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蕎麦屋の親父に聞きました!「サンボマスターの新曲まだですか?」「さっき出た所です」ツアー2012!@ 新木場STUDIO COAST 2012.5.6

蕎麦屋の親父に聞きました!「サンボマスターの新曲まだですか?」「さっき出た所です」ツアー2012!@ 新木場STUDIO COAST 2012.5.6

SMB_main1.jpg5月6日、 すでに新木場STUDIO COASTに行く道すがらで私のテンションは上がっていた。4月からスタートしたサンボマスターのツアー< 蕎麦屋の親父に聞きました!「サンボマスターの新曲まだですか?」「さっき出た所です」ツアー2012! >(タイトル、長い!!!)は、この日を除けば、残り大阪の1公演を残すのみ。会場のテンションは開演前から戦闘態勢に入っていた。

客電が落ち、ゴダイゴのモンキーマジックが流れるとステージ背後にある6つのライトが音と共に光を走らせる。

「お前ら、そんなもんか、コノヤロー!」

木内泰史、近藤洋一と共に登場した山口隆がリズムにノリながら、オーディエンスをいきなり煽りながら、GWは様々なイベントがあるからお客さんは入らないとマネージャーに言われた話をし始めた。「リリースしてないでしょ!」とマネージャーのT氏に言われるも「コーストだけはやらせてくれ!!!!!」と懇願したやり取りをオーディエンスは大歓声で反応する。

「準備はいいですか!? GWラストの日に、奇跡のロックンロールのお時間ですよ!!!」

山口がそう言うと1曲目の「歌声よおこれ」からコーストは揺れた!

SMB_yamaguchi_main1.jpg「ぎゅうぎゅうの2,500人よ、あんた一人でも欠けたらロックンロールできねーんだよ!GW最後、踊りまくってください!!」

曲間、煽り続ける山口。でもまだこんなもんじゃ許さないとばかりに「青春狂騒曲」では、「これでメチャクチャやらなかったら、来年からGWとらせねーからな!!」と更に煽る。いや、めちゃくちゃやらない訳ないでしょう!!!

「世界をかえさせておくれよ」は、CMにも使われているせいか、初サンボマスターライブのオーディエンスも含め、もう収集がつかないほどのノリに。とにかくこのバンドは、ノッてなんぼ!山口の言葉を借りれば、恥ずかしがってちゃもったいない!!!

SMB_kondo_main.jpgオーディエンスがアツければ、当然サンボマスターだって倍返しでくる。「君のキレイに気づいておくれ」で近藤は、サンプラーからピコピコ音を鳴らし、ベースを置いたかと思えばエレキギターをメチャクチャに掻き鳴らす。今度は木内コールと共に木内がドラムから離れ、何やら不穏な動き。…エアギターだ!!!(一応、音はどこかで鳴っている・笑)

あげくの果てに、ピックを投げる仕草までするから山口が「職人さんが作ったピックをお前が投げるな!」と突っ込む始末。びっくりするほどのハチャメチャぶりに、関係者席からも手を叩いて喜び、笑う声が聴こえた。

「新曲やらせてもらいます。」

そう、今回は久しぶりの新曲も本編、アンコール併せて4曲披露してくれた。
「静かに光つづけるもの」もそのひとつ。静かな山口の優しい歌声、優しいメロディ。オーディエンスは、新たなサンボマスターの楽曲にまっさらなそれぞれのノリをみせた。

「タンバリン」では、相変わらずパワフルでダイナミックな木内のドラムソロが、山口の煽りとはまた違う角度からオーディエンスを先導してみせた。

SMB_kiuchi_main.jpg「サンボマスターは、とにかく音がデカイといわれる」と相変わらずチューニングをしながら淡々と言う山口を尻目に、近藤はベースをアコギに、木内はスティックをカホンに持ち替え、アコースティックの「希望の道」「I LOVE YOU」を聴かせてくれたが、やはりというべきか山口は「僕はエレキが好きなので、そのままやります」と、アコースティック放棄(笑)。

新曲「あなたのことしか考えられない」に続き、山口をはじめとする福島県出身の松田晋二(THE BACK HORN)、渡辺俊美(TOKYO NO.1 SOUL SET) 、箭内道彦(風とロック) から構成される、”猪苗代湖ズ”の「I love you & I need you ふくしま」で山口は震災後、色々考えるが考えれば考えるほど、いなくなった人のことばかり頭に浮かぶと語り、思わず胸が熱くなるが山口はこう続ける。「いなくなった人と、残された君に歌いたかった。いなくなっちまった人と同じ位に君にI LOVE YOUって言っていいかい?」と。福島だけでなく、自分の故郷や好きな人のことを考えて聴いてほしいと、全身全霊で声をあげ、福島に届きそうな合唱がコーストに響き渡った。

楽曲を合唱するのは、色々なバンドでよく見る光景だが、このバンドはタイトルだって合唱しちゃう。

「できっこないを やらなくちゃ」で、ふとオーディエンスに目をやると、サークルモッシュまではいかずとも、互いに笑い合い、手をあげ、この時間を最高に楽しんでいる幾つもの汗まみれの姿があった。それを見た瞬間、あぁ、私がサンボマスターのライブがこんなに好きなのは、サンボマスターと、このオーディエンス達に会えるからなんだと実感した。

本編最後にも新曲「ロックンロール イズ ノットデッド」を披露してくれた。
生きる強さ、ほとばしる生命感に満ちたこの曲で、近藤はオーディエンスを指差しながら音楽で繋がっていることを確認し、木内は頭を大きく振り激しいバスドラでフロアを揺らし、山口は声を枯らしてロックンロールが死んでないことを証明した。

「今日は泣いた!!」

アンコールで再び登場した山口はそう言った。何度も何度もサンボマスターのライブは観ているし、毎回これが最高と思うが、この日のノリは本当にすごかった。2500人を超えていた。いや、宇宙イチを超えていた!

「本当に恐ろしい位のライブでした。みなさん、ありがとうございました!!…すごかったわ。こんなにテンション途切れずにすばらしいライブを見せてくれました。だからあの曲やりましょうかね。」

そう言うと新曲「恋する季節」を披露。サンボマスターらしい、アッパーで、サビではガンガンにのれるナンバー。そしてこの日のラスト「あなたといきたい」では、しょっぱなから大合唱になり、近藤のボコーダーも入り、テンションマックス!!!

メンバーが、退場しても、オーディエンス達とハイタッチしながらフロアからいなくなっても、私のアドレナリンは抑えきれぬままだった。

レコード会社も移籍した今年のサンボマスターに、これからも期待しながら密着していくだろう。

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TEXT:まさやん

セットリスト

01. 歌声よおこれ
02. 青春狂騒曲
03. 美しき人間の日々
04. 世界をかえさせておくれよ
05. 君のキレイに気づいておくれ
06. 静かに光つづけるもの
07. 君を守って君を愛して
08. タンバリン
09. 希望の道
10. I LOVE YOU
11. 光のロック
12. そのぬくもりに用がある
13. あなたのことしか考えられない
14. I love you & I need you ふくしま
15. あの鐘をならすのはあなた
16. 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
17. できっこないを やらなくちゃ
18. ロックンロール イズ ノットデッド

(アンコール)
01. 恋する季節
02. あなたといきたい

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