メレンゲインタビュー Page4 - アーティスト・インタビュー音楽情報サイト mFound

—— 実はこの原曲を知らずに、資料を見ずに最初聴いた時、メレンゲの曲だと思ってしまったんですよ（笑）

クボ：あ、本当ですか! 原曲より音が少ない感じの方が伝わるかなって思ったので嬉しいです。

—— 初めてカヴァーをやっていかがですか？

クボ：難しいって思った部分もありました。やっぱり人の曲を自分のものにするのは難しいじゃないですか。でも、自分でもすごく歌いたくなる曲だと思います。そういう意味では自分にちゃんとハマるだろうって思ったから入れたというのもあるんですけどね。

—— メレンゲサウンドって、あまり音で空間を埋め尽くさないじゃないですか。引き算の美学を感じるんですが、タケシタさんやヤマザキさんは、それぞれのパートとしてそういうサウンドの難しい面や面白い面を教えていただけますか。

ヤマザキ：難しさと面白さって同居していると思っているんですよ。若い頃は音数を入れたり、分かり易いテクニックを入れたり早く叩いたりすることが格好いいと思ってたんでね。でもそこが抜けてくると段々、一音一音の重要さに気づいてきて、この音は何で出来ているんだろうって考えるようになってくるので、それが楽しいんですよ。でも逆に考えたその一音が間違っていたらダサイことになるから、そういう部分では難しいし。ただそこが、自分が本当に目指す音楽のスタイルなのかなって最近思うようになりました。

タケシタ：最小限の音にすることで歌が映えたり、他の自分のフレーズが映えたりという楽しみはあります。いっちゃったきりにならないというか。今作は、こっちの音を引っ込めて、こっちの音を出してというバランスの取り方に楽しみはありました。

—— さて、4/30のC.C.Lemonが近づきましたが準備やコンディションはいかがですか？

クボ：今は大丈夫ですが、あと風邪をひかないことですね！

—— ヤマザキさんは、今年花粉症デビューしたんじゃなかったでしたっけ？

ヤマザキ：そうです（笑）。でも、4月になって落ち着いてきましたよ。杉が通り過ぎたら大丈夫みたい！

—— 他のお二人はどうでしたっけ？

クボ：僕は昔からですね。ライブの前とかだと花粉症の薬を飲むんで、喉が乾くんですよね。水とか飲んでも潤わない乾き！

—— それ辛いですねぇ。

クボ：辛いです！でも4月30日までには治ると思うんですけどね。ワンマンでこの規模のホールは初めてですし、今回メンバーの力だけじゃなくて、みんなの力を借りて楽しいものにしたいんですよ。子どもの頃のコンサートやライブってすごい派手な印象があったんですね。でも実際自分がこうやってバンドを始めてライブをやっていると、ただ演奏するだけっていう感じがあって。だからもっと…（子どもの頃に観たようなライブ）というイメージもあったので、それは今回ちょっとやってみたいと思っているんですよ。照明とかもね。あと自分達の歌って広いとすごく気持ちよく聴こえるんですよ。狭いと、いくらフワッてやっても、ババンッ！ってかえってくるからね（笑）音が飛んでて欲しいんですよ！だからそういう意味で広い会場は気持ちいいですよね。

—— 結成９年、今後のメレンゲとして目指すところや音などありますか。

クボ：何ですかね、目指すところ。でも自分達にとって音楽的に新鮮なことは、これからも追求していきたいですね。9年やっているので、あまり周りを見なくなったというか（笑）、このスタンスでどっしりやっていけたらいいよねとは思っています。

——では、最後にmFound読者のみなさんに一言ずつお願いします。

クボ：作品は約2年ぶりだし、ライブをずっとやってきたので、いいバンドのムード感でそのまま作品づくりに移れました。本当に魂のこもった作品になったので長く聴いてもらいたいです。

ヤマザキ：ここ最近、色々あったじゃないですか。だから正直、モチベーションが下がった時期もあったんです。でもこの作品によって自分自身が力をもらった経験をしたので、そういう力があるミニアルバムだと僕は思っているんです。だからそういう気持ちを、より多くの人と共有出来たらいいですね！

タケシタ：あの…大分色々なことをみんなが言ってくれたのですが（笑）。本当に自信作になりました。多くの人に支えられてリリースも出来たので、是非これを多くの人に聴いてもらって、ライブにも来ていただきたいと思います！

—— ありがとうございますした。