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WHITE ASH presents「HATTRIX」

WHITE ASH presents「HATTRIX」

今年2013年、CDショップ大賞NEW BLOOD賞を受賞。
5月にはシングル『Velocity』でメジャーレーベルへ移籍と、ここのところ話題をかっさらっているWHITE ASHが今度は自主企画イベント<WHITE ASH presents “HATTRIX”>を開催。
7月12日、Hermann H.& The Pacemakersとアツいライヴを繰り広げた。

開場となった渋谷O-EASTへ入るとフロア中央に鎮座するのはサッカーのピッチ。
開演10分前、WHITE ASHのび太(Vo,G)とJ-WAVEナビゲーターの藤田琢己氏(J-WAVE(81.3FM)(金)24:00~「TOKYO REAL-EYES」担当)が登場すると、大歓声に沸いた。

のび太は “HATTRIX”と銘打った今回の自主企画イベントについて、「WHITE ASHと自分達が好きなバンド、そしてこのイベントに集まったオーディエンスでライヴを作り上げたい。」という趣旨について語った。
…と、ここでやはり気になるのはゴールとピッチの存在。
どうやら対バンのHermann H.& The PacemakersとPK対決をするらしい。
一通りの説明を終えると一旦退場。再び登場した藤田の実況で水色のユニフォーム姿のWHITE ASHと赤いユニフォーム姿のHermann H.& The Pacemakersが登場。SEもまさにサッカーの国際試合を演出する。

ステージを背にして、右側のオーディエンスがWHITE ASHサポーター、左側のオーディエンスがHermann H.& The Pacemakersサポーターと別れ、三回戦のPK対決がスタート。

PK0712.jpg1回戦、(WHITE ASHチーム)山さん(G)vs (Hermann H.& The Pacemakersチーム)若井悠樹(Wolf)で両名ともゴール。
2回戦、(WHITE ASHチーム)剛(Dr)vs(Hermann H.& The Pacemakersチーム)平床政治(G)で剛の勝利。
ラスト3回戦はフロントマン対決として(WHITE ASHチーム)のび太vs(Hermann H.& The Pacemakersチーム)岡本洋平( Vo. G)で両者ゴール決まらず。WHITE ASHチームの優勝が決定!
最後はみんなで写真撮影だが、勝者とそのサポーター達は喜び溢れるガッツポーズに対し、敗者とそのサポーター達はしょんぼりムード全開の体育座りという指定。
「まだ皆さん、これからが本番ですからね!」
藤田の言葉に試合終了後、すっかり達成感であたたまったフロアから笑いが起こった。

フロアのピッチも撤去され、Hermann H.& The Pacemakersのライヴがスタート。

Hermann7122.jpgレギュラーサポートの山下壮(G/LUNKHEAD)、TOMOTOMOclub (Ba/THE BEACHES)、マシータ(Dr/exBEAT CRUSADERS)、細萱あゆ子 (Key/frills, THE BEACHES)を入れ、7人編成のアグレッシブなステージを繰り広げ、オーディエンスを熱狂させた。

そしていよいよWHITE ASHの登場。
メンバー全員、オーディエンスへ深々と一礼。
のび太のクリアなギターに山さんの歪んだギターが重なればエッジの効いた響きがフロアを包み、腹の底から響く彩(Ba)の激しいベースと剛のダイナミックなドラムはうねりを与える。

WA_aya_0712.jpgそしてのび太の、ハイなラインをぶれずに捉えるヴォーカリストとしての歌声は常に演奏の中心に在り、彼が発するリリックは英詞だろうが日本語詞だろうが、「語感」を重要視されているため、メッセージではなくグルーヴでフロアをアツくする。

しかし、曲が終わり水を飲もうとした瞬間の声援に慌てて「はい!」とマイク位置まで戻るのび太にはやはり和やかムード。
自主企画はずっとやりたかったことだと語り、Hermann H.& The PacemakersとPK対決まで出来たことに笑顔を見せた。
“Kiddie”でオーディエンスのシンガロング「歌い出せ はじまりの合図!」が響けば問答無用に盛り上がり、どの曲であろうがその熱狂がやむことはない。

WA_yamasan_0712.jpgメリハリとはまさにこのことだと言わんばかりの一糸乱れぬサウンドと緩急の付け方に、このバンドの持って生まれたセンスを感じる。

のび太がHermann H.& The Pacemakersを知ったのは残念ながら活動休止中のことだった。
ライヴに行ってみたいと思いつつも叶わぬ現状。しかし、「いつか一緒にライヴをやりたいと思っていた!」と、その思いを語り、今回一緒にライヴが出来たことに再度喜びを語ると大きな拍手がおくられた。

8月21日には待望のメジャー第二弾シングル『Crowds』をリリースするWHITE ASHだが、「一足先に “Crowds” をみなさんにお届けしたいと思います!!」とタイトルトラックの“Crowds”を紹介すると、オーディエンスは喜びの声をあげた。

WA_nobita_0712.jpg小気味よくカッティングを繰り返すギターからダークなベースがうねれば、空間を振わすフランジャーと堕ちるような変拍子のドラムが楽曲のリズムに変化を与える。


WA_gou_0712.jpg後半戦も彼らの勢いは止まらない。
演奏による複雑なリズムと衝動、美しささえ感じるのび太の声は、オーディエンスのセンシティブさとアグレッシブさの表裏一体な感性を刺激し続けた。

アンコールではPK対決のユニフォーム姿で再び登場したメンバー。
「自主企画っていいよね。今日から始まった “HATTRIX”を続けていきたいです!」と、力強く宣言。
そして最後は再びHermann H.& The Pacemakersを呼び入れ“Pretty Killer Tune”を両バンドでプレイ。
第一回の<WHITE ASH presents “HATTRIX”>は興奮の坩堝の中、幕を閉じた。

last0712.jpg
カメラマン/柴田恵理
TEXT/秋山昌未



 

セットリスト

M1.Deadmans On The Dancefloor
M2.Thunderous
M3.Kiddie
M4.New Wave Surf Rider
M5.Paranoia
M6.Crowds
M7.Stranger
M8.Velocity
M9.Jails

encore
en1.Pretty Killer Tune

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