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WEAVER Special Live 2013〜河邉徹、四半世紀誕生祭〜

WEAVER Special Live 2013〜河邉徹、四半世紀誕生祭〜

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6月29日(土) 、 NHKホールで開催された<WEAVER Special Live 2013 〜河邉徹、四半世紀誕生祭〜>。
… 河邉徹、四半世紀誕生祭???
あえてWEAVER初心者の人へ向けて説明をすると、ライヴ前日の6月28日(金)が河邉徹(Dr,Cho)の誕生日ということもあり、こういうタイトルがつけられている。
つまり今回はライヴであり、河邉25歳の誕生会でもある。誕生会にしてはかなり規模が大きいが(笑)。

しかもこのライヴ、随所に趣向が凝らされていた。
メンバー+河邉の実父母の記念写真がライヴポスターになっているだけでもクスッとくるのに、会場入り口前には河邉+実父母のみが映った大型パネルが設置され、ファンはその輪の中に入り記念撮影。
ライヴ開演前のアナウンスは父である弘さんが担当。(ちなみに終演後アナウンスは母親の規子さんが担当)。
なんとアットホームなんだろう。
ロックが反骨精神の象徴であった時代であれば考えられないことだが、音楽の在り方は自由であり、時代と共に価値観も変わる。
それに何と言ってもWEAVERらしい。

ただ、彼らの音楽へ対しての貪欲さは半端なかった!

旋回するライトに高鳴る拍手。一瞬ステージが暗くなったかと思うと、いつの間にかスタンバイしていた河邉へスポットがあたり、ドラムソロが響き歓声があがる。

_TPK2417_small.jpg“偽善者の声”、“トキドキセカイ”と、冒頭からアグレッシブに攻め立てれば奥野翔太(Ba)はステージの前方でオーディエンスを煽り、河邉も立ち上がりシンバルを叩き付ける。
杉本雄治(Vo,Pia)がピアノの上に立ち上がりジャンプすれば歓声は更に大きくなり、そのままピアノを離れステージ前方へ。
その間ピアノは奥野が弾いて、 曲のリズムを崩さないタイミングで杉本はまたピアノへ戻る。
今年4月に観た<WEAVER Handmade TOUR 2013「Piano Trio Performance」>から約2ヶ月でこんなにパフォーマンス力が高くなるのかと目を見張った。

「3階ー! 2階ー! 1階ー! NHKホールー!!!今日は本当にありがとうございました!!一生懸命ライヴするので、最後まで楽しんでいって下さい!」
普段あまりMCをしない河邉だが、この日ばかりは彼を置いては語れない。
笑顔の挨拶に続けて杉本は「今日初めて25歳のベーちゃんが観れたんですよ、みんな。」と煽るものの「そんな大したことないけどね。」とオチをつけ笑いを誘う。
しかし表情も一変、「1日限りの本当にプレミアムなライヴにしたい。」と語ると、ストリングスの雨宮カルテットを招き入れ“青に変わって”を演奏。
杉本の繊細な歌声とアンニュイなストリングスがステージに映し出された水面と溶け合い楽曲世界を広げる。

_TPK2779_small.jpg“僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜”のイントロ、奥野は7弦ベースを用いてギターのような音色を出していた。


_TKP0799_small.jpgそれだけではない。このライヴ中、彼は7弦、6弦、5弦ベースと多弦ベースを使用。
それによって音の広がりは格段に変わる。

しかし奥野だけではない。
“Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜”では何と杉本がギターを弾き、オーディエンスの大歓声を誘った。
音に対して、ライヴに対して、一時も動きを止めることなくチャレンジを続ける彼らにはワクワクする。
それぞれ音が重なり合わないように、一音一音テンポよく鳴らしていく音のドミノ倒しは<WEAVER Handmade TOUR 2013「Piano Trio Performance」>で初めて披露したが、今回はそこにバイオリンも入り更に難易度アップ。
一糸乱れぬプレイにオーディエンスも息をのみ、最後は大きな拍手に包まれた。

そしてここからはアコースティックタイム。杉本はアコーディオン、奥野はアコギ、河邉はジャンベで “『あ』『い』をあつめて”を演奏。「みんな一緒に歌える?」と杉本が誘うとハートフルなサウンドに合わせオーディエンスの声も暖かく響き、続く“レイス”で杉本はピアノに戻るとゆったりとしたボサノヴァVer.に酔いしれた。

MCでは、高校時代にメンバーで海へ行った時のエピソードに。
ボール型の浮き輪につかまり足が届かないエリアを泳いでいた杉本の浮き輪を取り上げて慌てさせたという話を、奥野はいたずらっ子のように嬉しそうに話し、オーディエンスからも笑いがこぼれる。
そんな夏の想い出からライヴ後半戦を盛り上げるのは、6月26日にリリースしたばかりの『夢じゃないこの世界』のc/w“サマーチューン”。爽快なサウンドに手拍子も弾み、“管制塔”で再び杉本がギターをプレイすると奥野と向かい合いハードにギターを歪ませる。WEAVERとしては新鮮なロックサウンドにオーディエンスも大熱狂!

