mFound

return
MANNISH BOYS「Ma! Ma! Ma! MANNISH BOYS!!!」Release Circuit Tour 2012 9月20日 赤坂BLITZ

MANNISH BOYS「Ma! Ma! Ma! MANNISH BOYS!!!」Release Circuit Tour 2012 9月20日 赤坂BLITZ

「斉藤和義によるギターと中村達也(LOSALIOS)のドラムにて構成される激烈な個性に満ちた二人による無頼派ユニット。」MANNISH BOYSのプロフィールでは、そう紹介されている。
更に読み進めていくと、「昨年の夏に急遽結成され、JOIN ALIVE'11、ARABAKI ROCK FEST.11、FUJI ROCK FESTIVAL'11など圧巻のパフォーマンスで各地のフェスを席巻」とも記されていた。

そして今年9月19日にデビューアルバム『Ma! Ma! Ma! MANNISH BOYS!!!』をリリースし、そのアルバムを引っさげての全国サーキットツアーがスタートした。
初日である9月20日(木)、東京・赤坂BLITZは人の波で壁面が埋め尽くされていた。
いち早くアルバムは聴いていたものの、斉藤和義と中村達也という、一見すると相見えないような個性の持ち主二人が、一体どういうステージを見せるのか、いささか想像しがたかった。

ゲストにはOVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUNDとSo many tears(茂木欣一・加藤隆志・柏原譲)を迎え、MANNISH BOYSが登場したのは21時を少し過ぎていた。


客電がおち、Muddy Watersの「Mannish Boy」が流れる中、大きな歓声を浴びてMANNISH BOYSがアルバム『Ma! Ma! Ma! MANNISH BOYS!!!』のジャケット内でも着用していたつなぎ姿で登場。だが、そんなことよりまず驚いたのは二人の髪の色。金髪じゃないか!!
斉藤は勿論だが、BLANKEY JET CITY時代から中村は黒髪の印象が強かったため、かなりそのルックスにはド肝を抜かれた!
しかし「どうせみんなtwitterとかで金髪にしたことつぶやくだろうから、驚かれるのは今日だけなんだよね。」と斉藤は、この日の後のMCで笑っていた。


まぁルックスはともかくとして(勿論かなり驚いたが)、この二人やはり只者ではない!
ツアー初日の為、セットリストは伏せておくが、やはり1曲目はこれしかないだろう!!「MANNISH BOYSのテーマ」。一音目からオーディエンスが手を振り上げ、右へ左へ波を作るのが二階席からもよく見えた。

MB_1.jpgディレイのかかった中村のシャウトは響き渡り、重いバスドラの音が二人だけのステージに重圧感を出す。斉藤はフロアに近づき、70年代のような歪んだギターサウンドでオーディエンスを煽ると、またプレイに集中する。そんな斉藤を中村はよく目で追っていた。目で追いながらも、どこかでせめぎ合うような両者はお互い一歩も譲らない。ともするとそれは、存在感の強いもの同士が発する分離感を生み出しかねないが、この二人にはそういうものが一切ない。

「今夜はクールに決めるって決めたんだわー!!」
名古屋弁なんだろうか?中村はクセのあるイントネーションで喋ると、時折おどけるように足を上げたり、マイクスタンドの周りをぐるぐる回ってみせたりする。
特に斉藤のチューニング中など、油断していると何かしら仕掛けてオーディエンスを笑わすから侮れない!(笑)
Gretsch Blue Sparkleを響かせるドラムプレイとのギャップは、まさにMANNISH BOYSという言葉通りかもしれない。「Dark is easy」でのオーディエンスは“斉藤和義”と“LOSALIOSの中村達也”に対してではなく、完全にMANNISH BOYSに対してのノリが確立されていた。

 

nakamura_solo2.jpg中盤からサポートとして堀江博久(ex.NEIL&IRAIZA、コーネリアス、くるり、the HIATUS)から登場し、ステージも更にヒートアップ!!
「あいされたいやつらのひとりごと~青春名古屋篇~」は、少しでも名古屋を知る人なら、くすりと笑ってしまう要素あるユニークな楽曲。しかし、中村のキックはダブルだろうか?猛烈なスピードに、思わず身を乗り出してしまう。

 

saito_nakamura.jpg



アンコールではちょっと面白い趣向が凝らされていた。まぁファン同士のtwitterやブログで、もう知っている人もいるとは思うが、あえてここでは伏せておこう。

 

saito_solo.jpg
髪の先からつま先まで…という表現をよくするが、この二人はまさに髪の先からつま先まで音楽が沁み込んでいるのだろう。ドロ臭さとヴィンテージ感をパワフルなステージングで最初から最後まで表現し、初日は大歓声のまま幕を閉じた。

冒頭での「一体どういうステージを見せるのか?」という疑問は、「兎に角クレイジーなステージ」という答えに至り、すでに10月22日(月)のファイナル@新木場 STUDIO COASTに再度足を運ぼうと企んでいるところだ。

 

取材・文/まさやん

 

 

★MANNISH BOYS 公式サイト
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024169.html

フォトギャラリー

Amazonで購入

ページの先頭へ
トップページに戻って他のコンテンツを見る
©2015 mFound entertainment All Rights Reerved.