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Applicat Spectra LIVE STREAM「Netscapes FINAL GIG」2013年1月28日

Applicat Spectra LIVE STREAM「Netscapes FINAL GIG」2013年1月28日

app0118_main2.jpg昨年9月、東京・渋谷PARCO part1にOPENしたソーシャルTV局「2.5D」とタッグを組み、 3ヶ月連続のSOCIAL LIVE SHOW、『Applicat Spectra LIVE STREAM「Netscapes」supported by 2.5D』を開催した Applicat Spectra。
このライブは音と映像を融合させ、Applicat Spectraの他にアクトとVJを迎える。

第一弾には、東京女子流とのコラボレートも記憶に新しい日本屈指のネットレーベル「Maltine Records」のレーベルオーナーであるtomad、同レーベルの主なアートワーク、グラフィックを手がけるGrahersRockが登場。
つづく第二弾には、「Day Tripper Records」を主宰するseiho、新進気鋭のトラックメイカーAvec Avecのユニット・Sugar’s Campaignと「モーショングラフィックス研究会」の立ち上げメンバーでありseihoの盟友でもある映像作家・UKYO Inabaが登場。

そして1月28日、ファイナルとなる今回「Netscapes FINAL GIG」は、わかむらPとタッグを組んでアップされた「Sweet Devil」、「エレクトリック•ラブ」など、”殿堂入り”を果たす楽曲を量産し、、今ニコニコ動画で 最も熱い注目を集める「ボカロ界の貴公子」こと『八王子P』が登場し。VJは吉田恭之。

八王子Pの、ビート感に溢れたキレのあるDJ終わると「次は主役が登場します!最後まで楽しんでいって下さい!」と、ステージを後にした。
ステージの壁面が吉田恭之のVJによる流星で満たされると、いよいよApplicat Spectraが登場。歓声を受け、ナカオソウ(G)、ナルハシタイチ(Dr)は高く手を上げ、それに続いてイシカワケンスケ(G / Syn)とナカノシンイチ(Ba/ Vo/ SamplingPad)が登場。
このライブは2.5DのUstreamチャンネルにて生配信している為、Twitterのタイムラインからも彼らのステージを待ちこがれるつぶやきが広がる。
“セントエルモ”でライブはスタート。
ナカノがそのユニセックスであどけない甘い声を一声発するだけで、一気に曲の世界観へ引っぱりこまれる。
ネコを象った星座が走り回る映像、サビへ向かい上昇するメロディ。オーディエンスと繋がるイシカワの笑顔。様々な要素がオーディエンスのテンションをあげる。

「Applicat Spectraです。よろしくお願いします。」
ナカノは少し早口で挨拶すると、一心にサンプリングパッドを叩き“イロドリの種”へ続く。ナカノのナイーブだがどこか鋭利さを持つ笑顔は、幸福感と切なさが入り交じるサウンドと、火花が駆け抜けるような映像に混ざり合いながらオーディエンスを魅了する。

3ヶ月連続のこのイベントも今日がファイナル。ナカノは手を広げて「こうやって、映像を3人のクリエイターに作ってもらいました。3人の才能に感謝します。」と感謝の言葉を述べ、新曲“モノグリフ”を披露。シンセの高く美しい音。クリアなギターの響き。様々な音がどんどんと入り交じり、厚みを増すものの彼ららしいポップ感は決して損なわない。イシカワはオフィシャルブログでこの曲について「去年一年を総括したような、そして 今のアプリキャットを象徴した そんな曲。何度作っては、壊し、繕い、分からなくなって消えてしまった曲を弔うような、そんな曲の印象です。」と語っている。壁に映されたTwitterの文字に目をやると、「この曲、すごくいい!!」という絶賛の言葉が重なって行く。
「こうやって、映像を使ってライブをやることが夢でした。それが叶って嬉しいです。」
先ほどとは質の違う、柔らかい笑顔で話すナカノに、オーディエンスはあたたかな拍手をおくった。

app0118main1.jpg吉田恭之のVJとApplicat Spectraのサウンドは実に相性が良いと思う。
ステージという狭い空間から宇宙旅行のような広がりを見せるVJは、“神様のすみか”の魅力を具現化してくれているようだ。
エレクトリックな音が浮遊するイントロからナルハシの力強いドラミングへ繋がり、カラフルに弾けるサビ。ディスクがクルクルと回る映像。
そしてそのディスクやApplicat Spectraと書かれたタイポグラフィーがメンバーを突き抜け、オーディエンスまで降り注ぎ、澄み渡ったナカノの声は、甘い粒子となって光と共に散らす。

全5曲、最後の曲は“アルペジオ”。激しいサウンドの中でナカオのアコギは逆に際立ちをみせ、全ての音がmixされたアウトロの迫力はフロアにいるオーディエンスだけでなく、当然Ustreamを観ていたファンも興奮させた。
「ここが僕らがずっと探していた居場所になりました。ありがとうございました!」
そう挨拶すると、3ヶ月に及んだ『Applicat Spectra LIVE STREAM「Netscapes」supported by 2.5D』は幕を閉じた。しかし、居場所が出来た今、次のステージ、更に次のステージと、 Applicat Spectraは広がりを見せるだろう。
 

TEXT:秋山昌未

 

Applicat Spectra公式サイト
http://applicat-spectra.jp/

セットリスト

M1. セントエルモ
M2. イロドリの種
M3. モノグリフ
M4. 神様のすみか
M5.アルペジオ

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