ー そういう感覚はいいですよね。ところで、Rakeさんは一環して生まれ故郷の仙台をすごく大切にしていますが、仙台の魅力を教えてくいただけますか?例えば、「ここが、自分の好きな場所」とか、「仙台に遊びに来たら、是非ここ見て」など。
Rake:あのね…遊びに行って欲しいポイントって、実はそんなにないんですけど…(笑)
ー えー!!!!(笑)
Rake:ただ、仙台に来て、街をぶらぶらしながら1日過ごすだけで、仙台の魅力は絶対分かると思います。ちょっとゆったりした空気感で緑も沢山あるんだけど、程よく都会。定禅寺通りという通りは特に今の季節、緑がいっぱいあって、けやきのトンネルになっていて。都会の中の緑という感じで空気も綺麗だし、風がいつも通って、気持ちいいんです。
ー 仙台って、洗練されていますよね。
Rake:古き良きスタイルと今のモダンなスタイルが、いいバランスで混ざり合っていて、街もとても綺麗ですし、住み易いです。
ー 曲の話に戻りますが、今回ボーナストラックに『100万回の「…」』が収録されていますが、この曲はどういう経緯で作られたのですか?
Rake:『100万回の「I love you」』のアンサーソングとして僕が作った『100万回の「愛してる」』という曲を、事務所の後輩のOranje.という女性シンガーが歌ってくれていて、想いが重なった最後の曲として、「もう言葉はいらないよね、二人分かち合えているね」という気持ちで今回『100万回の「…」』を作りました。でも、言葉はいらないという気持ちでつけたタイトルだったので、この「…」の部分を何て読むのかというのを聞かれると実は難しいです。
ー まさか「…」の部分、机をトントントンと叩くわけにもいきませんしね(笑)
Rake:それ言った人、初めてですよ!!!
<一同爆笑>
ー それで今回もフィーチャリングとしてOranje.さんを迎えたというわけですね。
Rake:はい。事務所の後輩でもあり、彼女も仙台で頑張って活動している仲間なので、みんなで盛り上げていけたらと思います。
ー この曲もまた色々なところで耳にしそうですね!
Rake:そうなれば嬉しいです。『100万回の「I love you」』をとてもみなさんが愛してくださったので、この曲としての最後のプレゼントというか、こういう感じで最後まで続いていくよねという想いを示していけたらと思いました。だから前半の12曲とは全然テーマが違うので、ボーナストラックとして収録させていただきました。
ー ところで、関西のテレビ局MBSの人気番組「ちちんぷいぷい」((月)~(金)午後2:55~)) から生まれた、「PuiPui HOME TOWNS」( キマグレン、押尾コータロー、カサリンチュ、Rake) として両A面シングル「この街に生まれて / いつまでも変わらない」を発売しましたが、曲は全員で作ったんですか?
Rake:大元になる軸の部分はキマグレンさんとカサリンチュさんがアイデアを出してくださって、そこに僕や押尾コータローさんが自分達なりにアプローチして作りました。それぞれ、地元に根ざしながら音楽を頑張っているメンバーなんです。キマグレンさんは逗子で、押尾さんは大阪、 カサリンチュさんは奄美、僕は仙台。それこそ、みんなそれぞれが地元で音を録って、やりとりをしながら作ったので、すごく楽しかったです。
ー 秋の全国ツアー”素晴らしき世界〜Now and Forever〜”ですが、この”Now and Forever”に込めた想いを教えてください。
Rake:震災以降、ずっと素晴らしき世界なんだという想いを込めて歌ってきて、秋のこのツアーで今年一年としての集大成になると思うんですが、でもその素晴らしき世界なんだという想いは、これからもずっとずっと歌い続けていきたいんです。今日も明日も、未来もずっとその想いは忘れずにいようねという気持ちで”Now and Forever”という名前をつけました。
ー また、いいツアーになりそうですね。
Rake:アルバムの曲も当然沢山やりますし、アルバムを聴いたうえで来てくれると思っていますので、その前提で、よりみんなとひとつになるのではないかと、ワクワクしています。相変わらず、こういうこともやるんだ!という面も見せていきたいですし。春のツアーでブラッシュアップされたものを、またこのツアーでもやろうと思うので、曲達も余計な部分が削ぎ落されて曲の濃さも増していく気がします。今はすごくいいフィーリングで音にも反映できていているので、さらにそれを強く濃いものにしたいと思っています。
ー 最後にmFound読者のみなさんに一言お願いします。
Rake:本当に渾身のセカンドアルバムが出来ました。ソウルやポップス、レゲエなど色々な音が実にカラフルに入っていて、その中にRakeサウンドをしっかり落とし込めた最高の作品になっているので、是非アルバムを聴いて、秋のツアーで一緒にグルーヴしてくれたら嬉しいです。
ありがとうございました。
取材・文/まさやん
■ Rake公式サイト
http://www.rake.jp/