'."\n" ?> 植田真梨恵『彼に守ってほしい10のこと』インタビュー - アーティスト・インタビュー 音楽情報サイト mFound
植田真梨恵『彼に守ってほしい10のこと』インタビュー


ー タイトルトラックは勿論ですが、今作は個人的にもc/wの2曲がかなり気になりました。まず、“ダラダラ-demo-”ですが、歌詞に使われている言葉がとても詩的に恋の情景を描いているなと。

先程歌いたいことがなくなって、新しくどんなことを歌っていきたいか考えていたという話をしましたが、そこで沸いてきたイメージのひとつが、この曲なんです。自分が思っていることだけを歌うのではなく、「愛」とか普遍的なテーマについて歌いたくて。私が何歳になっても歌えるように、ここには一人称もなく、「これを想っています」ということもたった一言しか入っていない。あとは全部情景描写。その瞬間を切り取るような曲を作ろうと思ったんです。ずっといつまでも歌い続けられる、良い歌を作りたかった。


ー ちなみにこの曲は、別の曲を作っている時に、急に頭に浮かんできたとか。

そうなんです。 曲や歌詞のイメージが、ポカッと割り込んでくる時があるんです。「でもこれは、今作っている曲ではない。」と感じて、その時作っていた曲を一旦やめて新しい曲として作り上げました。何とも言えない空気感というか。音楽も目には見えない、ある意味何とも言えないものじゃないですか。


ー ええ。

だからその要素だけで固めて、その場の空気や雰囲気みたいなものを、聴いてくれる人に伝えられたら一緒に心地よい空間にいられる気がしたんです。そしたらすごく素敵だなと思って。


ー タイトルに「demo」とついているのは何故?

今回は弾き語りだからです。私の中ではアレンジ形態の全貌みたいなものが、ある程度見えているんです。実際アレンジのデモもあるんですが、それは今の時点で出すべきではないと考えたので、今回はあえて弾き語りヴァージョンとして、タイトルにも「-demo-」とつけました。勿論基本的には、歌詞とメロディが良いということを大前提で作っているので、アレンジがどうあれこの曲はこの曲という気持ちもありますが。


ー もう1曲のc/w、“アリス”は17、8歳の頃に作った曲だとか。

はい。今作の中では一番古い曲です。今回の全体テーマは「女の子」。だから特に、聴いてくれている女の子に面と向かう気持ちで作りたかったんです。この “アリス”は、そのテーマに、とても合うと思ったんです。それと、この曲を今回収録したもうひとつの理由としては、私自身がすごくノスタルジックな状態にハマっていて。


ー ノスタルジックな状態?

最近、特に幼少期に思い描いた夢を思い出すことが多かったんです。それもあって、あえてこの曲を入れたいと思いました。この曲自体、とてもノスタルジックな感じがするし。それともうひとつ。これはすごく個人的なことなんですが、私のマネージャーがこの曲を好きでいてくれているんです。彼女はこれまでずっと私のマネージャーをしてくれていて、毎回ライヴにもついて来てくれる。植田真梨恵のことをずっと考えてくれている人。その人が良いと言ってくれる曲は良いに決まってるじゃないですか(笑)。


ー 間違いないね!

そういう色々な理由があり、今回この曲を収録しました。ただこの曲は、もしかするともっと良くなるかもと思って、当時から何度も歌詞やメロディを書き換えていたんです。結果、全然違う曲になったりするくらい。 “アリス”であって “アリス”じゃない!みたいな(笑)。でも結局、最初に生まれていた形のままでアレンジをお願いして、それを聴いた時に私自身も客観的に「あ、良い。」と思えたんです。冒頭、レコードノイズを入れたんですが、これも、アナログ落ちしたみたいなノスタルジックなサウンドがいいなと思って、最初の段階から、後々レコードプレイヤーで鳴らしているような音にしたいんですとアレンジャーの方にお伝えして、音作りを進めました。


ー 勿論世代によってだけど、レコードノイズはやはりノスタルジーを感じさせるよね。

確かに世代的なことで言うと、私もレコードは聴いたことがありません。それでもどこか懐かしさや胸がキュッとなる感じがして。それが不思議なんですよね。その感じもみんなに届けられたらいいなと思いました。歌自体はこの曲を作った当時と今とでは、植田真梨恵という人間も変わっているので、素直に歌いました。


ー 変わったというのは、年齢を重ねたということ?

年齢を重ねたからこそなのかもしれませんが、当時考えていたことなど正直、きちんと細かくは思い出せないんです。ただ、きっと17歳の頃の私がこの曲を歌入れしたら、こんなには真っすぐ歌えなかったと思います。


ー 9月にライヴ【UTAUTAU vol.1】が東京と大阪で開催されますね。

はい。メジャーデビュー後、初のワンマンライヴです。私は歌が軸となって、そのパワーを届けられる人でありたいと常に思っているので、やはりそれを生で感じに来てくれている人たちに対しては、全身全霊で歌いたいです。


ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。

今回『彼に守ってほしい10のこと』というシングルをリリースして、私はメジャーというシーンで頑張っていきます。みなさんにとっては、メジャーかインディーズなんて、どちらでもよいことだと思うんですが、私はもっと沢山の人と大きな夢を追いかけていきたいと思っているので、メジャーデビューはとても意味のあることだと考えています。私の歌に少しでも引っかかるところがある人は勿論ですが、逆に嫌いだと思う人にこそ、是非ライヴに来て欲しいと思います。みなさんがライヴに来てくれたり、CDを買ってくれたりするということは、それらに対してお金を払ってくれているわけじゃないですか。だから私はそういうみなさんにパワーをあげたいと思って音楽を作っています。一度、CDを買うなりライヴに遊びに来るなりして欲しいです。それで、もしこれからも応援したいと思ってくださったら、是非これからも植田真梨恵についてきて下さい!


ー ありがとうございました!


TEXT:秋山昌未


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