同じく『夢じゃないこの世界』のc/w、“1/4世紀”はメンバー全員が25歳となる今年、身近な人や家族への感謝の想いをこめた楽曲で、この日のライヴが決定した後に制作されている。そしてモニターには河邉が赤ん坊の頃から成長するまでの写真や映像が次々に映し出され、最初は都度歓声をあげていたオーディエンスも、いつしかこの楽曲でWEAVERが伝えたかった想いの奥に浸っていた。

…が、こんなスペシャルなライヴだからこそ、楽しみはつきもの。
自分だけではということで、河邉は高校時代に3人で撮った写真を公開。今とは明らかに印象の違う杉本の写真を観て奥野は「昔のヤンキーみたいやな」と笑い、スポーツ刈りの奥野の写真を観て杉本は「前髪は!?」とツッコむ。当時からの仲の良さが伺える一幕だ。

美しいピアノの音色がニューシングル“夢じゃないこの世界”のメロディを紡げば、その幸福感溢れるサウンドにオーディエンスの胸は高鳴り、“Shall we dance”でテンションアップ!!“Free will”で杉本は電子パッドで河邉のタムの掛け合いをしながら河邉がオーディエンスを誘い、大きなシンガロングの響きで本編終了。

WEAVERコールを受け、アンコールでメンバーが再び登場すると杉本のピアノ演奏で“Happy Birthday to You”を大合唱!奥野はケーキを用意し、河邉がモニターに映ったキャンドルを吹き消せば「Happy Birthday ベーちゃん」のメッセージと「おめでとー、ベーちゃん!!」の大歓声。
ドラム型のケーキがモニターに映し出されると、その中にはメンバーの顔が可愛いイラストでトッピングされているのが分かった。
「すごいなー!ありがとうございます!!生きてて良かったですわ。こんなに沢山の人に祝ってもらって。もっともっと頑張らなきゃいけないなと…」泣きそうになるのを必死に誤摩化すように「(ケーキにトッピングの河邉を見て)これメッチャ笑ってるやん。ほんまありがとう!!」と笑顔で感謝した。

大きな祝福の拍手の中、まさに今の河邉を象徴するような“泣きたいくらい幸せになれるよ”では、河邉の涙を堪えた嬉しそうな笑顔と暖かいメロディに涙するオーディエンスの姿も。
「最高でした。みんな本当にありがとう。前回のツアーが終わってからこの日をすごく楽しみにしていました。しんどいこともあったけど、これがあったから頑張れた。」と杉本はこの日を待ちこがれていたと語りながら多くの感謝を述べ、「みんなで最高の景色を観ましょう!」と これからまだ進み続ける自分達の姿を共有したいと語り“ネバーランド”でライヴは終了した。

3人はステージ中央に集まり、改めて深々とお辞儀をすると愛情溢れる拍手が彼らを包み込む。ファンのみんなに感謝しながらも、「メンバーに感謝したいんですよ!」と少し言葉を詰まらせながら言う河邉に、杉本と奥野はわざと河邉の真面目なコメントを茶化すようなリアクションで照れ隠しをした。
「泣くも笑うもライヴ」という杉本は「ツアーにも出たいし最高の瞬間をまた作りたい!」と、オーディエンスと音楽で繋がっていることの喜びを語り、 <WEAVER Special Live 2013〜河邉徹、四半世紀誕生祭〜>の幕は閉じた。


PHOTO:TEPPEI
TEXT:秋山昌未



<オンエア情報>

6月29日(土)の「WEAVER Special Live 2013〜河邉徹、四半世紀誕生祭〜」のライブの様子と、翌日に行われた5組10名限定のレコーディングスタジオでのプレミアムライブの様子を独占放送!


『WEAVER Special Live 2013
放送チャンネル:WOWOWライブ』

放送日時:2013年8月4日(日)夜11:00~

詳しくはコチラ

※番組編成や内容は予告なく変更される場合がありますので、ご了承ください。

<リリース情報>


iTunes限定で、6月29日(土)に開催された自身初のNHKホール公演「WEAVER Special Live 2013〜河邉徹、四半世紀誕生祭〜」からのライブ音源をリリース!1夜限りのスペシャル公演音源を配信中!
「WEAVER Special Live 2013~河邉徹、四半世紀誕生祭~at NHK HALL」
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発売中
1,000円/全6曲(1曲250円)


1.レイス
2.管制塔
3.1/4世紀
4.Shall we dance
5.Shine
6.Free will




<出演イベント情報>

2013年7月13日(土)/7月14日(日)

Amuse 35th Anniversary BBQ in つま恋 ~僕らのビートを喰らえコラ!~

会場:静岡県・つま恋(静岡県掛川市)

※両日とも雨天決行/荒天中止

http://bbq2013.com/

セットリスト

M1.偽善者の声
M2. トキドキセカイ
M3. 青に変わって
M4. 心の中まで
M5. 僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜
M6. Hard to say I love you 〜言い出せなくて〜
M7.『あ』『い』をあつめて
M8. レイス
M9. サマーチューン
M10. 春に
M11. 管制塔
M12. 1/4世紀
M13. 夢じゃないこの世界
M14. Shall we dance
M15. Shine
M16. Free will

・Encore
En1.泣きたいくらい幸せになれるよ
En2. 66番目の汽車に乗って
En3. ネバーランド

フォトギャラリー

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