フジテレビドラマ「もやしもん」とのコラボで話題を呼んでいる たむらぱん の、ニューシングル「SOS」。
3曲目には初回盤と通常盤でそれぞれ異なる楽曲を収録。作品の話や、彼女の独自の世界感についてきいてみました。
New Single「SOS」について
—— まずはじめに、5枚目のシングル「SOS」はどんなコンセプトですか?
タイトルは「SOS」なんですけど、キーワード的には 「頑張る」っていう言葉をメインにしています。「頑張る」という言葉って、時にはあまり嬉しくなかったり、負担になったり、恥ずかしかったりするなって思うんですよ。でも頑張っている姿っていうのがそもそもはいいものだって思いたいというところをイメージしました。そういう事が格好いい事だって思えたら自分も、もっと堂々と頑張れたりするのかなって。そんな世の中になればいいっていう願望を持って書きました。
そんな中でタイトルを「SOS」にしたのは、頑張る中での辛さっていうか、一人だけじゃ頑張りきれないところってあると思うのでそこをタイトルに込めて「そうは言ってもなかなか出来ないのが現実です。」みたいなニュアンスを出してみました。
—— "頑張る だから時々は 君にSOSを そのくらいはいい?" っていうところにすごく共感しました。
そうですね。自分の気持ちだけじゃ持たないところはどうしてもあると思うし、やっぱりいざという時に頼れる人がいるっていう事が、頑張り続けられる秘訣だったりするのかなって思います。
—— 今回、初回限定盤と通常盤では入ってる曲が違うという事ですが、初回限定盤に入っている「マイホームタウン」はどんな曲ですか?
これは、イオンモール倉敷のイメージソングで、今回が初のフルバージョンなんですよ。ライブでもまだやっていないし。「マイホームタウン」っていう事で、具体的に自分の生まれ故郷もそうですが、それぞれ誰にでも自分の帰る場所や居場所って、何だかんだちゃんとあって、そういうところって安心感があるじゃないですか。いつでもやりなおせる…リセットできる場所っていうのは、無いって思うと自分で何とかしなきゃいけないから、独りぼっちの感覚に見舞われるしそういうのってかなり辛いので、そう思わないようにしたいっていうのもありますね。自分の居場所があるっていうのを気付けるような気持ちでいたいなっていう思いを込めて書いてみた曲です。
—— 通常盤の「葉っぱの航海」…タイトルの面白さに反比例するような歌詞の深さがありますね。
人って例えば 喜怒哀楽 とか、色々な感情があるから分かり易い。そういうのがすごくいい時もあるけど、それによって疲れたり余計な事を考えたり。だったら人間をやめちゃったらどうなんだろう?っていうところが最初のコンセプトになってるんですよね。
葉っぱになって意気揚々と旅に出て新しい生活を始めようとしたら、そういう中で何かトラブルにあっても声を出せない、叫べない、誰かに思いを伝えられないっていうところで「航海」が「後悔」に変わるんですよ。ちょっと大げさかもしれませんが、やっぱり人間って素晴らしいし、今の自分がいいって、漠然とでも思えるといいな。