日本人離れしたグルーヴ、一人多重録音など、ライブごとに、また作品ごとに新たな面をみせてくれるさかいゆう。昨年のミニアルバム『ONLY YU』では彼の魅力と言われた美しいシルキーヴォイスでさえ自ら打ち砕くような激しさを聴かせ、リズムのギミックに心底ワクワクさせられた。しかし今回の「君と僕の挽歌」という曲では、あまりにもストレートなサウンドに驚かされる。亡くなった、さかいの友人への想いを綴った歌詞は、心底、その友人へ向かい合い語り合っている。 無駄なものを一切削ぎ落したようなピアノは、悲しいまでに暖かく優しい。また、シングルとしてはカラーの違う曲達が揃い、面白さもある。そんなシングルの各曲への想いを語ってもらった。また、5月にはアルバム『How’s it going?』もリリースされる。今回はさかいゆうのシングル、アルバム2大インタビューの第1弾!
ー 2012年、待望の始動ですね。個人的にもすごく楽しみにしていました。
ありがとうございます!!
ー 昨年秋NYで行われたイベントでの海外公演はいかがでしたか?
ライブは楽しかったです。盛り上がりましたし。あと、ご飯が美味しかったんですよ。
ー え、ご飯ですか?(笑)
ええ。行ったところの殆どが美味しかったな。
(スタッフ)さかいさん、グルメなんですよ。
ー そうなんですか?
いやいや、グルメじゃないよ!だって、何でも食べますもん。
ー 嫌いなものはないんですか?
ないですね。まぁ、一番好きなのはカレーですけど(笑)。カレー大好き!!
ー あはは。NYの話に戻りますが、初海外公演といっても、ずっとロサンゼルスでストリートライブとかやられていましたもんね。
でも、当時はそんなにやっていませんでしたし、全然違います。あの頃は本当にお金を稼ぐためにやっていたという感じでしたから。
ー なるほど。でも、さかいさんの歌は海外の方にも受け入れられそうですよね。
そうですかね。じゃあ海外進出狙いますか!(笑)
ー おー!! いいですね。さて、今作『君と僕の挽歌』はシングルとしては約2年ぶりですね。
あー、もうそんなになりますか。
ー 今作はさかいさんが所属されているオフィスオーガスタの森川社長も大絶賛ですが。
え、そうですか?(笑)
ー 話によると、森川社長が坂本龍一さんにこの曲を聴かせたところ、いい反応がかえってきたということですよ。
それ、知らなかったです。でも僕、教授(坂本龍一)は昔から大好きなんですよ。結構レアなアルバムも持っていますし、目が離せないアーティストですよね。クリスマスのUstも全部観ちゃいましたもん!
ー 私も途中からですけど観ました!
あの方も、悲しい曲というか曖昧な、YesでもNoでもないピアノを弾かれるのですごく好きなんです。
ー YesでもNoでもないピアノって、すごく言い当ててる表現ですね。
でも、絶対的に確かなものは持っている!
ー はいはい。でも、さかいさんのピアノもその点は共通している気がします。
あー、僕は絶対影響受けていると思いますよ。