャウキャ、ラブラブ、チュッチュ、ハグハグみたいなのって、年齢と共になくなるじゃん!
ー あー。
AZU:その時に、お金がない。甲斐性がない。働かない。家のことや子どものことは任せっきり。で、私ももうすぐ60歳を迎えるとして、そんな年齢までパートに追われるみたいな生活だと絶対嫌になると思うんですよ。
ー 確かに。MIKUさんは?
MIKU:実は私、結婚願望がないんです。子どもの頃は20歳で結婚して23歳位で子どもを産むって決めていたんですが、音楽に出会ってから段々変わってきて結婚願望がないというところに辿り着きました。でも、私の中でひとつキーワードなのは「究極の愛が欲しい。」ということなんです。
ー 究極の愛?
MIKU:もしかしたらそれがイコール「結婚したい人」と結びついているのかもしれないけど、その究極の愛というのは、「私を常に女でいさせてくれる人」なんです。
AZU:なるほどね。
MIKU:だからAZUさんがお金が大切というのもすごく分かるんです。私も全く同意見で、今は歌詞にもあるようにハグしたりキスしたりして楽しいけど、女性って結婚した途端、彼女から「お母さん」的な存在になりがちじゃないですか、旦那さんからしても。でもそれってどうなんだろう?って思うんです。あくまでも私の中では一生好きな人、一生愛し続ける人でいて欲しいから、結果私を一生“女”でいさせてくれる人じゃないと駄目。
だからそういう人と出会えて結婚できるタイミングが来た時には結婚するのかなと。
ー 結婚=ゴールではないということだね。
MIKU:そうです!寿退社という言葉がありますが、自分の場合、音楽をやっている以上結婚したから音楽をやめるということはどうしても考えられないから、愛情は常に隣り合わせにあって、それが良い形で音楽へ繋がっていたいんです。きっとAZUさんもそうだと思うし。
AZU:そうだね。
MIKU:だからそういう意味で私を女でいさせてくれるということを考えると、やっぱりお金が必要かなって(笑)
ー あはは!
MIKU:二人で一緒に旅行に行って女の子らしくいられる時間を作ってくれるって大切じゃないですか?
AZU:大切!
ー それこそ、今回の楽曲達のような愛情を持ち続けられるモチベーションにもなると!
AZU:そう!(笑)
MIKU:あとこれは記事に書かない方がいいかもしれませんが…今回の “I LOVE YOU TOO feat. MIKU a.k.a tomboy”って結構歌詞がエロいんですよ。
AZU:いいよ、書いて(笑)