ー 私は最初、恋愛をテーマにしたものだと考えてました。
人によって解釈というのは違うので、そう思ってもらっても全然構いません。
ー 曲って、その人の生活スタイルやその時の心境によって、かなりとらえ方が変わると思うけど、この曲もそういう意味ではその人その人によって「今」の自分の環境にあてはめて聴くことができそう。
そうそう、それそれ。それでいいと思うんです。
ー 3曲目の「ずっとプロポーズ」のサウンド面ですが、シンプルな構成の中に響くリズムが印象的です。あれはバスドラ?
あれは、エンジニアが持って来た太鼓の音をループさせて、少し加工しています。それにマラカスを入れました。
ー 鈴の音も入ってる?
ギターの音を反転させて音を調整しているんですよ。
ー そうなんだ。長澤君の曲はシンプルなように聴こえて、何の楽器を使っているか分からない複雑さも面白いよね。
特に「カスミソウ」「ケヤキ並木道」でストレートに来ているから、何かしでかしてやりたかったんです(笑)その部分はいつも考えているんですが、すごく楽しかったです。
ー 歌詞の冒頭から出てくる「質」(質屋)という言葉が、この2人の生活感がみえていいね。
尻に敷かれてる感というかね(笑)
ー お金持ちではないけれど、あたたかい感じがします。
そういってもらえるのが嬉しいです。この曲はまさにあたたかさをイメージしたので。
ー ささやかな中の幸せ感や、生々しい生活感はノンフィクションに近いのかと思った。
え、質に出される感じ?
(一同爆笑)
結婚はの意味はまだ分からないですが、今は考えてないです。だから完全にこの曲はフィクションとして扱っています。
ー 長澤君が描いたジャケットのイラストですが、これは今回の為に描いたんですか?
はい。「カスミソウ」をイメージして、この為に描きました。
ー どの位で描きあげたの?
1日では完成しましたが、かなり色を塗りつぶしているので手が痛くなりました(笑)
パステルとか色鉛筆とか絵の具とか、色々な画材を使いました。
ー スケッチブックを切った感じもいいね。
でも、僕としてはその部分、なくてもいいのかなと思っていたんだけど案外、そこを褒められるんですよ。だから、「僕の手柄じゃないんだけどな」って思ったりして(笑)
ー じゃあそこはスタッフさんやデザイナーさんとの協力体制ということで(笑)
そうそう!