藍坊主 インタビュー Page1


時には激しく、時には優しく 素手でココロの柔らかい部分に触れられたような気がしてしまう。それが藍坊主の世界。11枚目のシングルで彼らが伝えたかった人間の矛盾や愛情についてや、藍坊主という名前になって10年経った「今」について、藤森真一とhozzyに語ってもらった。



「あさやけのうた / すべては僕の中に、すべては心の中に」

—— 11th Single 「あさやけのうた / すべては僕の中に、すべては心の中に」 は、今年2月に発売したアルバム「ミズカネ」 完成以前から制作に入ったという事で、かなり長期間に渡っての制作でしたね。

藤森:はい。僕個人のテンション的な部分で、他の3人がアルバム「ミズカネ」の制作をしている横で曲作りを先行させてもらいました。あと、”すべては僕の中に、すべては心の中に” は2008年の暮れから作り始めて、その頃には基本的な形は出来ていたのですが、そこからアレンジや歌詞などを2年位かけて詰めていたという意味で、アルバムより先に制作していた形になります。


—— 今迄のシングルもそれだけ制作には時間をかけていたんですか?

藤森:そうですね。制作にはいつも時間が、かかっちゃうというか(笑)。でもリリース日が決まってくると、結構集中するので一致団結して早くなりますね。


—— 実際の制作・レコーディングはどうでしたか?

藤森:ひたすら色々なものを作っていましたね。アレンジ面でも、ギターのユウイチ(田中)やドラムの拓郎(渡辺)も色々アイデアを出してくれて、インスピレーションも湧きやすくなるのですが、この「いいな!」と思えるところにたどりつくまでが大変で、ほんの欠片でも「何かわからないけど凄く魅力的な曲だよな!」って思える曲をひたすら作り続ける作業を9ヶ月やってました。

hozzy:そうですね。前回のアルバムを作った後に俺もまた作曲を始めたんですけど、藤森より全然ターボがかからなくて中々うまく行かなかったんですけど、その分、藤森が色んなタイプの曲を沢山作ってくれて、聴かせてくれて。…だからって、俺がそこで安心しちゃいけないんですけど(笑)。でもうちは藤森と俺が曲をつくるけど最近ドラムの拓郎もたまに曲を作ってきてくれたりアレンジやってくれたりするので、俺はまた違う方向で足踏みしながらですけど、この機会に曲を作っていくという感じでした。


—— 意見が割れる事はありますか?

藤森: 意見は割れてもいいんです。みんなが意見を出し合って、より良くなって行くという感じで今までも作ってきてるので、最終的に4人全員が、納得できるものを引き出してますね。


—— どういう部分に一番重点をおきましたか?

藤森: 「なんか良い!」っていうのが一番いいなと思っていて(笑)。「なんかこの曲残るなぁ。」とか。いい曲だと思っても、そこにかき立てられるものが無ければ嫌なんですよね。なんか…気持ち悪いけどいいよね(笑)とか。要は人間で言うと、いい人という事だけじゃなく、飲みに誘われたら、ついつい着いて行っちゃって、ついつい飲み過ぎてしまうような(笑)、そんな曲達。そういう部分に重点を置いて作りました。


—— “あさやけのうた” は「矛盾」がテーマなんですか?

hozzy: そうです。矛盾…っていうとすごく大きな事のようですけど、一方を取るともう一方を失ってしまったりという物事が沢山あると思うんですね。そういう意味でどっちにも行けない、死にたくないけどずっと生きてるのも辛いな、でもやっぱり死にたくない。という堂々巡りな矛盾。道徳の授業で習ったような、愛情を持って人と接するのは大事な事だけど、果たして現実的にそれが出来ているのか?って考えた時に、絶対同じように愛せないと思うんですよ。例えば遠くの人より身近な人を優先してしまったり同郷の人の方に親近感を覚えてしまったり。決して数値化は出来ないけど、人間の気持ちってどっちかに傾くものですよね。だから平等でいたいけど、実際はそうはいかないというところがあえていえば、矛盾なのかな。


 

アーティスト情報

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