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THE BAWDIES「Boys!」TOUR 2014-2015 日本武道館 2015.3.29

THE BAWDIES「Boys!」TOUR 2014-2015 日本武道館 2015.3.29

boystour5.jpg昨年12月に『Boys!』をリリースしたTHE BAWDIES。同アルバムを引っ提げた全27公演の全国ツアー【「Boys!」TOUR 2014-2015】が今年3月29日(日)、バンド2度目の日本武道館公演にて熱狂のファイナルを迎えた。

ステージを覆うスクリーンに映し出されたのは、道に落ちているTHE BAWDHIESのレコードを拾い歩く白人の子どもや、60年代テイストに仕上げたライヴ風景。子どもが最後の1枚を拾い集めた日本武道館前から4人のシルエットが飛び出すと、映像はリアルなメンバーのシルエットと重なる。次の瞬間スクリーンの幕が降りると、“NO WAY”でライヴがスタート。フィルムギグを観るような興奮ぶりのオーディエンスはメンバーの登場で更に熱量を上げる。


「ロックンロールの聖地、日本武道館へようこそー!全国のロッキンにいちゃん、おねえちゃん、心の準備はよろしいですか!?あれ?どこからか祭囃子が聴こえてきました。」ROY(Vo.Ba)の挨拶から“ROCK ME BABY”へ。TAXMAN(G.Vo)とJIM(G.Cho)はステージの端まで走り、2人の距離が近づいた西と東エリアは彼らに手を振り、ギタープレイに熱狂する。

そして改めてオーディエンスに感謝を述べつつも、今ツアーでずっと行われてきたというROYのTAXMANイジりに。「貞子の怨念じゃないですが、それに近いTAXMANの嫌がらせに立ち向かいながら、ようやくここまで辿り着いた、そんな旅かなと。(ROY)」「そんな旅じゃないですよ。やめてください。(TAXMAN)」「呪いのビデオ…いや、揃いの背広を着て(ROY)。」(ダジャレか、ROY!!)
どうやら移動中は寝たいROYに対し、 TAXMANは乗り物(特に飛行機)が嫌いで、ガムを噛んだりゲームをしたりと落ち着かないらしい。その後もTAXMANに「あれ?演奏中にパーマかけ直した?」と聞くなどちょいちょいTAXMANイジりをするが、イジりすぎて、以前の公演中に「黙れ!タヌキ親父!!」と言われたこともあったらしい。

こんな具合にMCではオーディエンスを笑わせることが多いが、星空のような照明に歓声があがった“NICE AND SLOW”や、特にAメロ、BメロのROYの渋い声が切なく染み渡る“CHERRY MASH”、問答無用で盛り上がる“KEEP YOU HAPPY”など、演奏中は急激にトーンを変えてオーディエンスを魅了する。

そして新曲“DANCING SHOES”も披露。更に“HOT DOG”では、孫悟空役のTAXMANが如意棒の変わりに「伸びろ、ソーセージ」と呪文をかけ、三蔵法師演じるROYがパンで挟むという寸劇で笑わせ、やはり演奏では盛り上げる!こうやって息つく暇無くオーディンスをTHE BAWDIESワールドに引き寄せると、MARCY(Dr.Cho)のドラムソロで大歓声が沸く!


「2回目なんだけど、武道館やっぱりいいな。」JIMはしみじみそう言うと、2回目が出来たことは凄いと語り、「チャック・ベリーなんて、出来てないけどダックウォークやるんだよ!」チャックベリーの話を楽しげにするJIMの笑顔は、歳を取ってもロックンロールを続けたいと言う彼らの意志そのもののように思えた。昨年10周年を迎えたTHE BAWDIES。「タイムマシーンに乗って2008年にでも行きましょうか!」そう言うと“I BEG YOU”から4曲のメドレーへ。更に“LOVE YOU NEED YOU”、“RECORD PLAYER”では黒人女性シンガーのOlivia Burrellをゲストに迎え、パワフルなステージングを繰り広げた。

