ー おめでとうございます!
Yuqi:ありがとうございます。嫁さんが苦しんで産むわけじゃないですか。なので僕もその産みの苦しみを味わいたいと思って、子どもが産まれる前に何としてもこの “TWiLiGHT”を作り上げようと思ったんです。産まれた後に段々育っていき、娘が思春期に入って同じ会話が出来なくなって、「お父さんと同じお風呂に入りたくない!」とか言われることも想定して作ったんです(笑)。それで大学に入学した後、どこかの国に留学したいと言われても「分かった。行って来い! たまにはメールをよこせよ。」と言えるような覚悟を決めて…そんな一連のことを歌っています。
ー かなり壮大じゃないですか!
Yuqi:壮大なんです!しかも今回4本作ったPV制作に携わったクリエイターの方々、赤ちゃんが産まれたばかりの人がすごい率で揃って!勿論それは偶然なんですが、「この曲の裏テーマは“父親”だね。」ってみんなで言っていました。そういう部分で本当に奇跡的なシンクロが起こって。それもあってみんな、“よし!MVを作ろう!”となりました。うちの子どもが大人になった時の絵が流れるわけですよ。その子が旅先から手紙を僕に向けて書いてボトルに入れて投げるんです。あぁ、想像しただけでもう涙が出そうだ!
Phantao:アハハ!
Yuqi:「今作はすごく気持ちが開けたので、みんなの為に届けたい」とか言っているのに、実は非常に個人的なテーマがあるというね(笑)。でも実際、聴いてくださる人それぞれが個人的な捉え方の中でこの曲やアルバムそのものが、パーソナルな体験になってもらえると嬉しいです。
ー 音楽での体験という意味では、「浮遊するCDプロジェクト」などの発想はどういうところから生まれるんですか?
Yuqi:僕らとコラボするクリエイターの方々で考えるんですが、僕らにはマネージメントしてくれる2人のチームが居て、2人ともアイデアマンなんです。だからみんなで常に色々なアイデアを出し合っています。
Phantao:人が集まるとアイデアも出て来るし、それを具現化する力も大きくなりますよね。
ー そしてアルバム最後の“Under Skies of Heaven”は8分を越える大作ですね。
Phantao:この曲は、水墨画家の浦正さんが故郷の九州で凱旋個展を開催する時に使う為の楽曲なんです。最初の段階からプロジェクトとして携わらせていただいたんですが、浦さんは絵を描き、僕らは曲を作る。そうやって一緒に作品を作るプロジェクトで、とても面白かったです。
Yuqi:浦さんの作品は14枚からなる連作だったんですが、ラフ部分や制作途中でイメージをシェアしていきながら曲を繋げていったら8分を越えてしまった!という感じでした。
ー なるほど!だから組曲ではないですが、曲の中でイメージが変化していくんですね。
Yuqi:そうなんです。情景が変わっていくでしょ。
ー ええ。そういう意味でも今回の『TWiLiGHT』は、様々なプロジェクトでイメージされた世界が本当に濃厚に集約されているわけですね。
Phantao:そうですね。
Yuqi:(取材時)リリースが近くなった頃には、UQiYOの公式サイトに僕らが携わったプロジェクトページを作りますので、それを観ていただくと楽曲もより楽しんでもらえると思います。
ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。
Yuqi:3月18日に僕らのニューアルバム『TWiLiGHT』がリリースします。1日の中でも良いことや悪いことなど色々あると思いますが、綺麗な夕陽を観るとちょっとホッとするじゃないですか。今回のアルバムはそういう作品に仕上がっていると思うので、是非聴いて下さい。それで興味を持っていただければ公式サイトで色々な情報をチェックしていただきたいですし「note」という僕らのファンコミュニティもあるので、そちらも是非チェックして下さい。
Phantao:先程も話に出ましたが、今回新しいPVを4本作りましたので、是非そちらも観て下さい。PVというよりは、本当に素晴らしい映像作品に仕上がっていますので、そちらでUQiYOの世界を知ってもらえたら嬉しいです。
ー ありがとうございました。
取材・文/秋山昌未
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