—— しかられた時は、きちんと謝る子でしたか?
あぁ、どうだっただろう。でも割と謝る子だったかもしれませんね。そこに本心があるかどうかは別として…(笑)。でも何でああいう嘘つくんですかね、子どもの頃って。
—— 「行ってきた風」の為に変な小芝居してみたりして(笑)。
そうそう!小芝居!! 小芝居多いですよね、ちっちゃい時って!
(一同爆笑)
—— 曲の話に戻りますね。「あいそう」はドラムやリズムが激しくて、田村さんの楽曲としては珍しく感じました。
サウンド面では今迄にあったものを収録したという感じなんですが、楽器で遊んだ要素は強いですね。だからドラムの人には苦労かけました。ドラムでイメージを持って行って雰囲気を出したかったので、強引に出してもらったんですけど、ライブでやるのがすごく大変そう!って言っていました(笑)。
—— 歌詞の「愛想でもいいから ほら笑っていたい」という部分が、ポジティブにもとれるし、ネガティブにもとれるギリギリのラインですよね。
でも私の中ではポジティブなイメージだったんです。それでこの歌詞のことをスタッフと話し合っている時に全然とらえ方が違うことに気がつきました。そのスタッフはすごい卑屈でネガティブなイメージを持ったらしいんですよ。だから解釈ひとつで言葉って変わるんだと思いました。自分の表現の中では、上手く持って行くコツの中で、「愛想」というのはポジティブな行為のひとつだと思っていたんですけどね。
—— 実は私も少しネガティブにとらえていました。でも「愛想」という真実ではないことも「嘘から出た真」になる場合がありますからね。
そうそう、その通りで、何かが引っ張り上げてくれるような感じを期待してという訳ではないですが、だからといってひねくれることで物事の流れが止まっちゃうよりは、ひとつのきっかけでずっと動き続ける方がいいじゃないですか。そういう意味でも私の中ではポジティブな解釈なんですよ。
—— 成る程!あと、「とんだって」ですが、歌詞がドキリとさせる部分もありました。
言葉って目で見たり、改めて意識してとらえると「うわっ!」って思ったりもするけど、それが当たり前に行われてる日常の中ではそんなに意識をしないじゃないですか。だから言葉そのものをフィーチャーするというよりも、今回テーマとする部分は「疑問」。色々なことを意識したら結構リアルな筈なのに、普通のことのように流れている毎日に対しての「疑問」です。「不思議だな。」「そういえば変な話だな。」と思うんだけど、日常の中でそれでも当たり前に時が流れて普通に過ごすじゃないですか。でも世の中や自分の生活が何事もなかったように進めるんだと思えば、まぁ自分の身近にあること位なら、もっと簡単な解釈ができるんじゃないか? という風に目線を近づけるところにも繋がればいいと思うんです。また、自分がこのアルバムのタイトルに「ナクナイ」ってつけたように、確実な部分は分からないけど…というところが割と根底にあるんですよ。答えがないからこそ、答えを探してそこに届こうとするエネルギーというのがこの毎日を動かしている。そういう「エネルギーを持つ」というのが大事なことだと思うんです。だから解決させようとする行動力を持てたらいいと感じて、この楽曲を作ったという部分もあります。「答えがない良さ」ですかね。勿論答えがあった方が良いし安心なんだけど、それが存在しにくいというのが、自分が思うところでは今の毎日だと思うんです。やっぱり「生きるコツ」というか、そういう色々な思いの象徴なので、アルバムの最後にこの楽曲を持ってきました。
—— 楽曲の話から離れますが、マネージャーさんのブログに載っていた田村さん作の「裸婦」の絵は何の目的のために描かれたんですか?
あれはラジオの番組中に女性のヌードを描くという、ラジオ番組の企画なんです。シングル「ラフ」繋がりなんですけどね(笑)
—— あぁ、成る程!
それで、その番組がUSTREAMに連動していたんですけど、番組時間内に完成させたかったので当日の私はテレビチャンピオンみたいでしたね(笑)。別のコーナーでは戻って喋って、そのコーナーが終わるとまた描いてという状態だったので。
—— それ凄まじいですね(笑)。それでその絵はどうしたんですか?
多分今はそこら辺に置いてあるんじゃないかな(笑)。
—— え!? 勿体ない!
そんなもんなんですよ。
(一同爆笑)
—— 神奈川県司法書士会のキャラクターネーミング募集キャンペーンのキャンペーンソング「司法書士だぞう」を書き下ろしたそうですが、きっかけや作る上で気をつけた点を教えてください。
これは司法書士という仕事を、もっとみんなに知ってもらおうというもので、神奈川県司法書士会の方から依頼があったんです。キーワードになる言葉を盛り込むんですが、歌なのでその言葉だけで組み立てると固くなるんですね。しかも「知ってもらう」というのがテーマなので、要望は勿論ですが、難しすぎるといけないので、入り易いようにという部分を大切に考えて作りました。ここにはキャラクターのゾウがいるんですけど、その子のネーミングを一般公募して、応募してくれた人にのみ、この曲が着うたとしてプレゼントされるんですよ。
□たむらぱん新アルバム『ナクナイ』特設サイトで未発表曲を含む全曲試聴解禁!そして、初回盤特典DVD収録ライブ映像のダイジェス版も初公開!
□たむらぱん、12/15に3rdアルバム『ナクナイ』発売決定! 〜初回盤はワンマンライブ全曲収録DVD付 & 3D仕様パッケージ〜
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たむらぱんオフィシャルウェブサイト:http://www.tamurapan.com/
コロムビア公式サイト:http://columbia.jp/artist-info/tamurapan/