ー この曲で歌っている「変化」というものですが、変わりたくないと思っていても、人間やその生活というのは良くも悪くも変化しているものですよね。
ユコ:今回、その部分はアルバムを通してのメッセージでもあります。変わっていくものに対して、そこに執着せずに受け入れる。生きるってそういうことなのかな?って、高々30歳位なので、まだ分からないこともありますが、でも生きることって悪くないって思う瞬間も多くなりました。20代は悩んでばかりで、しんどいことが多かったんですが色々なことが整理され始めた時期に書いている曲が多いので。
ー「J・O・E」では4分57秒中、歌詞があるのはほぼ半分で、あとは銅鑼や歪んだキーボードの音で構成されていますが、元々そう考えて作ったんですか?
ゲイリー:これは録っていくうちにああなったという感じですね。
ユコ:この曲は最低限のパーツだけがあって、それをどうやって仕上げていこうかというのは、本当にやりながら決めていきました。ピアノがフリースタイルで入ってくるのを試しで録ったら、それが結構雰囲気を決定づけるものになったので、そっちの方向で後半広がっていく感じにしました。ある程度は予定内で、ある程度は予定外。そのミックスです。
ー ベーシストとして大変だったのはどの曲ですか?
マルガリータ:「午前二時」です。この曲は元々ベースソロの予定はなかったんですが、レコーディング中に急に入れることになったので。
ー え、そうなんですか?
ゲイリー:なんか、このままだとつまらないねっていうことになって、急遽ベースソロ、いれちゃう?ってね。
マルガリータ:無理無理ー!って(笑)
ユコ:それをみんなで出来る出来るー!って(笑)
ー でもやっぱりあのベースソロは効いていて、楽曲を際立たせていると思います。
マルガリータ:ありがとうございます。
ー 前アルバムに収録の「rendez-vous」もそうですが「それは悲しい唄のように」も涙腺破壊されますね。モーモールルギャバンの美しく甘美な部分というのは、メロディもありますが絶対ユコさんの声にもあると思うんです。ゲイリーさんがメインで歌いつつもユコさんのみが歌うもの、それから2人で歌うものというのは、最初から決めているんですか?
ゲイリー:曲が出来た段階で「これは俺じゃないな」と思えばユコさんに歌ってもらうので、その部分はかなり早い段階で決まります。特にこの曲はユコさんが作っているので、歌もユコさんの方がいいかなって。
ー 3月17日からスタートの全国22カ所に及ぶモーモールルギャバン ワンマンツアー、【31歳、それでも若さを叫ぶ!!Too-Ah!!】では、どういうモーモールルギャバンをみせてくれますか?
ゲイリー:基本的には常にいっぱいいっぱいでやっているだけなので、どう見せたいというのをこっちが考えて、それをやろうと思っても駄目なんだということに気付いたんです。
ユコ:絶対うまくいかないんですよ。
ゲイリー:カッコイイ姿を見せようと思っても、全然カッコよく写らないんですよ、僕(笑)
ユコ:コントロールがきかない(笑)。
ゲイリー:先日のワンマンライヴの時も、アンコール最後の「裸族」で、「あー、全然叩けない、くそー!」って思ってたんですが、あとで映像観てみたら意外とよくて(笑)。だから俺の感覚なんてアテにならないなって思っちゃいました。むしろその前に気持ちよくやっていたバラードの方が全然駄目じゃないかって!!!
ユコ:私はやりながら気付いてましたけどね(笑)
ゲイリー:自分のことって案外わからないものですね。
ー 確かに(笑)。では最後にmFound読者のみなさんへ一言お願いします。
ゲイリー:初めまして。ゲイリー・ビッチェです。えーっと……何て言おう。僕、意外とこういうの苦手なんですよ(笑)
ユコ:いいこと言おうとするからでしょ(笑)
ゲイリー:そうそう(笑)。水分をしっかり摂って、お酒はほどほどに。出来れば自炊をして、出来ればいっぱい外に出てー。
ユコ:そうそう(笑)
ゲイリー:そういう存在にモーモールルギャバンがなれればいいと思います。最終目的は登山。
ー と、登山!?(笑)
ゲイリー:モーモールルギャバンか登山。…って、全然意味わからない!(笑)
ユコ:どんなやねん!!! …えっと、初めまして。美容院に行ってバンドをやっているというと「どういうバンド?」って聞かれるんですが、 私達のバンドはその回答に困るんです。
マルガリータ:それは確かに困るね。
ユコ:「ポップスでもありロックでもあり…」と、なかなか形容しづらいバンドですが、もし興味を持っていただけたら、是非CDやライヴで聴いて観て、目で確かめてもらえれば思います。いつでも気軽にライヴに遊びに来てください。CDもよかったら買ってください。お願いしまーす。
マルガリータ:T-マルガリータです。大体のことは言われてしまったし、とりたてて言いたいことはないんですが…。
ゲイリー:えー!駄目だよ。あなたプロプロ!!ちゃんと伝えてー!
ー あはは!
マルガリータ:これからも一生懸命頑張ります。ライヴはいっぱいやるし、やっぱりライヴに来てくれると嬉しいです。
ゲイリー:CD買ってくれても嬉しいでーす。
ユコ:普通に宣伝してるし(笑)
マルガリータ:でも、このアルバムはいい曲が揃っていると思います。
ユコ:是非、五感で楽しんでください!
ありがとうございます。ツアー頑張ってください。
TEXT:まさやん
■ モーモールルギャバン公式サイト
http://mo-lulu.jugem.jp/
■ ビクター
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A023104.html