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miwa concert tour 2013

miwa concert tour 2013 "Delight" 9月15日 @ 東京国際フォーラム

5月に3rdアルバム『Delight』をリリースしたmiwaの全国ツアー<miwa concert tour 2013 "Delight">が7月13日(土)、オリンパスホール八王子を皮切りにスタート、9月23日(月・祝)沖縄コンベンションセンター・劇場ででファイナルを迎える。
そのファイナル2公演前の9月15日(日)、東京国際フォーラム2DAYSの初日は台風で天候が危ぶまれるものの、丸の内付近は午後から青空が広がった。

映像や照明でアルバム『Delight』の世界観、光の世界を楽しんで欲しいと語るmiwaの言葉通り、確かにレーザーやフラッシュライトで時に攻撃的に、可愛らしいイラストや暖かい映像で時に寛容的に会場の空気を作り出し、ハンドクラップの響きやシンガロングさえ光に変える程だった。

しかし多角的に光を放つのはmiwa表情や音の世界も同様。 今月発売のニューシングル曲“Kiss you”ではエレキとアコギで軽快なロックを打ち出し、“ミラクル”ではポップワールド全開なサウンドにオーディエンスの笑顔が弾む。


「帰ってきました、東京ー!!」


笑顔でオーディエンスに挨拶をすると轟音のような歓声が鳴り渡り、「トウキョー!!」とmiwaが叫べばオーディエンスも負けじと「Oi!! Oi!! Oi!!」とかけ声で応戦。振り回したツアータオルで会場をピンク色に染める。


今回は、今年3月に大学を卒業、音楽一筋となってからの初のツアー。サポート勢も凄い。西川進(Gr)、根岸孝旨(Ba)、河村"カースケ"智康(Dr)、河野圭(Key&Gr)、横山裕章(Key&Org)、藤田真由美(Cho)とベテランばかり。しかしmiwaはそんなメンバーに臆することなくフォーラムを熱狂させ、彼らの厚い音の中で自身の音世界をより羽ばたかせた。
前髪をまっすぐ切りそろえたラインと長い黒髪、切れ長アイメイクはどこかモードチックで大人びているし、アルバムタイトル曲“Delight”では大きなリズムの中、表情ひとつ変えずBacchusのフライングVを弾き、力強い高音を響かせる姿はあまりにも堂々としていて、デビュー4年目に突入したmiwaのめざましい飛躍に正直驚きを隠しきれなかった。


テレビの音楽番組やタイアップで聴く彼女の曲達。小さい身体のわりに(?)姉御肌的なmiwaのキャラクターが愛されたラジオ番組。音楽と共にmiwaという存在が加速しながら成長していく姿はまさに光のようにキラキラしている。個人ごとではあるが、彼女のデビュー時、メジャーアーティストの最初のインタビューがmiwaだった。そんなことを思い出し少し感傷的になっていたが、デビュー曲“don't cry anymore”を聴けば、音楽が好きだという彼女の本質が変わっていないことが分かる。2010年3月3日のデビューライヴに渋谷eggmanで「頑張って!」と声援を受けながら緊張の表情でこの歌を歌っていた頃のmiwaではないが、変化と成長というポジティブマインドの中で、今この曲を聴けることが嬉しかった。

それにMCやかけ声の元気さも変わっていない。「男子! 女子!全員!!」笑顔のかけ声で盛り上げ、ステージの左右ギリギリのラインでオーディエンスに手を振り、全身で楽曲を表現する。MCの質問コーナーもラジオで場数を踏んだ彼女ならではの進行ぶりで会場は和やかなムードに包まれていた。


「リハーサルが終わって2階席の一番後ろの席に座ったんですよ。写真を撮りたいなと思っていたらマネージャーさんが“携帯取ってきます”って言ってくれたから待っていたんだけど開場しちゃって、取り残されちゃったの、2階席に(笑)。それでヘアメイクさんとマネージャーさんが“miwaさん開場してます!!!”って教えてくれて急いで楽屋に戻ったんだけど、その時に数名の方に会っちゃった。」と、少し前に起こったハプニングトークに会場もビックリ!更に「2階席に取り残されてどうしようかと思ったー!!!でもそのままシレッと座ってたらばれないかなって。」と茶目っ気たっぷりのmiwaに大爆笑。


曲が終わるごとにmiwaの名前を呼ぶオーディエンスの声援も凄かった。
「暑い!!」フロアの熱気を受け汗を拭いながら「今日は台風の中、色々あったと思うけど来てくださって本当にありがとうございます!!」と感謝。
話題はmiwaもこの国際フォーラムで他のアーティストのライヴに感動した話に。初めて観たのはアンジェラ・アキのライヴ。すごく泣いてすごく笑った最高のライヴだったらしいが、なんと今回ツアーに参加している西川進がその時のライヴでギターを担当していてそれにも感動したと言う。そして「進ちゃんに限らず、このSuper miwa Bandはすごい人達ばかりで、一緒にステージに立てることを本当に嬉しく思っています。」と、今回のツアーを一緒に盛り上げたバンドメンバーに感謝した。

友人の為に書いた“My Best Friend”では、この日来ていたその友人の姿を発見、「途中で泣きそうになっちゃった。」と照れ笑いしたり、大学卒業後に音楽一本になったプレッシャーを感じながらも、「『Delight』をみんなに届けることが出来て、ツアーでもみんなと会えて音楽を通して幸せを感じることが出来ています!」と真剣な表情で感謝と喜びを語るmiwa。
アンコール含め全21曲、 興奮と熱狂、キュートさとポップさの中、<miwa concert tour 2013 "Delight">国際フォーラム初日は「Delight」という言葉の意味通り、歓喜溢れるステージで光と共に幕を閉じた。


TEXT:秋山昌未



■ miwa オフィシャルサイト
http://www.miwa-web.com/
 

セットリスト

01.Delight
02.321
03.Chasing hearts
04.Kiss you
05.カラ*フル
06.メリーゴーランド
07.441
08.Napa
09.My Best Friend
10.ホイッスル~君と過ごした日々~
11.サヨナラ
12.Sparrow
13.don't cry anymore
14.ミラクル
15.LOUD!~憂鬱をぶっとばせ~
16.again×again
17.ヒカリヘ
18.ぬくもり

ENCORE
En01.Faraway
En02.chAngE
En03.春になったら

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