ー「21」というタイトルの意味は、年齢を表しているんですか?
年齢と、21世紀の”21”です。
ー ”君と裸で抱き合った部屋はあの頃のままだ”という歌詞が、変わってしまった状況と、変わらない状態を表していて切なくなりました。こういうのは実体験を歌詞にしてるんですか?
実体験をそっくりそのまま書くというのは、他の曲ではやったことありません。
ー ということは、この曲は実体験?
はい。完全に個人的なことを綴った歌です。
ー この曲で願っているのは、戻ることなのか、戻れない現実を受け入れているのかといったらどっちになるんでしょうか?
戻れるなら戻りたいという気持ちです。ただこの曲は失恋のことを歌ったわけではないんです。 僕自身21歳になって、明らかに十代の時とは色々なことが違うし、今という時間は一瞬で過去になるということを歌いたかった曲です。多分、考え方というのはこれからも絶対変わっていくだろうし。十代って単純に言うと、すごく楽しかったなと思います。勿論今も楽しいんですが、今には無い楽しさというのはあって、卒業後、仲良かった友達が遠くへ行ってしまったり、変わってしまう現実というのは存在しますから。
ー Hello Sleepwalkersはライブも定評がありますよね。
本当ですか?嬉しいです。僕にとってライブはやはりすごく大きな存在です。以前の取材で、ライブで観るのと楽曲をCDで聴くのでは温度差があるって言われたことがあったんです。CDはもう少し温度が低いって。やはりライブではもっと感情をむき出しにしている部分はあると思います。
ー 例えば「円盤飛来」では、先ほど言っていたように言葉を少し重ねた手法を用いたりという、録音ならではの音の醍醐味があると思うんですが、シュンタロウさんはライブではCDなどの音源を出来るだけ忠実に再現しようと思いますか?それとも違うものにしようと考えますか?
それは両方あります。面白い方でやりたいです。この考えは楽曲制作やライブなど、すべてのことに対して重きを置いていることかもしれません。面白い方向に向かいたい。ただ「円盤飛来」で言えば、ここまでアレンジしたし、今のところ一番面白い形だと思っているので、それを出来るだけライブでも再現したいとは思っています。
ー なるほど。
ただ、その場でアレンジが変われば変わったで柔軟に対応はしたいと考えています。カッコいい方向へどんどん向かっていきたいです。
ー 良い意味で、どんな変化が起こるか分からないということですか?
はい。あまり一つの型にとらわれたくはないし、それが僕らの面白みだとも思っています。だから自分でも何が作れるかは分からないです。
ー 今の段階で、こういう風に変化したら面白いなと考えることとかありますか?
もっと肉体的な曲とか作っていきたいです。
ー 肉体的?
はい。ライブをもっと意識した曲というか。マコトが、「制作方法は今迄のままだけど、もっとライブを意識した曲の作り方をした方がいいのではないか。」ということを言っていて、確かにライブで生きる曲というのは必要だと思いました。
ー 今、ライブをやってみたい場所などありますか?
外国でやってみたいです。僕らを知らない不特定多数がいる場所でやってみたいです。
ー じゃあ、是非海外ツアーを。
(スタッフに向かって)海外ツアー、お願いします!………いや、スミマセンでした。
ー 謝るの早い!!(笑)
<一同爆笑>
もうちょっと日本で頑張ります(笑)
ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。
僕らはまだデビューして約1年位なので、Hello Sleepwalkersというバンドを知らない人も沢山いると思うんですが、僕たちの面白さをちょっとでも感じてくれる人がいたら嬉しいので、是非チェックしてください!
ー ありがとうございました。
取材・文:まさやん
■ 公式サイト
http://www.hellosleepwalkers.com/