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AL 新代田FEVER

AL 新代田FEVER

mfoundexcl0730.jpg「AL×谷口貴洋×折坂悠太 LIVE」7月30日@新代田FEVER

イベントが始まってからフロアへの扉を開けると、目の前には人の壁。
チケットがSOLD OUTしているのだから予想はしていたが、その熱気は予想を遥かに越えていた。
筆者のすぐ後ろでは、中に入ろうとする人たちが結局入れず、しばし扉が空きっぱなしの状態が続いている。
どうやって前へ進もうかと考えていると、セカンドアクトのステージが終了。
オーディエンスがドリンクカウンターへ流れた一瞬の隙を狙い、筆者は前に進んだ。完璧ではないが、ここなら何とか観られるだろう。

既にオフィシャルや各媒体で、ALのバンド編成での活動スタートが正式発表された。
メンバーはALがプライベートユニットとして活動していた時からの小山田壮平(Vo,Gt)と長澤知之(Vo,Gt)に加え、藤原寛(Ba,Cho)、後藤大樹(Dr,Cho)。

後藤の小気味好いドラムが“ショートナイト”のリズムを刻み、小山田のヴォーカルにBメロから長澤のコーラスが入る。
更に“風のない明日”では長澤がヴォーカルを務める。メインヴォーカルが曲ごとに変わるのは、ツインヴォーカルの醍醐味だろう。

ALliveofficial0730.jpg全てを解放するかのように歌う小山田。
自分の世界の中で歌う長澤。
ヴォーカリストとしてのスタイルは違うも、そこは盟友であり偉才なソングライター二人。
声を合わせるだけでエッジの効いたヴァイブスが実に気持ち良い。
「ありがとー。」と手を振る長澤に歓声が飛ぶ。
「こんばんは。ALと申します。」小山田のメンバー紹介に再び歓声が飛んだ。
彼と藤原が在籍し、昨年解散したandymori。ファンとしても待望のステージだったに違いない。ましてや長澤知之&andymoriオリジナルメンバーといえば、ファンならずとも注目すべきところだ。

“心の中の色紙”で二人一緒に歌う場面、どちらかが歌詞を間違えたらしく二人は異なる言葉を発する。が、悪びれるどころかそれにすら楽しげな表情を浮かべ、長澤がシャウトすれば小山田はメロディアスに歌った。
長澤は「ありがとう。」とお礼を言うと「今日は来てくれてありがとう。今は動けないだろうけど、飲んでね。」と、お酒の並ぶドリンクカウンターを指差した。

福岡の「油山」をテーマにした“MT ABURA BLUES”は、畳み掛ける長澤と小山田のヴォーカル、うなりっぱなしの藤原のベース、疾走感溢れる後藤のドラムがスピーディーなサウンドと、どこかユーモラスなメロディでオーディエンスをもり立てた。
続く“北極大陸”は、タイトルを言うだけで歓声が沸くALの人気ナンバー。
長澤ヴォーカルの“15の夏”は長澤から生まれたメロディだろうか。聴き慣れた旋律を思い出させるこのバラードは、長澤のアコギと小山田のブルースハープに加え、後藤のマレットが懐かしさと切なさを連れ立ち、待ちきれない拍手がアウトロと混ざり合う。

al07301.jpgライヴも後半、藤原の低音コーラスが大地的かつ牧歌的サウンドにぴったりの“メアリージェーン”、“Happy Birthday”に続きラストナンバーは“花束”。「ここにいてくれて嬉しいよ」という歌詞と、絶妙のコーラスはALのファンを魅了した。

これからALとしての活動に期待が高まるこの日、結局アンコールはなかったものの、メンバーがいなくなったステージに長い間アンコールが響き渡った。

photo by:杉田 真
text by:秋山昌未


AL公式サイト
http://www.al-revivalrecords.com/

セットリスト

01.ショートナイト
02.ワレモノ
03.風のない明日
04.さよならジージョ
05.ランタナ
06.心の中の色紙
07.MT ABURA BLUES
08.北極大陸
09.15の夏
10.メアリージェーン
11.シャッター
12.Happy Birthday
13.花束

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