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SPEEDSTAR RECORDS 20th Anniversary Live ~LIVE the SPEEDSTAR 20th~ 2013年1月19日

SPEEDSTAR RECORDS 20th Anniversary Live ~LIVE the SPEEDSTAR 20th~ 2013年1月19日

「これだけレーベルカラーがあるのは今の音楽業界でも珍しい。」
そう言ったのは、スピードスターレコーズ所属の斉藤和義だった。
その斉藤和義をはじめ、ORANGE RANGE、くるり、星野源など現在の音楽シーンを大いに賑わせている数々のアーティストが所属する、スピードスターレコーズの誕生20周年を記念したライブイベント「SPEEDSTAR RECORDS 20th Anniversary Live ~LIVE the SPEEDSTAR 20th~」が1月18日(金)から20日(日)までの3DAYS、Zepp DiverCity TOKYOにて開催。

初日の1月18日(金)の出演アーティストはAA=、ORANGE RANGE、SHEENA & THE ROKKETS、THE BACK HORNでアツい盛り上がりを見せ、2日目にバトンを繋いだ。

2日目、1月19日(土) 、開演に先駆けてのアナウンスをつじあやのが担当。慣れないアナウンスに自身で若干笑ってしまうも、会場は盛り上がる。

オープニングアクトとして黒沼英之が出演。3曲歌い、「音楽を始めてからスピードスターのアーティストに沢山沢山影響を受けてきました。」と、影響を受けたアーティストと同じステージに立てる喜びと感謝を語った。

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本編トップはハナレグミ
東京スカパラダイスオーケストラの沖祐市(Key)と、真船勝博(Ba)を従えて登場した永積タカシは“光と影”でライブスタート。



130119_1Hanare.jpg子どもからの「タカシー!」コールに「ギャルには人気があるんですよ。」と笑いを取りつつも「2000人も集めて、こんなつまらないMCですみませんねぇ。でも踊らせる気合いはあるからね!」と、“明日天気になれ”で一気に夏を思わせるテンションへ。2000人はハンドクラップでノリまくり、永積はアウトロでPerfumeの“ポリリズム”を口ずさむものだから、盛り上がり倍増!
さらに、「今日は沖さんが来てくれたということでスカパラの歌を歌い上げたいと思います!」と、沖の深いオルガンの音と共に “追憶のライラック”を披露。
続く“オアシス”では「今日は星野源ちゃんが病気で来れないけど、みんな源ちゃんにパワーを送ってよ!!!」と叫び、サンバのリズムに合わせ「げげげげげーんちゃん♪SAKEROCKをやってます げげげ元気になってね〜♪」と、歌でレーベルメイトの回復を願い、沖もキーボードに登る熱演でオーディエンスを盛り上げた。

次に登場したのは、関口和之・つじあやの&ウクレレキャラバン

130119_2SekiguchiTsuji.jpg昨年12月に関口がリリースした『UKULELE CARAVAN』につじは参加し今回の共演に至った。
「一番先輩みたいなので、一番古い曲をやります。サザンっていう有名なバンドがありまして…。」関口が訥々とした口調でそう言うと、“Ya Ya (あの時代(とき)を忘れない)”をウクレレ演奏。
つじは可愛らしく澄んだグロッケンの音色を響かせ、懐かしいそのサザンメロディーにオーディエンスも酔いしれる。
そして、続く“ウクレレキャラバンのうた”、“口笛吹きと仔馬”では、つじ同様『UKULELE CARAVAN』で参加した口笛奏者であり、2007年の口笛世界チャンピオンでもある分山貴美子が見事な口笛を披露。さらに、つじの代表曲“風になる”をウクレレの音色と共にオリジナルともひと味違うアレンジで楽しませてくれ、最後はオールナイトニッポンのテーマ曲としても馴染み深い“Bitter Sweet Samba”で締めくくった。

幕間、フロア両サイドのスクリーンから星野源のアーティスト写真が映し出され、本人の音声メッセージが流れた。嬉しいサプライズに会場は驚くも、元気な声を聞かせてくれた喜びの拍手に会場は包まれた。

次に、ひとりで登場したのは浜崎貴司
「必要以上の拍手と、必要以上の声援を!」少し笑いながらそう言うと、ギター1本の弾き語りで“JOY!”でオーディエンスをのせる。



130119_3Hamasaki.jpg1月30日に、ニューアルバム『ガチダチ』をリリースする浜崎。
今アルバムでは様々なミュージシャンとのコラボが聴きどころだが、奥田民生とのコラボ曲 “君と僕”の紹介で、「奥田民生さんとやった曲を…一人でやります」と、オチ的タメを作った喋りで笑いと拍手を誘う。「そうそう!!こういう時に必要以上の拍手をくれなきゃ、空気的に変になるから(笑)」というと、ド頭からキーを間違え、更に変な(?)盛り上がりを見せる。
次に同じく『ガチダチ』でコラボした斉藤和義が登場。

