ー c/wの“深呼吸” ですが、愛へ対する新しい形の応援歌のように感じました。
そうですね。
ー この歌詞の発想はどういうところから生まれたんですか?
私の周りに、愛されたがりの女の子や男の子がいるんですが、案外多いんですよね。愛されたい愛されたいとばかり言ってしまう人。
ー そうなんだ。
そういう人が最近多いんじゃないかなと思っていて。Twitterとかを見ていても「私はやっぱり独りぼっちだ。」みたいなことをつぶやいている人とか。
ー あぁ、そうかもしれない!
ですよね!でもそういう人たちって、本当に独りぼっちで愛されていないわけではなくて、多分気づいていないだけだと思うんです。周りを見たら沢山その人のことを好きだと言っている友達もいるでしょうし、勿論家族もいると思う。だから歌詞では「うざがって」とか、わりと強めの言葉を使っていますが、 一度落ち着いて深呼吸して、そういう人たちから向けられている愛に気づいて「もう一回頑張ろうよ!」と歌っている、実は暖かい気持ちで書いた曲なんです。
ー ちなみにあおいちゃんは、愛されたがり?
わりとそうかも(笑)。といっても冗談で「お正月はまたひとりで…」とか言ったり。
ー あはは。
だから周りに対して真剣に寂しいアピールをするわけではありませんが、結構めんどくさいところは性格的にあるかもしれません(笑)。
ー なるほど(笑)。あおいちゃんは歌詞の中で、相手を「君」と表現することが結構ありますよね。
あぁ、そうですね。
ー 今回の2曲も「君」という言葉で相手を表現しているし。
相手を「あなた」と表現することもあるけど、どちらかというと対等な立場で、相手へ歌を歌いたいと思うことが多くて。だから「私と君」か「僕と君」か。
ー 確かに「君」は、距離の近さを感じる言葉かもしれないですね。
これは私の勝手な言葉のイメージなんですが「あなた」と言うと、より女性的になるし、しかもちょっと遠くにいる感じがする。それに対して「君」と言うと、近いというか、その関係が対等になって、友達でもすごく大人の友達付き合いではなくて、もっと小学校から高校あたりの損得ない関係というか…そういうのってあるじゃないですか。
ー はいはい!
そういうイメージがあるので、曲の中では相手を「君」と呼ぶことが多いです。
ー 今回、ワンマンツアー【山崎あおい 1stワンマンライブツアー2014~アオイハル~】のツアーファイナル、3月26日(水)@渋谷CLUB QUATTROのライヴ音源が、初回限定盤にはPART1、通常盤にはPART2として収録。
はい。
ー SOLD OUTした渋谷CLUB QUATTROでの、初のワンマンツアーファイナルはいかがでしたか?
それまでもバースデイライヴなどはありましたが、ワンマンライヴと銘打ったもので、そこまで大きな規模でライヴをしたのも初めてだったので、 すごく楽しかったです。各会場、私だけを観に来たお客さんでいっぱいになっている光景に、まずすごくテンションがあがりました!
ー 各所、ご当地ネタを話していたようですが、ファイナルではギターの梶原さんに「ツアーどうでしたか?」って急な無茶ぶりしてたけど(笑)。
そうなんです(笑)。それまで各会場では、その土地での初ライヴの想い出話をしたり、地元札幌ならでは地元での想い出話などもしました。“レイコさん”という曲があるのですが、レイコさんは札幌の人なのでライヴに誘ったんですよ。そしたら「友達と遊ぶから無理」って言われて(笑)。