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THE NAMPA BOYS ワンマンライヴ 〜歌舞伎町バトルズ〜 新宿LOFT

THE NAMPA BOYS ワンマンライヴ 〜歌舞伎町バトルズ〜 新宿LOFT

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10月にミニアルバム『バドルズ』をリリースした4ピースバンド、THE NAMPA BOYSが初の東京・大阪ワンマンライブを開催。
【THE NAMPA BOYS ワンマンライヴ 〜歌舞伎町バトルズ〜】と銘打たれたこの日12月18日(水)新宿LOFTでのワンマンはニコニコ生放送でも生中継され、約2万人の視聴者数を記録した。

オープニング、“到来”でいきなりテンションをあげると、澤柳昌孝(Gt)はギターリフで更にオーディエンスを煽り、小林聡里(Vo&Gt )は「遂にやって来たこの日が!新宿LOFT、THE NAMPA BOYS初ワンマン!最後まで楽しんでいって下さい。ヨロシク!!」と挨拶。

“プランジ”は胸が掻きむしられるほどの強さと切なさが混在。
小林がマイクから離れオーディエンスを見回すと、オーディエンスは一斉に歌い出し細かいハンドクラップを鳴り響かせる。
田中悠貴(Ba)の迷いないベースラインは “ハロードリー”の旋律を引っ張り、後藤駿(Dr)は際立つリズムを刻む。
「ちょっとばかり懐かしい曲を」と“THIRTEEN”のイントロを鳴らせばインディーズ時代からのファンは歓声をあげた。
この曲はコンピレーションアルバム『閃光ライオット2008』に収録した楽曲で、元はライブ会場でのみ販売した1000枚限定の『fierce swing』の1曲。
THE NAMPA BOYSは2008年の「閃光ライオット」で15歳最年少のファイナリストとして本戦出場まで果たし、彼らのホームである新宿LOFTで今こうやってオーディエンスを沸かせている。
そして時には、澤柳の憂いのギターソロと、心の叫びのような小林の歌声のミドルナンバー“彼女の目”でオーディエンスの動きを音楽の中で静止させたり、“Forward”の甘酸っぱいメロとリリックで弾けるような笑顔を見せたりもする。

しかし“世界と色は”で再びオーディエンスを熱狂させると「新宿LOFT初ワンマンということで、テンション上がりすぎて気がついたらMCをやってる時間がなかった。それ位気持ちが高ぶっています。」と、改めての挨拶とMCでは今演ったばかりの “世界と色は”の話に。
この曲は小林が中学時代に作った曲で「俺がもう6kgは痩せてた頃の曲。だからバイヴスが今とは違うみたい。」としっかり笑いもとる。

更に「 “世界と色は”を今でもこうしてLOFTで出来るということを考えると、中学の頃とやっていることはあまり変わってないのかな。結局今歌っていることが全部正しいことなんじゃないかと思っていて、あの頃の自分に“お前もやりつづければLOFTでワンマンできるぞ”と言ってやりたい。」と、この日を迎えられた本心を語るも、続けざまに「あの痩せてたころに自分に言ってやりたい。ただ体重には気をつけろって(笑)。…痩せたいと思います。」とオチまでつけた。
ここら辺が小林が「コアラ」の愛称でファンから愛される理由のひとつかもしれない。

「でも本当に今日は待ちに待ったイベントなので、みんなの嬉しそうな顔を観て、それをカロリーに変えて消費していきたいと思います。今日は心行くまで楽しんで下さい!」と喜びの表情を浮かべるとライヴも後半戦。「ラスト3曲!ラスト3曲は全員で踊って帰ってくれ、いけるか!?いくぞー、いくぞー、いくぞー!」と再び “悪魔” でオーディエンスを煽り「伝説作ろうぜ、俺たちで!」とジャンプでヒートアップ。
後藤がカウントの変わりに「ワンワンワンワン」と吠えると“MAKEINU SONG”で、しょっぱなからエンジン全開!

私が初めてTHE NAMPA BOYSのライヴを観たのもこの新宿LOFTだった。
その頃は勢いと若さのイメージが強かったが『バトルズ』の楽曲達、特にこの “MAKEINU SONG”ではエモさとバンドとしてやりたいことが明確に感じられ、その印象は今回のライヴを観てても同じだった。


アンコールを受け再びメンバー登場。
小林は「本番前は緊張で太ってしまった。」と、こちらも再び太ったネタで笑わせながら、生中継されているニコニコ生放送では海外からも賞賛のコメントが届いたことをファンに報告。

更にコアラネタで和やかムードになるも、小林は改めて初ワンマンではあるけれどTHE NAMPA BOYSの飛躍と、彼らを好きでいてくれる人達の和を大きくしていきたいと語り「でもまずはここがスタート地点。その始まりを皆さんは観に来てくれて、その目撃者だと思っています。皆さんとても大切な仲間ですし、これから先もまだまだ観たことのない世界を一緒に観にいきたいです。」と挨拶。

続く“キャンバス”ではコールアンドレスポンスで会場との一体感を作り、「月並みな言葉になっちゃうけど、自分の音楽を好きで一緒に共有してくれる皆さんに本当に感謝しています。どうもありがとう。生活の中で色々なことがあります。何でこんな辛い想いをしながら音楽をやらなきゃいけないんだろうなと思うこと。その反面、音楽をやっていたからみんなとこういう景色を共有でみる嬉しさ。たかが20年しか生きてない私ですが、そんな生活の中でこの自分を待ってくれた人のこと。勿論あなた達を含めて、自分を待ってくれた人の元へ帰ろうという歌を最後に1曲。長野県松本市からやってきましたTHE NAMPA BOYSです。本当にどうもありがとうございました。」と、丁寧に想いと感謝を述べると【THE NAMPA BOYS ワンマンライヴ 〜歌舞伎町バトルズ〜】は“待つ元”で幕を閉じた。

前作『froM』から『バトルズ』が生まれるまでの苦しみは彼らの糧となっている。
自分達を「負け犬」と称する若き悪ガキどものスタート地点はまだ荒削りさもあるが、私はかえってそこに伸びしろと期待度を感じてワクワクした。


TEXT:秋山昌未

 

THE NAMPA BOYS公式サイト
http://www.thenampaboys.com/
 

セットリスト

01.到来
02.螺旋インセクト
03.プランジ
04.ハロー ドリー
05.THIRTEEN
06.月照07.彼女の目
08.Forward
09.世界と色は
10.ネイヴァーリンの音楽家
11.悪魔
12.MAKEINU SONG
13.夜明けの太陽

ENCORE
EN1.キャンバス
EN2.待つ元

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