D.W.ニコルズ わたなべだいすけ インタビュー
「光だけではない、そこには影もある。」そう、Vo.Gのわたなべだいすけは語った。1月26日リリースの2ndアルバム「ニューレコード」のことをたっぷりと伺いました。
—— New Album「ニューレコード」を作る上で重要視した点を教えて下さい。
作品性の高いアルバムを作ろうという気持ちが元々ありました。1st Album「ONELBUM」はそれまでにあった良い曲を集めて作ったアルバムだったので、そこまでひとつひとつ「作品性」としては高見まで行けなかった気がしていたんですね。だから今回はゼロの段階から「作品」としてのアルバムを作ろうってメンバーみんなで話し合い、重要視しました。
—— その「作品性」というのは、どの曲をシングルにしてもいいという事ですか?それともアルバムの中でコンセプチュアルに生きる作品という事ですか?
どちらかというと、1曲1曲の力ではなく、アルバム全体で一つの力を持っているという部分に重きを置きました。
—— 「ニューレコード」というアルバムタイトルはいいですね。
毎回ちょっと変なタイトルを考えていて(笑)。曲もそうなんですけど、ひと癖あるようなものをつけたいと思っているんです。今回は沢山候補がある中、満場一致でこのタイトルになりましたね。「一秒でもはやく」というシングル曲も入っているので、それにひっかけてニューワールドレコードのような「新記録」という意味もありつつ、新譜という単純な意味もあるんです。あと、レコードって古いものですよね。今回レコーディング方法もアナログテープを回して録音したりという、レコードの次代を彷彿とさせるような古い手法を取り入れているんですが、でも出来上がったものは新しいぞ!ってね。
——まさにニューレコードだ!すごい!
そうなんです!実はすごいんです(笑)。あとカタカナにした理由は、ひとつの単語として作りたかったんですよ。英語だと2つに分かれるじゃないですか。だからそうではなく、カタカナで書いた「ニューレコード」という言葉にひとつの息吹を与えたかったんです。「ニューレコード」って聞いたらD.W.ニコルズが、パッと思い浮かぶような。
——成る程!ジャケットで、木をレコードに見立てているアイデアもいいですね。
ありがとうございます。あれは僕のアイデアで、冗談半分だったんですけど、木で出来たレコードという感じで、メディアとしてもある意味新しいものというか(笑)。形はレコードだけど新しいものという部分で今の音楽シーンに対しても一石投じられたらと考えたんです。今は、データとしての音楽が主流だけど、新しいものを作れないだろうかという思いが含まれています。
—— 2ndという事で、前作「ONELBUM」から今作「ニューレコード」にかけて、楽曲を作る上で何か変化はありましたか?
実はすごく大きな変化がありまして、「ONELBUM」まではメジャーで音楽をやることをすごく意識していました。対マスメディアだったり、どういう曲が売れるのかということだったり。あとD.W.ニコルズがどういう存在として世の中に写っているのか、その提示方法も含めて色々考えて曲を書いていたのが「ONELBUM」までの流れだったんですが、その後、作品としてのアルバムを作りたいという気持ちが芽生えてから少しずつ曲の書き方が変わってきたんです。
—— 何かきっかけのようなものはあったんですか?
D.W.ニコルズという土台が、しっかり出来上がっていると感じたからです。
デビューして1年ちょっと、ライブ活動などをする中で、僕がどんな曲を書いてもD.W.ニコルズの曲になるんじゃないかと思ったんですよ。だから、ひとりで活動していた頃のような曲の書き方に戻ってきたような気がします。それまではどこまで広い範囲に向けて曲を書けるかというのを突詰めていたんですが、段々と元に戻せるようになって、矢印が自分の方へと向かっていったんです。自分の深い部分を歌えるようになった。それはD.W.ニコルズがしっかりと出来上がったから、何も考えずに曲を書けるようになったんです。今作に収録の「バンドマンのうた」 「2つの言葉」「レム 」「 beautiful sunset」はそういう気持ちを持てて、何も考えずにただ吐き出すように作れたので、アルバムのレコーディング直前に出来上がったのですが、今回収録することにしました。
——確かに「ONELBUM」はキャッチーさを追求しているように感じました。
そうですね。キャッチーでポップなアルバムを作ろうとはしていました。ただ、光の部分はすごく意識したけど、影がないという印象があるんですよ。パーッと明るいアルバムではあるんですけど、やっぱり影がない。でも今回のアルバムには光があって、それによって出来た影もちゃんとある。そこが一番大きく変わった点ですね。





























