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さかいゆう 全国ツアー「TOUR2014

さかいゆう 全国ツアー「TOUR2014 "Coming Up Roses" SPECIAL」6月15日 渋谷公会堂

sakai20146151.jpg「いやぁ、ほんと…こんな筈じゃなかったんです。」さかいゆうは、色々な感情が混ざり合った笑顔でそう言った。

これは即日完売となったツアーファイナルの6月15日(日)、初の渋谷公会堂公演【さかいゆう全国ツアー「TOUR2014 “Coming Up Roses”SPECIAL」】での冒頭MC。

今年1月にリリースしたアルバム『Coming Up Roses』を引っさげ、 バンドメンバーに 種子田健(B)、田中義人(G)、小笠原拓海(Dr)、横沢ローラ(cho)、吉岡悠歩(cho)を迎えて4月からツアーがスタート。ゲストを招いてのツアーファイナルはタイトル通り、まさにスペシャルヴァージョン!タイトルコールから盛り上がりを予感させると、オープニングの“ストーリー”でそれはすぐに現実となった。デビューシングルのこの曲がイントロ1音鳴らせば、オーディエンスは歓声まじりにスタンディング。

田舎から出て来て、20歳頃から音楽を始めて、L.Aに行った頃の自分について「その時はただ音楽さえ出来ていれば良かったと思っていたのに、憧れの渋谷公会堂でライヴが出来るなんて全く想像していなかったです。」 冒頭の言葉はこう続くと「わたしは幸せ者です。誠に誠にありがとうございます!」と感謝を述べた。

「この曲をここで演る夢を2回観たことがあります。」そう語ったのはインディーズ時代の名曲“SHIBUYA NIGHT”。当時もフィーチャリングとして参加した竹内朋康(ex.SUPER BUTTER DOG,マボロシ)を招き入れると、ギターを背負った竹内は挨拶代わりのラップで登場。イルなフロウに続き、“EMERGENCY”のギターは会場をアツくした。

「いやぁ、カッコ良かったけど台風だね。全部かっさらっていった(笑)。みんなが踊ってるから気合い入りすぎて、手が痛い。」ピアノを奏でながら笑うさかいの言葉に、オーディエンスも笑顔がこぼれる。

さまざまなミュージシャンとコラボレーションした前アルバム『How's it going?』は、今作『Coming Up Roses』で更に深化、 Emi Meyerともデュエットしている。普段殆どデュエットをやらないさかいだが、今回は彼女の声に惚れ込んださかいからの熱望らしく、シアトルに在住のEmiと、レコーディングスケジュールを調整することが大変だったエピソードなども話つつ、スペシャルということでそのEmi Meyerをステージに迎えると、普段はさかい一人の歌声で聴き慣れた“Life is”を、アルバム同様Emi Meyerとデュエット。美しい声のケミストリーが生まれた。

更に大瀧詠一の“指切り”やスティーヴィー・ワンダーの “Superstition”のカヴァーも披露。さかいは「比べられないようにアレンジを変えた。」と笑う。確かに両曲ともかなりアレンジが加えられているも、カヴァー曲はオリジナル曲以上にセンスを問われるもの。耳の肥えたさかいのファン達は、大歓声と拍手を持ってそのセンスを証明した。

“愛するケダモノ”では、フリューゲルホーンプレーヤーのTOKUとのプレイを、さかいが誰よりも楽しんでいたのが音からも表情からも分かった。TOKUが退場した後も、「ゾクゾク鳥肌が立ちながら演ってた。音楽をやっていてよかった。」と興奮さめやらぬ様子。さかいファンと公言する私がそうであるように、きっと多くのオーディエンスもそんなさかいを観るのが大好きなのだ。

「次のゲストも、かっさらっていくんだろうなぁ。5年位の付き合いで、お慕いしているんだけど、仲良くしてもらえない(笑)。」と冗談めかしの前フリに会場も若干ざわめき「秦 基博ー!」と、同事務所の秦 基博を呼び込むと、割れんばかりの大歓声。

思わず「うるせー!」と叫ぶさかいに会場は大爆笑。更に秦は“ピエロチック”制作時に感じたのか、さかいの飽き性な部分を「猫みたいな人だね、あなたは。」と表現すると、「集中力が43分しか持たない(笑)。」とさかい。2人は和やかな雰囲気のまま “ピエロチック”で特徴の違うたぐいまれな互いの声をぴったりと合わせ、オーディエンスを魅了した。

