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「インタビューは久しぶりですよね。」部屋へ入ると、高橋優が開口一番そう言った。確かに最近、高橋のライヴや、映画の完成披露試写会、他のミュージシャンのライヴでよく顔を合わせていたが、インタビューは久しぶりだった。6月10日にリリースのシングル『明日はきっといい日になる』のタイトル曲は、ひたすらポジティブな歌詞に新鮮さを感じた。c/wの“ミラー”は、ここ最近の高橋作品らしい核心をついたサウンドだし『オモクリ監督 〜O-Creator's TV show〜』のテーマ曲でもある“オモクリ監督〜9時過ぎの憂鬱を蹴飛ばして〜”は、とにかく耳から離れないインパクトがある。そして同番組を通じて出来た“明日はきっといい日になる”のミュージックビデオ（以下：MV）は高橋自身が初めて監督を務め、番組出演者の千原ジュニア、バカリズム、劇団ひとりも出演。まずは初監督のことから訊いてみることにした。 デビューして5年になる高橋。インタビュー中、彼の考え方や口調、目の表情は、変わらぬ軸と変化しつづける何かを感じさせてくれた。



ー 久しぶりです、監督！

監督って（笑）。いやぁ、ありがとうございます。“明日はきっといい日になる”のMV、ご覧になられました？


ー 5月17日にON AIRされた「オモクリ監督 〜O-Creator's TV show〜」で観させていただきました。で、その後すぐに今度はオフィシャルサイトで更に観て。

再生回数がすごいんですよ。嬉しいです。こんなに早く、MVの再生回数が回転しているのは今回が初めてじゃないかな。


ー 内容が、お世辞抜きですごく感動しました！

嬉しい！ありがとうございます。


ー そういえば撮影日は雨だったんですよね。

そうです。大変でした。


ー やっぱり優くん、雨男なんだね…。

いやいやいや、ライヴはメッチャ晴れてますし！そう簡単には雨男とは言えませんから（笑）。

＜一同爆笑＞

でもこの “明日はきっといい日になる”の中にも、「悲しみはいつも 突然の雨のよう」という歌詞が出てきているので、撮影が雨で良かったという気持ちもあるんです。ただ当日、特に外で撮影があった劇団ひとりさんは申し訳ないと思いました。それでも「雨の中で歌うシーンなので、これはもっと濡れた方がいいですよね？」と言って、劇団ひとりさん自ら沢山濡れてくれたんです。これは千原ジュニアさん、バカリズムさん共に言えることなんですが、本当にすごく素敵な方でした。めちゃくちゃ大変でしたけど、出演して下さった方々や、表には出ないスタッフの人たちなど、沢山の人のお力を借りてどうにか完成しました。


ー 撮影で一番大変だったのは？

やっぱり当日です。撮影。


ー 構想よりも？

構想はめちゃくちゃ楽しかった！ 僕は絵を描くことが好きなので、絵コンテも楽しかったですし、構想や撮影後の編集も、ただひたすら楽しかったです。普通の映画でもそうらしいですが、監督と編集って違う人がするらしいんですよね。 僕、初めて知ったんですけど、良い監督と言われる方には必ず良い編集の方が付いていると言われているそうなんです。その編集の方が良いカット割りを選んでくれて、監督が「ここはこうじゃない。」と言えば、きちんとそのイメージ通りにしてくれる。その擦り合わせがあって映画やMVが完成するんです。今回も、とても素晴らしい編集の方が居てくれたお陰で、どんどん自分の想い通りの映像になっていくのが嬉しかったです。でも撮影日が1日しかなかったのがキツくて。


ー え！それはキツいね。

そうなんです。たった1日だから、素材なんてたかがしれてるわけですよ。


ー うんうん。

でもその中でも、カメラマンは僕のことをずっと撮ってくれている新保さん（新保勇樹）だったので、何でも言えたのは良かったです。それで「あれも撮っておこう、これも撮っておこう。」って、1日しかない中でも新保さんが沢山の素材を撮っておいてくれたんです。例えば空とか電車の中で動いている風景とか、僕がリクエストしていない場面も色々撮ってくれて。それは本当に有り難かったです。でも撮影当日、「監督」って言われるんです。


ー まぁ、監督だからね（笑）。

でも最初返事していなかったんです。僕じゃないと思って（笑）。「監督、次どうします？」って言われて「何で監督返事しないんだろう…あ、僕か！」って（笑）。


ー アハハ！

それをずっと1日やってストレスが溜まりました（笑）。それと千原ジュニアさん、劇団ひとりさん、バカリズムさんはスケジュールのご都合もありますので、3人のシーンは限られた時間の中で撮影を終わらせました。


ー 時間との勝負ですね。

そうなんです。エキストラの方々に指示するのだって心苦しいのに。でも僕の中にはイメージがあるので、「笑ってもらえますか？いや、そういう笑顔じゃなくて。」ってリクエストをするわけですよ。本当の映画監督ではない僕にそんなこと言われる人たちの身になったら辛いじゃないですか。どの口が言えるんだって。


ー 謙虚すぎ（笑）。

でもそれでも、バカリズムさんや劇団ひとりさん、千原ジュニアさんにも「もっとこういう感じで！」ってお願いするので、そういうことを含めてやはり撮影当日が一番大変でした。


 

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高橋 優オフィシャルファンクラブ “U are not alone”会員限定 
弾き語りLIVE TOUR「胡坐」
※終了公演は掲載していません。
6月9日（火）
大阪・umeda AKASO
6月10日（水）
大阪・umeda AKAS
O
6月14日（日）
福岡・ROOMS

6月16日（火）
札幌・PENNY LANE 24
6月17日（水）
札幌・PENNY LANE 24
6月21日（日）
名古屋・HeartLand STUDIO
6月25日（木）
東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE


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