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WEAVER「Handmade」インタビュー Page2


ー ではあらためて作品のことを伺いたいと思いますが、ニューアルバム『Handmade』の全ての楽曲を亀田誠治氏がメドレーミックスしたスーパートラックの撮り下ろしミュージックビデオと、メイキング映像を収録したDVD Single『REPLAY~Medley of Handmade~』が1月1日にリリース。WEAVERは亀田誠治さんの繋がりも強いですが、メンバーから観て、亀田さんはどういう人ですか?

杉本:お茶目な人(笑)

奥野:少年のような人。何十年も音楽をやっている人なのに、会って話をすると楽器を始めたばかりのギター小僧のような(笑)。音楽をやるのが楽しくて仕方ない雰囲気で仕事をして下さるので、一緒にやらせていただいていて僕らもとても楽しいです。


ー このDVDを観ればMVのメイキングが観られますが、撮影はいかがでしたか?

杉本:ビルボードライブ東京で撮影させてもらったんですが普通、映像作品ってスタジオでの撮影が多いですよね。でもライブステージでの撮影に加え、エキストラでお客さんにも入ってもらったので、いつもと同じように自然なプレイが出来たと思います。


ー さて、1月16日リリースのニューアルバム『Handmade』のコンセプトを教えてください。

杉本:『Handmade』というタイトルにも繋がってくるんですが、昨年2012年は改めて、デビューアルバム『Tapestry』を作ったような、3人の内側から湧いて出るようなものを振り絞ってアルバムに込めようという想いが強かったんです。それで春に開催したライヴハウス・ツアー<Piano Trio Philosophy ~do YOU ride on No.66?~>では三人だけのステージで全国を回りましたし、もう一度、音作りからきちんと責任を持ってやろうという考えで、スタッフさんも自分達と近い年齢の方々と一緒にやらせていただきました。そこで、全てに関して自分達から提示していかないといけないということを改めて実感出来ましたし、だからこそ、3人の中から出てきたものが詰まった作品になったと思います。


ー ケーキのイラストのジャケットも、タイトルにとても合っているように思うのですが、ああいった案もメンバーが出したりするんですか?

河邉:実は今回のジャケット案がなかなか決まらなかったんです。デザイナーの方に色々と提案していただいたんですが、どれもしっくり来なくて。それで、出てきたデザインを机の上に並べて、みんなで話し合っている時に、このケーキの写真が目について、これをもっとアップにしたらどうだろうとか、上に楽器を置いたらどうかなとか、話し合って最終的にこのデザインになりました。「あ、ケーキのアルバムね。」って一言で言葉に出来るのっていいですよね。


ー 確かに、アルバムのことを語る時にタイトルそのもの以外で、ビジュアルから言葉に出来るのって大切かも。ではアルバムの楽曲をいくつかピックアップして伺います。1曲目の「Performance」はインストなんですね。序曲のような存在?

杉本:これが新しいWEAVERというか。でも今迄僕たちのことを知ってる人達にも感じてもらえるようなインストだと思います。今迄インストは入れてこなかったし、入れたとしても、それをお客さんに分かってもらえるのかという不安があったんです。でも今回は自分達がいいと思ったものを提案する。それが分かり易く出た1曲目になったと思います。


ー そこからの「Shall we dance」の疾走感がワクワク度を高めますが、歌詞に込めた想いを教えていただけますか。

河邉:「Shall we dance」の曲が奥野から上がってきて、サビのメロディを聴いた時にすぐ“Shall we dance”という言葉が自然と一番最初に自分の中で浮かんで来たんです。この曲はライブで歌うことをすごくイメージしました。悲しいこともあるけど、とにかくみんなが一緒にいるこの瞬間、笑えるような曲になればと思ったんです。


ー 曲と歌詞、どちらを先に作るかというのは決まっているんですか?

奥野:WEAVERは、曲先ですね。この楽曲の場合、やはりライブで生きるような、尚かつピアノロックバンドだというのが分かるような強いピアノリフを大切に考えました。


ー 中盤からの転調が気持ちいいフックになっていますね。

奥野:ピアノはコードで遊べる楽器なので、転調などはパッと浮かびました。ただ最初作った時はある意味、綺麗に収まり過ぎて「いい雰囲気だな。」で終わってしまっていたんです。でも、ライブハウスツアーを回ったことで、3人で出来ることはまだまだあると実感出来たし、前作『ジュビレーション』より一皮剥けた部分をこの曲で出したいという話をして、当初は全部僕が作っていたこの曲のAメロを杉本が作り替えてくれたんです。それに、間奏の部分は3人でセッションみたいに音を出し合って作り上げていきましたし。オーソドックスな形に収まりきってしまうのは、この『Handmade』にはふさわしくないと思ったので、そういう部分は工夫しました。


ー WAVERの楽曲は変則的テンポと、流れるようなピアノでポップなメロディのバランスが印象的な曲が多いですが、「風の船 ~Bug's ship~」もそのひとつですね。

杉本:どちらかというと、今回の作品ではリズムを意識して作りました。僕も奥野もポップでキャッチーなメロディを書ける自信はあるんですが、でもそれだけだと流れてしまうというか、分かり易い曲に留まってしまう。分かり易いというのは大切な要素ではあるけれど、その中に「ん?何だろう?」と思うようなフックとなる部分がやはり曲にしろライブにしろ大切だと思うんです。それをライブハウスツアーですごく感じたので、キャッチーなメロディに頼りすぎず、まずはリズムから作り始めてそこに乗るメロディって何なんだろう?って考えるという、自分達にとっても新しい作り方をしてきました。


ー 確かにキャッチーなものは、キャッチーであればあるほど、「ありがち」な作品やメロディーに陥りがちですからね。

杉本:そうなんです。だからこの「風の船 ~Bug's ship~」でも、Aメロのリズムをまず考えた後、サビに向けての三連も、ただの三連にしてしまっては流れてしまうので、フックを持たせて組み立てたんです。


ー 歌詞が最初、すごく物語的なものなのかと思えば、実はすごく現実的な部分を描いているようにも思えて。例えば“伝説の空飛ぶ船”というワードであったり。この歌詞の世界観というのは、どういう発想から来るものですか?

河邉:多くは曲からインスピレーションを受けます。それが僕の中の物語好きな部分を刺激してくれて言葉になっていくんです。“風の船”というのはそのものズバリ、風船のことで、例えばバグやアリが風船に乗って別の場所に行きたいというストーリーなんですが、その中の主人公や登場人物に共感してもらうことで現実世界の僕らが前を向いて進んでいけるきっかけになれればと思いました。「違う場所に行ったらきっと新しい自分が見つかる」という言い訳じみたことではなくて、「今の自分」でも、「ここにいても」変えられるんだということを表現したかったし、誰かを勇気づけられる曲に出来たらと思って書きました。


ー 河邉さんの書く歌詞ってロマンに溢れていて、今作の中でもロマンチックな歌詞が多いですよね。例えば「blue bird」や「君がいた夏の空」や「ふたりは雪のように」もそうですが、やはり河邉さんはロマンチストですか?

奥野:ロマンチストです! ディズニーランドやミュージカルが大好きだし、そういうものに敏感ですね。


 


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