ー かっこいいですね。私はジャンクさんの「秘密」が大好きなんですが、ジャンクさんは表現の懐が深いですよね。例えば今回のカップリングの「未来図」のようなポップに満ちてる楽曲や「曖昧な二人」のようなバラードも、軸をぶらさずにしっかりジャンク フジヤマの世界観として表現していますし。
それは総合力の力でしょうね。今作で言えば、バックで演奏してくださってる方々の力というのがあります。自分だけで土台を作る場合もあるので、その場合は音の鳴りというのは大体想像できますが、こうやって様々な人のお力を借りた時は、歌い手という立場での表現力は要されると思っているので、そこは自分が頑張るべきところだと考えています。
ー ジャンクさんの、パワフルな部分も好きですが、どこかアンニュイでけだるげな声の表情というのが好きです。
そういう意味でもバラードというのは、とても重要だと思っています。難しいものを全部排除してストレートに伝わるし、歌っている方も高揚して気分よくなります。ただ、バラードって、ある程度の実力さえあれば、みんなが歌えるものなんです。だからそこに、僕でなければいけない何かを投入するというのは、重要であり楽しい作業ですね。違う人が同じ曲を歌った時に、「あれ、この曲こんな感じだったっけ?」ってなれば、やった!と思います(笑)
ー その感覚はわかります!この「曖昧な二人」のような恋愛ソングの歌詞というのは、ジャンクさんの経験を書いたりするんですか?
経験を書く場合もありますし、物語的な部分で作る場合もあります。一時期トレンディドラマって流行ったじゃないですか。僕も子供の頃に何となく見ていたんですが、成長して、恋愛というものが分かるようになると「あれはそういうことだったのか」っていうこと多いですよね。
ー そうですね。子供の頃は意味が分からなかった恋愛の駆け引きやら…。
そうそう。だからこの「曖昧な二人」というのは、そういう部分をヒントに書いています。そうするとライブを観にきてくださった40代位のご夫婦が、「こういう気持ち、わかるわぁ!!」って言ってくださるんですよ。
ー 私はまだ生ではジャンクさんのライブを観たことがないんですが、動画サイトでライブ映像を観ると、パワーがすごいですよね。CDとは違う曲の魅力が溢れているというか、本当にこの人は歌うことが好きで、120%で歌に取り組んでいるんだなと感じました。
自分がそういう風にしないと気が済まないんです。聴いてくださる方々も、そういう開放感のようなものを求めていますし。勿論、ガナッていれば、それでソウルがあるのかと言われれば、そうではないと思うのですが、そこに芯を持って、これを聴け!っていう感じでやってます。
ー ジャンクさんがライブで一番大切にしていることはなんですか?
気を抜かないことです。とにかく集中力を切らさない。ヘラッとしているように見えても、こうやって(目をギロッとさせて)相当みてますからね!
ー こわいこわい!!!
<一同爆笑>
だって、居ますよ。中には腕組みして、「ジャンク フジヤマはどんなもんだ?」って品定めするように見ている人。でもそういう人に限って最後は拍手で喜んで帰ってくれますし、毎回来てくれるってね(笑)
ー 結局、相当ジャンクさんが好きなんじゃないですか!(笑)
そうそう(笑)
ー ジャンクさんのライブは年齢層は、ご自身よりかなり上の方が多いんですか?
ええ、かなり年上の方が多いです。でも勿論若い子もいますよ。ただ、学生だとそんなに毎回は来れないじゃないですか。チケット代だって馬鹿にならないし、「バイト代を貯めて来ました!」なんて、健気なこと言われると嬉しくなっちゃうんです。だから9月から始まるツアーは学割システムを導入しました!
ー いいですね!その<ジャンク フジヤマwith SPICY KICKIN’ TOUR 2012>ですが、どういうツアーになりそうですか?
いつもは10人編成位でやっているんですが、今回、その派手さはないかもしれませんが、よりコンパクトになっているのでその集中力のようなものを観て欲しいです。一緒にやるチームの人達がすごく躍動感のある人達なので、そこも楽しいと思います。当然、音のスピリッツもありますし。
ー やはり私自身もジャンクさんのライブを観たいし、まだ観てない人達にも是非観て欲しいですね!
はい!それは本当にいつも言っているんです。そこで全然見方が変わるんですよ。僕のことを結構ボロクソに言ってた人も、変わりましたしね。これはファンの人に実際言われたことなんですが、初めは疑いの眼差しで僕のことを観ていたそうなんです。こいつは本物なのか?名前もジャンクって言ってるしって。
ー はいはい(笑)
でも、ライブを観たら本物でしたって言ってくれました。ただ、偽物じゃないかと思っている人が、ライブに来るまでのハードルの高さと、それを超えられるかは、今後の課題じゃないかと言われました。
ー それは分かります。音であれば聴き込むまで、ライブであれば、実際足を運ぼうと思うかどうかとまでいうことろが時間がかかりますから。
そこなんです。ただ、一回そのハードルを超えてしまった人間は、もう二度と超えてなかった時の自分を思い出せないってその方は言っていました。
ー それ名言ですね。
本当に一瞬で忘れるって言いますよね。その人も「今、私はジャンクさんのことを大好きだけど、それを大好きじゃない人にどうやって伝えるかが分からない」って言っていましたし、それってその通りだなと思いました。
ー 確かにそれは伝える人間の、永遠のテーマかもしれません!
CDというのはひとつの作品だと思うんです。ライブはそれにちょい足ししたり、ちょい引きしたりしながらやるものなので、勿論、作品の再現性というのは大切にしながら、その中でもまた違うものが出てくる楽しさがあると思っていますので、やはり音源とライブの両方を楽しんで欲しいです。
ー では最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。
ライブで、全国津々浦々回れたら本当に嬉しいので、是非皆さんのお力添えでCDを買っていただき、ライブを回る予算を…
ー 生々しい!!!!(笑)
あははは!でもほんとに、色々なところをライブで回りたいし、ジャンク フジヤマの音楽も知ってもらいたいので、 まずは是非『あの空の向こうがわへ』を聴いてみてください!
ありがとうございました。
取材・文/まさやん
■ ジャンク フジヤマ公式サイト
http://junkfujiyama.com/
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応募締切:2012年7月8日(日)24:00
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