ー 実際、KOHEI JAPANさんのオリジナル楽曲も、ボサノヴァやラテンなど、トラックがウエッサイなHIP HOPばかりではないというか。それはご自身の声の特徴を分かっているからなのかな。
いや、分かっていないと思いますよ(笑)。だって僕がKOHEIさんの声や歌について、先程言ったみたいなことを伝えた時に「そうなんだ。嬉しい。」って、完全に分かっていない人の答え方だったから(笑)。
ー アハハ!
多分自分の歌に関して、完全に過小評価しているんだと思う。
ー なるほど。でもこの「シロクジ」は早くライヴで聴きたいです!それと、 大橋卓弥さんとコラボした「ピアノとギターと愛の詩(うた)」ですが、【Augusta Camp 2014】でも披露されましたね。
はい!
ー ユニット名が「大酒」(笑)。
全く浸透していませんけどね(笑)。
ー だって、この曲を披露する場が少なすぎるんじゃない?(笑)。
そうかも(笑)。
ー 仮タイトルは「午前2時の酔っぱらいの歌」だそうですが、こうやって一緒に飲みながら酔っぱらった状態で曲を作ったりすることは、結構あるんですか?
いや、この曲を作った時だけです(笑)。でも普通に飲みに行くことはありますよ。この間も夜12時か1時くらいに卓弥さんに電話したら、ちょうど購入したばかりの機材とパソコンを繋ぐために格闘していたらしくて、深夜2時くらいに来ましたよ(笑)。
ー ゆうくんもお酒は強いんでしょ?
強い。でも今、お酒をやめているんです。ただ、飲み会にも行くし誘ったりもしますよ。
ー 自分は飲まないのに?(笑)。
そう(笑)。蔦谷好位置さんとかに「ちょっと飲みにいきません?」って誘ったり。当然「だってゆうくん、飲まないじゃん(笑)」って言われるけど、「いや、蔦谷さんの話を訊きたいから僕は水で。」って(笑)。
ー 水って!(笑)。
アハハ。
ー 秦 基博さんとの「ピエロチック feat. 秦 基博」も人気が高い曲ですが、やはり【TOUR2014 "Coming Up Roses" SPECIAL】で秦さんもゲスト出演された時に、あまりの盛り上がりにゆうくんがふざけて「うるせー!」って言ったのが笑いました。
えー、「うるせー!」なんて言ってないよ(笑)。僕より盛り上がったから、ちょっと嫉妬しただけ。
ー なるほど(笑)。この曲の歌詞の発想はどういうところから?
二人で出来ることは何だろうと考えた時に、女性を取り合うという設定が一番シンプルな気がして。
ー で、「お前の髭が嫌だ」とか「眼鏡が嫌だ」って言い合いになったと(笑)。
そうそう(笑)。
ー でもこの曲での秦さんのファルセットいいですよね。
でしょ。秦さんってギターを弾きながら自分で歌って、それはそれで素晴らしいんだけど、もっとビートがブラックな曲も合うと思っていたんです。
ー 歌い方で言えば、「いつもどこでも feat. さかいゆう」ですが、ここまでグルーヴを抑えたゆうくんの歌声というのも良いですね!
ありがとうございます。
ー 富田恵一さんと堀込高樹さん(KIRINJI)コンビらしいサウンドですが、 歌うという面では難しかった?
い や、結構スムーズに出来たかな。この曲はシンガーとして参加した形だったので、完全にカヴァー曲を歌うイメージだったんです。でも、想いを込めては駄目な 曲だと思ったから、文字のまま歌いました。富田さんとはレコーディングが終わってもずっと音楽の話をしていましたが(笑)。
ー 富田さんってどういう方でした?
音楽好きな少年がそのまま大人になった感じ。
ー 納得(笑)。それと今回は、「薔薇とローズ feat. Little Glee Monster」を Little Glee Monsterとコラボで新録していますね。
はい。
ー ちょうど一昨日(取材時)彼女たちのステージを観たばかりで。
巧いでしょ。
ー ええ!パフォーマンスも元気溢れているし。
レコーディングもハツラツとしていましたよ。素敵ですよね。歌は巧いしここからじゃないですか。メンバーの中にはもう歌が出来上がっている人もいたけど、まだこれからの人もいて、グループとしてまだこれから可能性がある人たちだと思いました。
ー Little Glee Monsterと知り合うきっかけは?
KAN さんと、ゴスペラーズのライヴを観に行った時に彼女たちが歌っていて。「うわ、巧い!」って思ったんだけどその時には挨拶が出来なかったんです。でも一緒 に何かやりたいと思っていて、どうなるのか全然予想がつかなかったんだけど改めてお願いしました。でも彼女たちも、すごく練習してレコーディングに臨んで くれたので完璧でした!
ー【5th Anniversary SPECIAL LIVE】でクラップを入れた「Mirror feat. お客さん」 ですが…。
クラップ、そんなに聴こえないでしょ(笑)。
ー 正直言うと、どこで使われているかよく分からなくて。
ちょっとだけ入ってる(笑)。でも今回のポイントはお客さんと一緒にやることに意味があった。
ー なるほど。
僕の後ろにはスタッフがいて、僕の前にはお客さんがいる。このどちらかがいなくても“さかいゆう”ではないという気持ちを込めました。