7月14日に、あのビーチ・ボーイズの「cocomo」を大胆サンプリングしたシングル「coconuts feat.kokomo」、同月28日は全てが「ナツウタ」のアルバム「クロール」をリリースするDEEN。
今年で3度目となる、5月に開催された年に一度の武道館ライブは超満員!
ナチュラルに様々な事を取り入れる姿と、揺るぎない実力を兼ね備えた彼らに新たな夏色シングル&アルバムの事をうかがってみました。
「coconuts feat.kokomo」
—— ビーチボーイズの「kokomo」をサンプリングしたニューシングル「coconuts feat.kokomo」。どうしてこの曲をサンプリングしようと思いましたか?
山根:制作のミーティング時に今までいろんなアーティストの方とコラボしてきたので、今度は楽曲でコラボするのはどうかという話が出たんですよ。 夏にシングルをリリースする事は決まっていたので、それなら夏用の曲でDEENもサンプリングに挑戦してみようかっていう事で今回こういう曲が出来ました。
オリジナルの曲というのも当然視野には入っていたので、上手くドッキングしたかったんですよ。
—— 仕上がった曲は、やはりすごく夏らしい感じですよね。
山根:そうですね! 制作は冬から春にかけてだったので、自分もipodとかで夏らしい音楽を聴きながらイメージを湧かせていたんですよ。で、この「 kokomo」もその中に入ってて、どうせやるならみんなが知っている曲がいいかなって思ったんです。
海といえばビーチボーイズ!(笑)みたいな感じで話が進んでいきました。
—— 松任谷由実さんの「Hello, my friend 」をカヴァーされていますよね。
池森:はい。もともとセルフカヴァーをやりたかったんです。DEENの中での夏歌をライブで聴きたいっていう声も多かったし、シングルカットされてない曲でもすごく育ってる曲もあるので、それを夏色に変えてアルバムに収録したいっていう気持ちもあって。
—— では他のアーティストのカヴァーをやるきっかけがあったんですか?
池森: 今回、シングルだけではなくてアルバムも同時制作していて、その両方ともイメージが「DEENの夏」っていう事で、どこを切り取っても夏を感じるような作品作りをしようと思ったんです。それにプラスして、メンバー個々の色々なコラボも含めて考えた時に、日本の夏歌もDEENなりにアレンジしてやったらどうかなっていうアイデアが出たんですよ。だから「この曲!」って最初から決めていたわけではなくて、色々な アーティストの曲を持ち寄っていく中で、 漠然と女性アーティストの曲をやってみたいって感じ始めてきて。 それで、そんな中、あらためてこの「Hello, my friend 」っていう曲を聴いて、その印象的な八分を刻んだアレンジや曲の感じがいいなって思って。この曲、最初春の曲かと思ってたんですよ。でも歌詞をみるとおもいっきり夏の曲なんですよね。
—— 気をつかった点などありますか?
池森: やっぱり松任谷由実さんの独特な声がまず印象的だし大ヒットした曲ですから、変にアレンジを加えるというよりも3人で演奏できる事をやった方がいいだろうって。3人の姿が想像できるアレンジにした時にハマったので良かったですね。自分達のオリジナルと、カヴァー曲がひとつになっても全然違和感ないように仕上がりました。