130119_3HamasakiSaito.jpg二人がコラボしたのは “デタラメ” 。ライブでは初披露。
「デタラメな曲ということを思い知ってもらって残念な気持ちになってもらいます(笑)」などと言いながら浜崎は「作っている時、楽しかったね。」とレコーディングを振り返る。
「(歌詞の)“たまにはオレにも入れてくれ?”って…(笑)」と斉藤が笑うと、すかさず浜崎が「それ、あなたが考えたんじゃん!!」とツッコミ。オーディエンスも大爆笑の中、斉藤の「だって通るとは思わなかったんだもん」という言葉に更に笑いが起きる。肩の力が抜けるサウンドと、冗談だか本気だか分からない歌詞が彼ららしいテイストだ。
その後、両人の故郷である宇都宮を歌った“オリオン通り”を熱唱。この曲は2004年に宇都宮限定発売された二人が歌う企画シングル曲。大きな拍手に見送られ斉藤は退場。最後は「最初にビクターで出した曲。」と、FLYING KIDSのデビュー曲“幸せであるように”を、大人の渋さを兼ね備えたブルージーなアレンジで聴かせてくれた。

最後は斉藤和義。浜崎同様、ギター1本で登場。
「どもども」と、斉藤らしいユルい口調で挨拶すると「スピードスター20周年おめでとうございます。99年に移籍したので14、5年経ちますが僕も20周年なんですよ。だからどーしたっていう感じですけど(笑)」と相変わらずのユル口調。
しかし「ダウンロードが主流の今、レーベルって何だろう?って思う人もいると思うけど、この三日間を観てもらえれば納得してくれると思う。」と真剣な表情で語り、冒頭で書いたスピードスターほどレーベルカラーを持つレーベルは少ないという発言へ発展。音楽というものがもっともっと大切にされた時代のミュージシャンに影響を受けた斉藤ならではの発言とレーベルへの賛辞に拍手が贈られた。


130119_4Saito.jpgそして斉藤もワンカット出演した東京メトロCM曲“メトロに乗って”を歌い終わると「カッコイイ!」と声援が。
すると「じゃあ、やらして」なんてボソッと言ってしまう。
先の東京メトロCMで共演した武井咲に対しても「えらい可愛かった。あそこはどうなっているんだろうって気になってしょうがなかったんですけど。」と、せっちゃん節全開! しかし“ウサギとカメ”で発するメッセージ性も斉藤ならではだろう。星野源に対しても順調な回復ぶりを見せていることをオーディエンスに伝え「若いから大丈夫!」と星野へもエールをおくった。
日本テレビ系テレビドラマ『家政婦のミタ』主題歌でも話題となった“やさしくなりたい”のディレイが特徴的なイントロが流れると大歓声が湧き、 ラストは最新シングルの“月光”で締めくくった。

数多くのマイクやアンプが置かれたことで、アンコールはセッションであることが想像できた。
ステージライトが灯されると、この日登場した出演者が勢揃い。「スピードスターズです!」と永積が紹介するとオーディエンスへ「この後、一杯ひっかけるんでしょ?」と言い、ミラーボールが光る中 “ウイスキーが、お好きでしょ”のド頭を歌うものの、あまりの大歓声につい笑ってしまい「え、今日、そんな感じ?(笑)じゃあ帰りにハイボール飲んで帰ってください!」と仕切り直し。更に浜崎が「スピードスターはお好きでしょ、あやのちゃ〜んは何がお好き?♪」と歌うが、うっかり永積がそれに反応してしまい「違う違う!あやのちゃん!!」と叱られるシーンも(笑)。そして改めてつじが「スピードスター大好きです!20周年おめでとう!」と言うと最後は永積が歌詞を先導し、オーディエンスとシンガロング。渋さと華やかさが混在したライブとなった。

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TEXT:秋山昌未
 

セットリスト

黒沼英之(opening act)
Blue
パラダイス
心のかたち

ハナレグミ
光と影
ハンキーパンキー
明日天気になれ
追憶のライラック
オアシス
People Get Ready


関口和之・つじあやの&ウクレレキャラバン
Ya Ya(あの時代(とき)を忘れない)
ウクレレキャラバンのうた
口笛吹きと仔馬
風になる
Bitter Sweet Samba

浜崎貴司
JOY!
ドマナツ
君と僕
デタラメ
オリオン通り
幸せであるように


斉藤和義
ずっと好きだった
メトロに乗って
ウサギとカメ
歌うたいのバラッド
I Love Me
やさしくなりたい
月光


En. SESSION 
ウイスキーが、お好きでしょ

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