ー アーティスト写真を撮った高田リオンさんや星羅さんの撮影話に戻るけど、実際撮影はどうだった?
自分がアーティスト写真を撮ってもらっている時「どうやって指示されてたっけな?」って思い出しながらポーズを変えてもらったり、ちょっと歌ってもらったりしながら撮りました。でも、まぁ難しかった!!! だだっ広いところではなく、建物がある場所での撮影だったので時間帯によって影が変わるんです。それも考えなければいけないので、時間帯による影の変化を調べるために前日にロケハンしました。
ー すごい!さすがだね。
何時位に回ればいいかとかの時間をメモしました。
ー suzumokuくんらしい!!それこそ『キュビスム』の資料に「ぼくはよく、“ マジメなんだよ、オマエ! ”と言われます。前は治したいと思ってたけど、無理だなと。これからもますますマジメでいくことにします!」とあったけど、最近はもう、マジメな人でいいかという感じ?
自分が一番やりたいように生きて、自然な状態が「真面目」だと言われたらそれはもうどうしようもないなと(笑)。それを崩してバカになろうというのは逆に意識しちゃうし、わざとらしいことになってしまう。
ー 疲れちゃうしね。
そうです。だから真面目だと言われたら「真面目で何が悪い!!」って(笑)。それでいいんじゃないかと思うようになりました。
ー それで良いと思うんだ。これは個人的意見だけど、suzumokuくんのその真面目さは観ていて気持ち良いから。その撮影話もそうだし、写真の整理の仕方とか。
写真の整理ね!(笑)
ー あとは物の考え方や人への接し方。これはsuzumokuくんが個展をやった時にエムファンブログにも書いたんだけど、雨が降ったので会場側が傘立てを用意してくれたことに対して、suzumokuくんは誰よりも早くお礼を言ったでしょ。ああいう部分の真面目さは最大の魅力だと思う。
多分、両親の影響が大きいと思います。とてもそういうことに対して厳しい人達だし、両親とも真面目なので、躾としても自由奔放には育てられていないんです。「ああしなさい、こうしなさい」って、きっちり叩き込まれました(笑)。だから自分の中では、物事や人へきちんと接することが自然なんですが、周りから「お前、真面目だな」って言われて「え、これ普通じゃないの!?」って。
ー なるほど。でも何に対してもそういう真面目な捉え方をする部分が、楽曲の作り方や歌詞(言葉)のチョイスなど全てに繋がって、今のsuzumokuサウンドを作っている気がするんだけど。
でも何かを作った時にそれを使う人がどう思うかとか、自分が作った曲に対して聴いた人はどう思うのかとか考え過ぎちゃうんです。
ー 第三者のことを考えてしまう?
はい。勿論道具に対してはそこを考えなければいけないのだけど、でも歌はちょっと違うと思えるようになってきましたが。
ー 人によって捉え方や好みは違うからね。
ええ。歌は“物”ではないですからね。僕自身の感情をどう捉えるか出しているわけで、それは受け取る人によっても全然違うし一概には言えないなと。歌も歌詞も感情も変化するものなので、そういうことには段々気がついてきました。『モダンタイムス』を作った時にそういうことが一番良く分かったかもしれません。「どうした日本」もそうですが、あれ位のことを書いたらどう思われるんだろうと、もの凄く考えたんです。だけどいざリリースしてみたら、すごく反応があって。勿論賛否両論あるけれど、何より聴いてくれたんだということが嬉しかったんです。 音楽はまず聴いてもらわないと始まらない。だからどういう風に言われるか分からないけど、自分が思ったことを曲にして素直に出す。要はすべてが試作品なんですよね。製品にしてラインに乗せてこれで世の中に出しましょう!ではなく、全部が試作品であり完成していないものなんだということが分かってきました。だからこそ「どうした日本」という曲も作ることが出来たんじゃないかと思うので、これからもずっと改良改良を重ねます!
ー 掲載するころには始まっていますが、3月1日から3ヶ月間の弾き語りツアー<全国47 都道府県弾き語りツアー“ 生声弾語りSolo Live” aim into the sun ~ day to day ~>が今年もありますが、今回はどういうステージにしていきたい?
昨年のこともあるので、あまり構えない方がいいかな(笑)。精神的に疲れないようにしたいです。
ー suzumokuくんはサービス精神が旺盛だから(笑)。
勿論歌はしっかり歌うということは大切ですが、そこに集中しすぎて他のことが見えなくなってしまうのは勿体ない。折角色々な土地に行って得られるものも沢山あると思うので、出来るだけ心は余裕を持って行きたいです。スケジュール的には全然余裕はないんですけど!!!
<一同爆笑>
ー 最後にmFound読者のみなさんへ一言お願いします。
全国47都道府県ツアーを今年もまたやりますが、まっさらなsuzumokuをお伝え出来る第二弾ということで昨年とはまた違う、僕自身も気がつかなかった部分も沢山あると思います。そういったものも全て素直に表現していきたいです。『キュビスム』がリリースとなりますが、その次や更にその次のリリースにも自分らしさをもっと入れていきたいと考えているので、これから 作る楽曲も色々変わると思います。喜怒哀楽を沢山出すと思うし、それも全部正直な自分の気持ちであるということをしっかり伝えて、自分も楽しんでいきたいです。今後ともよろしくお願いいたします!!
ー ありがとうございました!
取材・文/秋山昌未
■ 公式サイトURL
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