THEラブ人間「これはもう青春じゃないか」インタビュー
「恋愛至上主義」をかかげ、2009年1月に歌手金田康平を中心に突如現れた音楽集団、THEラブ人間。金田の剥き出しの表現と、美しささえ感じる繊細なメロディの調和を目の当たりにした時、私は無条件で、しかも一瞬で好きになった。そんなTHEラブ人間が、インディーズシーンでの盛り上がりを抱え込んだまま、8月24日「これはもう青春じゃないか」でビクターエンターテイメントからメジャーデビュー。サマソニの出演を明日に控えたというこの日、 金田康平に作品のことやメジャーへの想いなどを聞いてみた。
ー 5/29に下北沢GARDENで演った【ROCK'A'TRENCH presents Active Rock vol.1】<邂逅>2011春[砂男・東京リリースツアー] を一番最初に観て、一瞬で好きになりました!
ありがとうございます!
ー その次にTHEラブ人間を観たのが、7/15渋谷CLUB QUATTROの<邂逅ツアーファイナル>THEラブ人間の単独演奏会~はじめてのラブレター~だったんですが、初ワンマンはいかがでしたか?
ライヴ中盤「若者たちの夕暮れ」という曲が終わった辺りから、ぶっ飛びましたね。それは「覚えていない」という感覚ではなくて、クアトロが、このツアーで回った色々なハコ(ライヴハウス)に見えたんですよ。福岡の第三倉庫だったり天王寺のFireloopだったり…。あと、そういうところに来ていたお客さんで、絶対今日来ていないはずの人がいるように見えたりし出して。最後はその連続の1時間半位でしたね。だから、2時間半やって、頭の1時間で完全に持って行かれました、お客さんに。あれは不思議な体験でした。
ー それはすごい体験だね。実際金田君も言っていたけど、THEラブ人間側もオーディエンス側もその2時間半、集中力が切れることないライヴでした。
THEラブ人間のライヴは、多分集中切れちゃったらつまらなくなるから、集中はさせようと思いました。
ー 特別なライヴでしたか?
うーん、特別かって言われたら、違うかな。ツアーとしての1本のライヴだし、(取材時)明日のサマーソニックもライヴの1本。ただ、体験という意味では特別でしたね。[砂男・東京リリースツアー]のライヴの時も、もう連絡先も知らないような友達の顔が浮かんだりしたので、それと感覚的には一緒かな。ワンマンを除いた22本の想い出が浮かんだような。まるで走馬灯みたいでした。
ー ところで、明日はサマーソニックですが、2010年8月にも出演されていますよね。さっきサマソニもライヴの1本って言っていたけど、気負いはない?
ライヴって毎回毎回吐く寸前まで緊張しているし、その1本で全部を終わらせなきゃいけないとは思っていますけどね。ただ音の鳴りの変化は楽しいです。同じアンプを使っていても、それぞれで出音が違ったり、ギターや声の機嫌も違うし、ライヴハウスと違って跳ね返ってくるものがなにもない野外だからやりづらい面もありますが明日は楽しみたいです。
ー THEラブ人間は「恋愛至上主義」という言葉を掲げていますが、具体的にはどういうことでしょうか。
あれは我々の内容です。恋愛という中には色々な物質たちがありますよね。” 優しさ” だったり ”楽しさ”だったり。これが恋愛の100%だと勘違いしている人や勘違いせざるをえない人達が沢山いるけど、大事なのは ”怒り” と”悲しみ” ”寂しさ”だと思うんです。それは普通の人の普通の生活に隠されているもので、みんなが口にして言うものは、楽しさや嬉しさだけどその裏に潜んでる哀しさや苦しみ、はたまた死にたいという感情さえもちゃんと歌わなければいけないと思っているんです。そういう部分は決してないがしろにしてはいけないから、この5つの要素を全部を含めた恋愛至上主義をTHEラブ人間そのものの内容として掲げています。
ー もともとTHEラブ人間はメジャー指向だったんですか?
はい!僕は単純なので、一人でも多くの人に聞いてもらいたいって思っているんです。それは音楽をやっている多くの人が考えることでしょうけど、それが自分の中ではメジャーへ直結していて、ずっとメジャーというものは考えていました。ただ、メジャーに行くために改めて何かをするという感覚はないですけどね。
ー 今回、ビクターエンターテイメントさんからメジャーデビューということですが、色々話はあったみたいですね。
ええ、いただきました。ただその中でもビクターのスタッフさんは、いい意味でアホな人達が集まっているんです。クレイジーというか(笑)。自分達に似ているのかなと思いました。丸ごと愛してくれるところがあるんです。例えば男女関係に置き換えると「あなたのここは嫌いだからこうして。」とか、「何で洗濯物を裏かえさないで干すの?!」とか言って調教した上で好きになられるのとは違いましたね。元々のネイキッドのままで変わらず好きでいてくれたんです。だからビクターさん好きです。今取材している、ここ(7月に引っ越した新社屋)は気に入らないですけど(笑)場所的には近かったけど移転前の場所の方が狭くて好き。
ー そうなの? ビルの上階で都会の風景が見渡せていいと思うんだけど。
まぁ、この都会の風景はいずれ慣れるんだろうなと思いますけど。あまり知らない場所だから嫌いとか言ってるけど、慣れて来たら好きだとか言い出すんですよ、僕は(笑)
ー じゃあ、いずれこの街をTHEラブ人間が支配して…。
あはは、そうそう!! この街を支配して、全員僕の作る音楽を知ってるようにしたいです!ビートルズ位有名になりたいですね。
ー おー!!!
だってここにいる人達全員「Hey Jude」知ってるでしょう。それってすごいことだと思うんですよ。
ー メジャーデビューの発表は、全国流通盤となる両A面シングル「砂男・東京」のリリースの為のフリーライヴをタワーレコード新宿店で演った時でしたっけ?
その日は「ビクター音楽産業からCDを出します」という発表をして、実際「メジャーデビュー」という言葉を直接口で言ったのはクアトロワンマンの時でした。ワンマンまではとっておこうって、楽しみにしていたんです。
ー 実際メジャーデビューという言葉を口にしてどうでした?
メジャーデビューっていう言葉の響きは、一番最初音楽を始めた時の憧れで、それがすぐfuckなものに変わるわけですよ、パンクを聴いていると。でも僕は周りのパンクスがいくらFuckだって言っていても、僕はそこを駆け上りたいって思ったんです。中学生の頃はそれがカッコ悪いと思って言えませんでしたけど。





























