夏ソングはほぼ初めてというSEAMOさんに今回のサマーチューン「海へいこう」について、自身のライブや 先日大成功をおさめた “ TOKAI SUMMIT” について、またラップの面白さなどをについて伺ってみました。いつもアツいメッセージでくじけそうな背中を後押ししてくれる、そんな彼は静かに、でもそのメッセージや音楽と同じ位アツい想いを語ってくれました。
まぁ海の近くに生活を置いてる人達への憧れもありアンチテーゼもあり(笑)。そういうひねくれてる部分もあったりして。
—— 夏の曲はあまりやってなかったですよね。
ほぼ無いですね。アルバム曲で 夏の終わり的な単語がちょこっと出てくる事はあったんですけど、それ位かな。実はシーモネーターの時にシングルでちょっとやった事があったんですけど、それ以来だったので夏の歌からはすごく久しぶりです。
—— 今回のニューシングル「海へいこう」はどんなコンセプトですか。
いっぱい色々な海ってあると思うと思うんですけど、その海へ行く過程に最大のスポットをあてました。
どうして僕が今迄サマーチューンがなかったかというと、その理由のひとつに、自分達が住んでいるところ(名古屋)は海のにおいがあんまりしないんじゃないかなって思っているんですよ。例えば湘南や鎌倉、横浜、神戸、沖縄などに住んでいる人たちって街に海のにおいを感じるじゃないですか。だからこそそういう人達は自分達の街を考えた時に海をテーマに曲を書いたりもできるんですよ。自分の仲間を見渡したときにやっぱりサマーチューンって殆どないんですよね。でも、僕たちだって海は大好きだし、逆に日常に海はないんだけど、夏休みとか休日には海に繰り出したいっていう気持ちは沢山あるんです!この気持ちって、海の近くに住んでいる人達とまたひと味ちがう非日常感があって、僕がそういうシチュエーションや心情を書くとすごくリアルになるかなって思ってそれを歌に落とし込みたいと思って書いたのが今回の曲です。
まぁ海の近くに生活を置いてる人達への憧れもありアンチテーゼもあり(笑)。そういうひねくれてる部分もあったりして。
だからそういうところがCDジャケットにも表現されているんです。コンクリートジャングルから海へ飛び込む感じだったり、ミュージック・ビデオでもサラリーマン生活してる人がトリップしたら海だったり。でもそういう人達が普段身を置いているのは街中であって…。だから通勤バスがいきなり海になったり。今回はそういう部分が繋がっているので面白いと思います。
—— サマーチューンであり、ドライブソングでもありますね!
そうですね。2枚目のシングルに ”DRIVE” っていう曲があって、それはまさにドライブに特化した曲なんだけど、今回の曲は「夏の海にいく」っていうのに特化したドライブソングですね。
僕自体はユルめの曲が好きなんですよ。勿論イケイケのアッパーチューンもいいんですけど、 避暑地や海に行く時って気持ちいい曲がいいですね。
—— まわりの方の反応はいかがですか。
「海へいこう」っていうタイトルだけが先に出て、ファンの人達を始め、色々な人に「想像と違った。」って言われたんですよ。もっとアッパーなものだと思ったのに意外とミドルテンポなレイドバックできるような曲だったので、思ってもいなかった。って言われました。
—— 海へ行きますか?
若い頃は沢山行っていましたね。それこそ、この歌の中のシチュエーションじゃないですけど、学生時代は時間だけは沢山あったし朝までクラブで遊んでそのまま寝ないで海に行ったり。地元に、海水浴場を無理矢理作ったような海があったんですよ。 中心地から車で1時間位で行けちゃう位。 だから1日休日を使ってリゾート地に来ました!っていうより、もっとカジュアルに行こうぜ!っていう部分を想像しながらこの曲は書きましたね。