俳優やバラエティなどで活躍する崎本大海。つるの剛士さんとのユニット “フレンズ” でシングル「泣いてもいいですか」をリリース。そして昨年8月に「サヨナラ」でソロデビューしてから約1年。その気持ちの変化や今年9月7日にリリースした両A面3rdシングル『変わりゆく世界の中で/ 海沿いグラフティ』のこと、プライベートな人物像について色々お話を伺いました。
ー 両A面3rdシングル『変わりゆく世界の中で/ 海沿いグラフティ』は9月7日にリリースしましたが、ファンの方の反応はかなり届いていますか?
そうですね。いただきました。でも案外意外だったんですよ。
ー 意外とは?
今作はコンセプトとして、1枚の中でギャップと振り幅のある2曲にしようということで、ロックテイストな曲とポップテイストな曲でそこを表現したんです。そんな中でロックテイストの「変わりゆく世界の中で」の方が、ファンの人にはより受け入れられるのかと思っていたら、意外とこの能天気な(笑)、「海沿いグラフティ」が好きですという声が多かったんですよ。
ー 能天気って!(笑)
今迄、結構曲調も歌詞もシリアスなものが多かったので、そちらの方が自分の中でメインかと思っていたんですが、「ポップな曲に歌声がとても合いますね」って言ってくれたりもするので、そういう意味ではファンの皆様も僕自身も新しい発見があったと思います。
ー「海沿いグラフティ」はキラキラ感がすごくありますよね。
はい。僕、晴れ男なので(笑)ミュージック・ビデオを撮影した日は、本当に雲一つない位にいい天気でした。スタッフさんの肌の色が朝と夜では全然違う位にみなさん、日焼けしていました。
ー この2曲は同日に撮影されたと伺ったのですが、世界観の違う曲調のミュージック・ビデオを1日で撮るというのは頭の切り替えが大変ではなかったですか?
時間は結構たっぷりあったんですよ。…まぁ、そういいながらも勿論戸惑いはありましたけどね。でも監督も前回担当していただいた方で、すごくよく分かってくださっていたので自分としては思い切り振り切ってやることを意識しました。
ー「変わりゆく世界の中で」は実際、疾走感あるロックナンバーで、曲もミュージック・ビデオもすごく格好いいですね。崎本さんがデモを聴いた時の第一印象はどういう感じでしたか?
やはりこの曲はイントロのインパクトがすごいので、そこが一番です。影の部分と、突き抜ける部分の両面がある曲だから、最初にデモを聴いた時にその格好良さを感じました。勿論歌詞の内容もそうなんですが、内側に問いかけるような、すべてがポジティブという感じではない部分。それは自分自身が思い悩めば悩むほど、それを跳ね返すくらいのエネルギーで巻き返していこう、先へ足を進めようという、逆に強い気持ちやメッセージ性が伝わってくる感じを受けました。
ー そこをふまえて歌ってみて崎本さんが感じたことは何でしょうか。
思うようにいかないことや、何を信じていいか分からないというようなことが多いと思うんです。実際、今世界が色々変わり続けているので、確かなものが自分の中で見つけづらい時代ですし。
ー 翻弄されやすい世の中や時代ですよね。
そうなんです。だから自分が自分らしくあることや、周りに流されないということは難しいことだと思うんです。言葉で言うのは簡単だけど「じゃあどうしたらいいの?」という具体的なところは見つけづらい。でも、結局それは自分で見つけ出すしかないんですよね。だから僕がこうやって歌っていることで少しでも勇気や何かを見つけ出すきっかけになればいいなと思いながらファンの人達へは歌っています。
ー 崎本さんは歌詞にあるような 、自分以上の自分になろうとした経験というのはありますか?
思うようにいかなかったり、あの時こうすればよかったのにということはやはりあります。
ー そういう時はどうやって前へ進みますか?
自分が自然でいられる時は言葉や行動がすっと出てきたりするので、いつもそういう風にできるように心がけてはいるんですが、不思議と背伸びって結果として分かってくると思うんです。