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THE BAWDIES「1-2-3 TOUR 2013」

THE BAWDIES「1-2-3 TOUR 2013」

bawdies_yokohama1.jpg今年1月にリリースした4thアルバム『1-2-3』をひっさげてのツアー<1-2-3 TOUR 2013>が6月28日に大阪城ホールでファイナルを迎えたTHE BAWDIES。
多分全公演がそうであったように6月16日、熱狂の横浜アリーナ公演もオーディエンスのおろしたてのツアーTシャツが汗まみれになったのは言う迄もない。

オープニング、“DANCE THE NIGHT AWAY”から始まり、“LONELY MAN”、“ROCK ME BABY”へと進むのはアルバム通りだ。
「ロックンロールが教えてくれることは上を向いて全力でロックンロールを楽しむということ!」 ツアーを重ねる度に声の黒さと渋さを増すROY(Vo,Ba)はそう言う。
スポットを浴びたTAXMAN(G,Vo)が“JUST BE COOL”のイントロを弾けばアリーナエリアの床に、熱狂するオーディエンスのシルエットが踊る。

「祭りごとですからね!」
そう。ROYの言う通り、THE BAWDIESのライヴは祭りなのだ!
“LISTEN”でステージサイドの円形スクリーンにメンバーの姿が映し出されると更にオーディエンスのボルテージはあがった。
「今日はこれだけ沢山の人が来ているから、そろそろ歌いたいと思いますが準備はいいですか?!」勢いもそのまま、TAXMANがヴォーカルを務める“TAKE A CHANCE”では王道ロックンロールに最高のノリを見せる。

bawdies_yokohama11.jpg「最高です、本当に!」そう言うとROYは親愛なるTHE SONICSの話をした。
「こんなロックンロールがあったのか! このストレートなカッコ良さをこの世代に伝えたい。生々しいロックを伝えたい。」
学生時代THE SONICSとの出会いがきっかけでTHE BAWDIESを結成するとなったこと、始めたばかりのライヴではオーディエエンスが4人位しかいなかったことを、横浜アリーナという大舞台で1万人以上のオーディエンスを前に胸を高鳴らせ話を続けた。


そんな彼らは昨年3月、待望のステージ<THE SONICS × THE BAWDIES JAPAN TOUR 2012>を開催。
歳を重ねても尚ロックンロールしているTHE SONICSを前に刺激を受けないわけはない。
「もう一度真っすぐでぶっとくてドーンとしたものを伝えるために『1-2-3』を作ったんです!そのTHE SONICSの曲を演ってもよろしいでしょうか!!」そういうとTHE SONICSの “SHOT DOWN”をプレイ。
THE SONICSのロック魂を体感して生まれたアルバム『1-2-3』。
そしてTHE BAWDIESのロック魂を今まさにこのライヴで体感しているオーディエンス。
ロックンロールの連鎖から生まれるアツい大歓声に興奮する。

 ROYはライヴでよく「日々の哀しみや苦しみは全部自分達が食ってやる」と言うが、お祭りらしくはしゃいで騒いで汗をかき、すっかり哀しみや苦しみを食べ尽されたオーディエンスを “SAD SONG”、“SHA LA LA”の優しいメロディはクールダウンさせてくれた。

“RED ROCKET SHIP”はやはりJIM(G.Cho)のギターが際立つ。

複雑かつ繊細なリフは巧みにグルーヴを生み出し、再びTAXMANがヴォーカルの“B.P.B”へと続く。
MCではMARCY(Dr,Cho)の優しさに触れた。
MARCYはROYに対し、このMCに入る時も「水を飲むなら俺喋るよ」とささやき、辛い中華春雨を食べようとすれば辛いから止めたらしい。とにかく常にROYの喉を気遣うMARCYエピソードに開場は和やかムード。
そんな優しいMARCYだがドラムプレイはアグレッシブ。ダダダダダダッと勢いよく “A NEW DAY IS COMIN'”のイントロを響かせれば、それに負けじと「ありがとう!これでも食らえ!」とROYが“HOT DOG”でオーディエンスを煽り続ける。
光の粒を浴びながらジャンプするオーディエンスと、アツいロックをぶちかますメンバーが一体となり横浜アリーナを揺さぶった!


