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新山詩織『ハローグッバイ』インタビュー


繊細な歌声と感受性を持つ新山詩織が6月17日にニューアルバム『ハローグッバイ』をリリース。取材前の雑談では、ポール・ウェラーの来日公演が今秋に決定したことを高揚気味に話す新山。音楽愛(ポール・ウェラー愛?)が伝わる笑顔を見せながらも、作品のことになると、ひとつひとつ丁寧に言葉を見つけながら自分の想いを語ってくれた。そんな新山に今作の聴きどころをいくつか訊いてみた。


ー お久しぶりです!

おひさしぶりです!


ー そういえば お父さんと一緒に行く予定だったジミ・ヘンドリックスの映画『JIMI栄光への軌跡』を一人で観に行ったんだって?(笑)

行きました。 本当は一緒に観に行く約束をしていたんだけど、我慢出来なくて(笑)。アンドレ・ベンジャミンがジミとそっくりに見えて、イメージを重ねて観ていました。父とはまた改めて一緒に観たいです。


ー きっとお父さん、喜びますよ。さて今回の2ndアルバム『ハローグッバイ』ですが、1stアルバム『しおり』との違いなど、意識した点はありますか?

今回アルバムの制作を始めていく前に、最近誰かを想いながら書いた歌詞が多いことに気がついたんです。それならこのアルバムは、私が誰かその相手に対する想いというのをテーマに綴っていこうと決めて、制作を進めました。


ー 確かに今作は、自分の内面だけでなく人に対しての想いを綴った楽曲が多いと感じました。

『しおり』の時は、特別なテーマに沿った形ではなくて、とにかく自分から出てくる言葉を詞にした、という曲が多かったので、その部分で変化があると思います。


ー 自身としての仕上がりはいかがですか?

これから自分自身が新しい場所に向かっていく中で、一番良いきっかけにもなるアルバムになったと感じています。この制作を通して自分だけでも出せなかった言葉や表情を出すことが出来たので、今後色々活かしていけたら良いですね。


ー とはいえ、やはり繊細に自身の内面や気持ちを描いていると思ったのは、“Winding Road”でした。歩いていきたいという願いが、揺れる気持ちとバランスを取っているなと感じました。

この曲は、今の自分からずっと先の自分を観た時に、これから自分はこの道をこう進んでいきたいという想いを、自分の生き方も考えながら歌詞にしました。これから歩いて行く「明日」は常に綺麗な道というわけでもないと思うし、色々な出来事や人と出会ってぶつかりながら進んで行くんだろうと思うんです。たとえその道が誰かが作った道であれ、そこにある「色」を自分の気持ちや歌で、自分のものに塗り替えていくんだという想いもあります。


ー この道というのは、音楽ということ?

音楽もそうですし、人間としても。


ー 今もお話に出た歌詞の「誰かが作った道でもいい」という部分がとても印象的でした。

自分の性格上、1から自分で築いて、がっちり進んでいくタイプでもないなと思って(笑)。


ー アハハ。

だからその部分は、自分により近い感情を書きました。


ー なるほど。しかも今回音の聴こえ方の変化など、サウンドでもその感情を表現しているように感じたのですが。

そうですね。この曲ではその部分も大切です。サウンドの雰囲気から出て来た言葉だったり、呼ばれて出て来た感情だったりも含めて歌詞を書いたので、そこはサウンドと歌詞が繋がっていると思います。特に2番のサビは何より想いをぐっと込めて書きました。


ー “Dear friend” は友だちへの本音と、少しの照れがロックナンバーの疾走感とピッタリですね。

この曲は一昨年の夏、地元のお祭りに友だち何人かと行った時の出来事をそのまま書いた曲なんです。


 


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