シュンタロウ(V0.G)、ナルミ(V0.G)、タソコ(G)、マコト(B)、ユウキ(Dr)の5人からなるバンド、 Hello Sleepwalkers。ある一定の定義に捕われず展開していく楽曲構成は、疾走感であったり音の厚み、空気感などに溢れている。今回は、沖縄を拠点とするHello Sleepwalkersのシュンタロウに、バンド結成のいきさつや、6月6日リリースのニューシングル『円盤飛来』について、そして楽曲をつくる上で重きを置いている点など聞いてみた。
ー エムファン初登場ということで、プロフィール的な部分から教えてください。2008年結成ということですが、結成のきっかけは何ですか?
僕がギタリストとして別のバンドで活動をしていたんですが、そちらがあまりうまくいっていなかったというのと、歌を歌ってみたいという気持ちもあってベースのマコトと新しくこのバンドを立ち上げました。
ー 拠点は沖縄なんですか?
はい。僕とギターのタソコが沖縄の大学に通っていて、卒業したら東京に上京したいとは思っています。
ー メンバー的にはどういう繋がりだったんですか?
当時のギターとドラムが、高校を卒業したと同時に脱退したので、僕がナルミをギターとして誘いました。マコトとナルミと僕は高校の同級生なんですよ。
ー そうだったんですね。
はい。それでタソコとは同じ大学で知り合って、加入しました。一番最後に入ったドラムのユウキはナルミと地元が一緒だったので、そういう繋がりで入ってもらって今の形になりました。
ー ナルミさんとのツインヴォーカルというのは、最初から考えていたんですか?
いえ、最初は全然そんなこと考えてなかったんです。ただコーラスが上手かったし、歌が上手いというのは強みだと思っていたので、そういう部分も一緒にやろうって頼み込んだ要因のひとつでもありました。ツインヴォーカルに関しては面白いかなとは考えていましたが、ここまでメインでやってもらうというのは正直、何も決めていなかったです。
ー では、曲を制作していく中でナルミさんも、もう一人のヴォーカルとしてメインに立ってもらうのも面白いんじゃないかなって考えていったという感じですか?
はい、そうです。
ー メンバーが5人で、ギターが3本。
はい。あんまりいないですよね(笑)。
ー トリプルギターというのは音が複雑な分、バランスが難しくないですか?
そうなんです。
ー 楽曲によって全部のギターを使わないこともあるんですか?
今のところはないです。3本全部使っています。
ー その場合、一番気を遣う点は何ですか?
僕は全部を面白いフレーズにしたいと思っているんです。それぞれが弾いていて面白いものを3本分作りたいというか。
ー お互いの音がぶつからないように作るのは難しくないですか?
今のところは大丈夫です。メンバーは、主張がないと言ったらあまり良い言い方ではないかもしれないけど(笑)、結構みんな物静かに制作しています。
ー 楽曲はシュンタロウさんが作られているんですよね。
はい。僕が大元を作って、それをメンバーに投げかけて各々が自分達でやり易いように「もっとこういう方がいいんじゃない?」とか言いながら練り合わせていって最終形に持っていきます。
ー 先ほどメンバー皆さん、物静かに制作されると言われていましたが、例えばレコーディングや制作現場で意見がぶつかりあったりはしないんですか?
多分一回もないですね。例えば「ここはベースがこういうフレーズだから、こっちのギターは無くてもいいんじゃない?」って言うと、「あぁそうか」で、おしまい。みたいな感じです(笑)。
ー そうなんだ。あれだけ疾走感やアツい音を作っているので、それは結構意外でした。
そうですか。結構みんな無口なんです。
ー そういえば、今回はシュンタロウさんのみの取材ですが、最近はメンバー全員で取材を受けることも増えてきたらしいですね。
はい。でも案外そういう時にその場で初めてお互い気づくこともあったりするんですよ。
ー 例えばどんな?
僕が作った歌詞の意味とかに関して、僕が曲を投げかけた時点でメンバーが解釈していないんですよ、多分(笑)。その時は何も言ってこないし。