TAXMANが最近耳コピした曲をやりたいとiPhoneに入っている「ストラム」をアコギで弾き始める。
どうやら最近この音を着信音にしているらしい。
パワフルなステージングとは全く違う穏やかな表情と、時に笑いが起こるメンバー同士の会話ですっかり柔らかい空気に包まれると、ハートフルな“I WANT YOUR LOVE AGAIN”、“LOVE YOU NEED YOU”へ。ROYはタンバリンを響かせJIMもTAXMANも座りながらアコギを弾く。MARCYは素朴で暖かなカクテルドラムを立奏。
スティックを持ったままステージ端まで走るMARCYにROYの笑顔がこぼれた。

“EMOTION POTION”でミラーボウルが回れば後半戦、あとは盛り上がるのみ!!

「あんたらの思う最高のロックンロールをみせつけて下さい!!!歌いたければ歌い、踊りたければ踊る!準備はいいですか!!」
ROYは早口でどんどんまくしたてるように煽ると“YOU GOTTA DANCE”ではTAXMANとJIMのギター対決!熱量を上げたまま“SING YOUR SONG”で本編は終了。

大きな歓声とアンコールを受け、再び登場したメンバー。
とにかく身体から溢れ出すロックンロールへの情熱を言葉では説明できないけど言葉でも言いたい、感じたいとROYは言う。
「自分の感情が表に飛び出した瞬間、身体がワナワナしてくるわけですよ!」と。

bawdies_yokohama10.jpgそして“1-2-3”のイントロでパーンと金銀のテープが飛び出し、アリーナ席がキラキラ光りながらリズムに乗ると、「ケツ振ろうか」とJIMがみんなにお尻をむけながら“Shake Your Hips”のギターを鳴らす。

bawdies_yokohama9.jpg「これだけ愛し合っているのだからビートを皆さんに預けていいですか!?」とROYはオーディエンスのハンドクラップに耳を傾け「自分の好きなように叫んで下さい!オレの後に続いてもダメですからね!!Heyー!!!」とコール&レスポンスを求めるも、まだまだ足りないとガチのパワーを求める。
ライヴの最後は“KEEP ON ROCKIN'”。ライヴは幕を閉じてもロックンロールはキープしろというTHE BAWDIESらしい選曲だ。
大歓声で演奏が終了すると、祭りの最後は恒例のワッショイコール。
「せーの、ワッショーイ!!!ありがとうー!!!」
横浜アリーナでの<1-2-3 TOUR 2013>は、ステージをやりきったメンバーと、完全燃焼したオーディエンスの笑顔で幕を閉じた。

bawdies_yokohama5.jpg
カメラマン/橋本塁(SOUND SHOOTER)
TEXT/秋山昌未

セットリスト

M1.DANCE THE NIGHT AWAY
M2.LONELY MAN
M3.ROCK ME BABY
M4.CAN'T STOP GROOVIN'
M5.JUST BE COOL
M6.LEMONADE
M7.LISTEN
M8.I WANT YOUR LOVE AGAIN
M9.TAKE A CHANCE
M10.SHOT DOWN
M11.SAD SONG
M12.SHA LA LA
M13.RED ROCKET SHIP
M14.B.P.B
M15.I Beg You
M16.A NEW DAY IS COMIN'
M17.HOT DOG
M18.I'm In Love With You
M19.LOVE YOU NEED YOU
M20.EMOTION POTION
M21.IT'S TOO LATE
M22.YOU GOTTA DANCE
M23.SING YOUR SONG

・EN
EN1.1-2-3
EN2.Shake Your Hips
EN3.KEEP ON ROCKIN'

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