さかいゆうという人間は天性のミュージシャンだと思う。音楽の中で必要とあれば、「いちピアノプレイヤー」に徹し、ここぞという時には、惜しげもなく美声を轟かせる。そのプレイヤリビティの高さは、“ケセラセLife”のような楽曲でも感じる。ゴリゴリのベースと、シャウトするさかいのヴォーカル。各楽器とのセッション。強烈な衝撃と気だるさが絶妙に交差するミクスチャーサウンドに、会場からは割れんばかりの歓声が飛んだ。

井川遥出演の三菱自動車「eKワゴン」CMソングとして、今迄以上に数多くの人が「さかいゆう」という名前を知ったであろう“薔薇とローズ”について、「親孝行が出来た曲」と語るさかいは、母親らしい暖かい言葉と、上手く想いを伝えられなかった父親のしどろもどろな留守電メッセージを幡多弁まじりで真似をし、会場を笑顔にした。 “君と僕の挽歌” は最近の本編ラスト定番曲。皮肉にも友人の死が、さかいを天職であろうミュージシャンに導き、この曲はその友人へあてた手紙のような曲だと説明しながら、まるで宣誓するように力強く「これからも生き続ける。」と語ると、高い空へ届くような歌声で本編を締めくくった。

アンコールで再び登場したさかいは、「9月3日に『サマー・アゲインEP』がリリースになりまーす!」と初のEP盤リリースを発表。更に9月からは弾き語りツアー「ONLY YU #4」、11月は東京・大阪でデビュー5周年記念スペシャル・ライブの開催も発表。

「今日はスペシャルライヴということで、その新曲やっちゃいます!」と、いち早く“サマー・アゲイン”を披露。最後は『Coming Up Roses』でもラストを飾った“時季は巡る”で【さかいゆう全国ツアー「TOUR2014 “Coming Up Roses”SPECIAL」】の幕を閉じ、タイトル通りのスペシャルなライヴに会場にいた全員が魅了された。


TEXT:秋山昌未


■ 7月5日(土)22:00〜22:59
BSプレミアム「マキハラといっしょ」に出演。
槇原敬之さんと一緒にコラボレーション。


■ さかいゆう出演 映画『LOVE SESSION』
10月4日(土)全国公開決定!

若いミュージシャンが憧れのミュージシャンにセッションをオファー!思いの丈を込めたビデオレターを見てもらう。オファーを受けたミュージシャンはどんな リアクションをするのか?果たして、その思いは届くのか!?オファーが成立したら、演奏したい楽曲もアレンジも全てアーティスト同士で決めてもらう。台本 もストーリーも一切なしの完全ドキュメント。

最後は世代を超えた一夜限りの『ラブ・セッション』! 他では見ることのできない唯一無二のコラボレーション!憧れのミュージシャンとの『ラブ・セッション』を軸に、ミュージシャンの素敵なうんちくがたっぷり見られる作品。

出演:OKAMOTO’S、さかいゆう、RIP SLYME、槇原敬之、島袋寛子、Crystal Kay、吉田美奈子
公開日:10月4日(土)よりイオンシネマ他にて全国公開(一部劇場を除く)

□ 公式HP
http://lovesession-movie.com
 

■ さかいゆう オフィシャル
「ONLY YU #4」「5th Anniversary SPECIAL LIVE」(7/6までチケット先行受付中)
http://www.office-augusta.com/sakaiyu/

■ さかいゆうNew Album「Coming Up Roses」スペシャルサイト
http://www.office-augusta.com/sakaiyu/
coming_up_roses/


■ さかいゆう OFFICIAL MOBILE
http://augusta-mobile.com/sakaiyu-sp/

■ さかいゆう オフィシャルTwitter
http://twitter.com/sakai_official/

■ YouTube「AUGUSTA CHANNEL」
http://jp.youtube.com/user/officeaugusta

 

セットリスト


M01. ストーリー
M02. 僕たちの不確かな前途
M03. SHIBUYA NIGHT with 竹内朋康
M04. EMERGENCY with 竹内朋康
M05. Life is with Emi Meyer
M06. きみなんだ
M07. キミのいない食卓
M08. 指切り
M09. Superstition
M10. 愛するケダモノ with TOKU
M11. ピエロチック with 秦 基博
M12. まなざし☆デイドリーム
M13. サンバ☆エロティカ
M14. ケセラセLife
M15. 薔薇とローズ
M16. 君と僕の挽歌

-ENCORE-
Enc1. サマー・アゲイン ※9月3日(水)リリース1st EP
Enc2. 時季は巡る

Band:Vo,Key:さかいゆう、B・種子田健、G・田中義人、Dr・小笠原拓海    、cho・横沢ローラ、吉岡悠歩
Guest:竹内朋康、Emi Meyer、TOKU、秦 基博

 

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