—— miwaさんも動物好きだしね。そういえば飼い猫の「くろちゃん」は元気?
あー、ありがとうございます!覚えていてくれて!! すごい元気ですよ。昨日も一緒に「新堂本兄弟」観てました。(この取材日の前日の「新堂本兄弟」に、miwaさんがゲスト出演していました)「ほら、くろ ちゃんのこと言ってるよ!」って(笑)。最近「言葉が喋れない動物の声に耳を傾けなきゃ!」っていうのが家族の中での 口癖になっていて、くろちゃんが鳴いてると「何で鳴くの?」「お腹すいてるんじゃないの〜」って面倒くさげに言っちゃうんですけど、「いや、言葉が喋れな い動物の声に耳を傾けなきゃ!」って言ってそこでみんな、ハッとするんです(笑)。
—— ドリドル先生みたい!(笑)ところで、カップリングの「ウソつき」は、今迄にないテイストですね。
そうですね。毎回カップリングで遊び心を入れたり新しいことに挑戦しているんですね。今までドラムは生音にこだわっていたんですけど、 今回は打ち込みでループさせて、しかもスクラッチも入っているんですよ。それでアコギをフィーチャリングするんですが、そのアコギもカッティングで、コー ドもほとんどループで作るというのもやってみたくて。最近、結構海外でもそういう曲が多いじゃないですか。勿論、生でいい曲もあるんですけど、リズムだけ 打ち込みっていうのを聴いて、刺激を受けて今回挑戦してみました。
—— 歌詞のリアルさもいいですよね。自分がこの歌詞の主人公ならmiwaさんはどうなりますか?
まさにこの歌詞通り、ちょっと強がっちゃって本心を見せられなかったりして可愛くないタイプかな。でも返信を1秒も待てなかったりね(笑)
—— レコーディングはいかがでしたか?
ワンマンライブでキーボードをやっていただいている方のライブを観に行ったら、平安神宮でスガシカオさんと一緒にセッションさせていた だいたときのベーシスト 根岸孝旨さんがいらっしゃったんですよ。私がそのライブに伺う前に根岸さんが「miwaちゃんとまたお仕事したいんだ。」って言ってくださってたらしくて 「言いましたね?明日レコーディングがあるんですけど!」って私が言ったらOKになっちゃって(笑)。急すぎるだろ!っていう感じなんですが現実になっ て、そういう、いい出会いの中でレコーディングが出来ました。それで、「フレットレスでお願いします。」って言ったら、「フレットレス、久々に弾くんだけど。」って言いながらもめちゃくちゃ格好よく弾いてくださって!
—— 音も深いですよね。あとデビュー曲「don’t cry anymore」を今回どうしてピアノヴァージョンにして収録しようと思ったんですか。
「オトシモノ」としてもそうだし、作品の中でもこの曲が今年の集大成として聴いてもらうものなので、デビューしてから、今作に至るまで の成長を少しでも感じてもらえばと思ったんです。この曲は今年一番歌ってきた曲なんですよ。歌番組もそうですが沢山のイベントやライブに出演させていただ いて歌う中で、ライブ感が増したり変わってくる部分もあってちょっとでも前に進めたかなというところを感じたいし、感じてもらいたいので今回、こういう形 で収録しました。
—— ピアノは武部聡志さんですね。
はい!武部さんとは「僕らの音楽」から始まり、ミュージックフェアや平安神宮のライブ、槇原敬之さんのトリビュートアルバムなどでもお 世話になり、すごくコンスタントにお会いする機会があって「don’t cry anymore」も沢山弾いてくいただいているんですよ。私、武部さんの弾く「don’t cry anymore」がすごく好きなんです。
—— ではmiwaさんから武部さんにアプローチを?
そうです。槇原さんトリビュートのレコーディングでご一緒した時にお願いしたら快諾して下さって、お忙しいスケジュールの中、スタジオに来ていただいて武部さんとせーので録ったんです。
—— え、せーの録りだったんですか?
そうなんです!お互いの顔みながら呼吸を合わせてやりました。これも今迄沢山一緒にお仕事をさせていただいたからこそ出来るライブ感だと思うので、みなさんに感じてもらえたら嬉しいです。
—— 武部さんのピアノいいですよねー!私、大好きなんですよ。
いいですよねー!そうそう、武部さんが「ちゃんみわ」って命名したんですよ。
—— え、ちゃんみわ?(笑)
そうなんですよ!スタジオでも「ほら、ちゃんみわ、歌うよ!」とか(笑)
(一同爆笑)