「すげーパワーだなぁ。魂吸われた。」Olivia Burrellが退場すると思わずROYがつぶやく。MARCYは「めちゃくちゃ気持ちよく演奏させてもらいました。2度目の武道館公演が出来るのはみんなのお陰。楽しんで帰って下さい。」と挨拶。ここで話はまたTAXMANヘ。

ボルテージが上がったTAXMANが盛岡公演で「モーリーウォーカー!(盛岡)」と叫んだり仙台で「スーパーロック(仙台)」と叫んだなど、ROYが嬉々として話す。「だから武道館では“おとーさーん!”って言うんじゃない?(笑)」と、その様子は本当に単なる友だち同士のふざけ合いみたくなり、思わずJIMも大爆笑。筆者の後ろの席からは「ほんとにみんな、仲がいいよね(笑)。」という楽しげな声が聞こえる。しかしライヴも後半戦!“EMOTION POTION”のシャウトに歓声が沸けば、JIM、TAXMAN、そしてMARCYまでが生声でシャウトする。(しかもMARCYはドラムセットを離れてステージ中央に!)「本当に本当に感謝です。今回のツアーは本当に良いツアーでした。」と、ロックンロールが好きなメンバーに対し、オーディエンスが倍のパワーで返してくれたことを喜びながら、“TWISTIN' ANNIE”で本編は終了。



アンコールでは再びOlivia Burrellが登場。更に、2013年に2マンでジャパンツアーを開催したイーライ"ペーパー・ボーイ"リードよりサックスとトランペットも登場。OKAMOTO’Sよりハマ・オカモト(Ba)もスペシャルゲストに迎え、「愛するルーツミュージックを伝える時間!」と、2014年リリースしたカヴァーアルバム『GOIN­G BACK HOME』にも収録の“SHAKE A TAIL FEATHER”、“SOUL MAN”で圧巻のステージを見せ、ステージを降りた。



その後、Wアンコールで再び彼らが登場したのはアリーナフロア!興奮のフロアからステージへ上がると、ジャケットデザインのカラーを思い起こさせるライトが美しい“THE SEVEN SEAS”へ。ROYは「ロックンロールは感情の爆発です!」と力強く言うと、“YOU GOTTA DANCE”で盛り上げ、「これからも音楽を愛しながら共に進みましょう!」と挨拶。客電も付き、【「Boys!」TOUR 2014-2015】は、9,000人のファンと共にTHE BAWDIESという名のロックンロールを満喫しながら “JUST BE COOL”で締めくくられた。

そして恒例のワッショイタイム。しかし今回は武道館。スペシャルだ!座席に座ってからジャンプするスペシャルワッショイ、その名も「おとうさんワッショイ!」だ。(この、“おとうさん”は前段のMCネタを思い出して欲しい。)

6月には【Shake! Shout! & Soul!】と銘打ったライヴを大阪と東京で開催するTHE BAWDIES。11年目のロックンロールも見逃せない!


カメラマン/RUI HASHIMOTO(SOUND SHOOTER)
文/秋山昌未



 

セットリスト


01. NO WAY
02. WHAT YOU GONNA DO
03. ROCK ME BABY
04. HOLD ON
05. NICE AND SLOW
06. ANYTHING YOU WANT
07. CHERRY MASH
08. COME ON
09. KEEP YOU HAPPY
10. DANCING SHOES
11. HOT DOG
12. KICKS!
13. LOVER BOY
---Drum solo
14. A NEW DAY IS COMIN'
15. メドレー(I BEG YOU〜I’M IN LOVE WITH YOU〜MY LITTLE JOE〜SHAKE YOUR HIPS)
16. LEMONADE
17. LOVE YOU NEED YOU
18. RECORD PLAYER
19. EMOTION POTION
20. B.P.B
21. IT'S TOO LATE
22. SING YOUR SONG
23. TWISTIN' ANNIE

ENCORE
EN1. SHAKE A TAIL FEATHER
EN2. SOUL MAN

W-ENCORE
WEN1. THE SEVEN SEAS
WEN2. YOU GOTTA DANCE
WEN3. JUST BE COOL
 

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