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LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013「IN THIS BEAUTIFUL WORLD」

LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013「IN THIS BEAUTIFUL WORLD」

DELICO_6141.jpg<LOVE PSYCHEDELICO 2010 "ABBOT KINNEY" CONCERT TOUR>から約3年ぶりのツアー< LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013 "IN THIS BEAUTIFUL WORLD">が5月の福岡公演を皮切りにスタートし、6月14日に渋谷公会堂でファイナルを迎えた。

梅雨らしい雨が、開場時間にはすっかり青空に変化した渋谷をイメージしてか、ストーンズの“She's a Rainbow”でバンドメンバーが登場すると、続いてNAOKI、KUMIがステージに上がった。
沸き上がる拍手と歓声の中“Your Song”でライヴがスタートすると、久々のデリコライヴの興奮にオーディエンスの体温が上がるのを感じる。

今回、いつものツアーメンバーである高桑圭(Ba)、堀江博久(Key.G)、白根 賢一(Dr)、権藤知彦(pr.Euph)に加え、パーカッショニストのレニー・カストロが参加したニュースはちょっとした話題だった。
レニーは”TOTO”の初期から後期まで、作品やコンサートに渡るまでサポートを務めるなど、世界トップクラスのパーカショニストで、LOVE PSYCHEDELICOがロサンゼルスに長期滞在していた 2009年から親交を深め、今年4月にリリースしたアルバム『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』へのレコーディング参加が実現したことから、全国ツアーへの参加が決定。

「3年ぶりのツアー< LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013 "IN THIS BEAUTIFUL WORLD">に来てくれてありがとう!今日は思う存分楽しんでいってね!!」
KUMIが笑顔で挨拶すれば更に歓声が大きくなる。

ホリー(堀江)の鍵盤がハモンドを響かせる“Abbot Kinney”の軽快な疾走感はまさにウェストコースト・ロックだ。
KUMIは白いジャケットを脱ぎながら「みんなの顔がよく見えるよ。今日はみんなと素敵な時を過ごしたいです。一緒に歌ってね!一緒に踊ってね!!」」と、一拍一拍力強いリズムを刻む“Shining On”へと進めるとNAOKIとホリーは向かい合いながらギターを弾き、ポップなサウンドに合わせオーディエンスの手は左右にリズムを取った。

チューニングをしながら声援を背中で応えるNAOKIが“It’s You”のイントロを奏でれば、憂いを帯びながら上昇するサビでシンガロング。KUMIの動きに合わせ、オーディエンスも人差し指を高く掲げる。
今回のアルバム『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』を産むきっかけとなったであろう“Beautiful World”の悲哀に満ちたセンシティブなサウンドとKUMIの歌声は静かに広がりを見せた。

KUMIとバンドメンバーが一旦退場。
上着を脱いだNAOKIは「全国回ってきて、今日が最終日なんですけど、もうアルバムの曲も書き始めているので。」
最終日へのお疲れさまという気持ちの拍手が、一気にアルバムへの期待の歓声と入り交じった。
更に「早くみんなに会えるように約束するよ!」とNAOKIが続けるとその歓声は大きさを増す。
そしてレニーのパーカッションに合わせNAOKIはイーグルスの“take it easy”を披露。
往年の名曲に自然とシンガロングが広がると「後半も楽しんでね!」とNAOKIが再びKUMIを呼び入れ後半戦へと突入。

「私もレニーと一曲やりたいと思います。」
ブルーの衣装に着替えたKUMIはステージ中央、レニーはカホンを持ってその隣へ移動し 、70年代のアメリカンロックを彷彿とさせるようなNAOKIのギターリフが響く懐かしい名曲“裸の王様”にオーディエンスも聴き入っていた。
『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』のリード曲“Calling You”では サウンドと共にミラーボールが光の粒を放ち、否応無くテンションも上がる!
サビでは客電がつくという演出があった為、メンバーからもシンガロングするみんなの顔がハッキリ見えたはずだ。

そのまま“Aha!”、“Mind across the universe”、“Everybody needs somebody”と、続けざまにオーディエンスをヒートアップさせると本編最後の“LADY MADONNA”のアウトロからロイ・オービソンの“pretty woman”へ!

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大熱狂の本編が終了するとンコール1曲目は “Last Smile”。
この日、ライヴ中は勿論のこと、毎曲間のセッティング中も常にKUMIやNAOKI、バンドメンバーの名前を呼ぶオーディエンス達の姿があり、この日を待ちこがれていることがひしひしと伝わった。
それはデビュー曲『LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~』で衝撃を受けてから長きに渡り彼らを愛し続けてきた(勿論その後のファンも大勢いるはずだが)ファンだからこその待望だったのだろう。


NAOKIとホリーがアグレッシブなギター対決をみせた“Shadow Behind”で熱狂したのは言う迄もない。
「今日は本当にどうもありがとう! 最後にみんなで歌おう。“Freedom”!!」
約3年ぶりのツアーファイナル、オーディエンスは燃焼しきったKUMIを助けるかのように一緒に歌い上げ、ライヴは終了。
「今日の “Freedom”のヴォーカルはみんなだね!楽しかった!!!」
メンバー同士がハグし合うとNAOKIは清々しい笑顔でオーディエンスに感謝を延べた。KUMIも「一緒に歌ってくれてありがとう!最高の夜をありがとう!!!」とやはり最高の笑顔。

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この日、KUMIがMCで何度も「特別な夜」と表現した< LOVE PSYCHEDELICO TOUR 2013 "IN THIS BEAUTIFUL WORLD">ツアーファイナルは幕を閉じた。



TEXT:秋山昌未
 

セットリスト

M1.Your Song
M2.No Reason
M3.Free World
M4.Abbot Kinney
M5.Shining On
M6.It’s You
M7.GRAPEFRUITS
M8.It’s Ok,I’m Alright
M9.Beautiful World
【NAOKI Time】take it easy
M10.裸の王様
M11.all over love
M12.Calling You
M13.Aha!
M14.Mind across the universe
M15.Everybody needs somebody
M16.LADY MADONNA(〜pretty woman)

(Encore)
En1.Last Smile
En2.Shadow Behind
En3.This Way
En4.Freedom

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