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秦 基博 インタビュー page3

秦 基博 インタビュー page3


—— 1ヶ月毎に作品を出すという事で、気を遣った点はどういうところですか。

3ヶ月連続って事だけではないですけど、前作と違う新しさだったり、求めてくれてるものに対していい意味で裏切っていくことの必要性とか。そういう意味では「透明だった世界」が裏切りというかこれまでにないアッパーな作品だったので、「メトロ・フィルム」ではアコースティックの延長線上にあるサウンドを聴いてもらおうと考えました。アルバムを聴いてもらうとさらに色々なバリエーションの楽曲が入っているんです。基本的には3rdアルバムをみんなに届けるという事が大きな目的としてありましたね。


—— まだ先ですが、10月リリースのアルバム「Documentary」は、どんな仕上がりになりますか?

そうですね、バリエーションも豊富ですし、それぞれの曲の個性が際立つ作品が出来たのではないかと思います。個性の強い楽曲達が13曲集まって。僕にとってリアリティーのある言葉がたくさん並んだ13曲になったと思います。


—— 秦さんは日常の風景を切り取るのが上手ですよね。歌詞を書くときどういうシチュエーションで書く事が多いですか。

自宅かスタジオが多いですね。外で思いついたフレーズを書き留めたりはしますけど、作品として形にする作業はノートやパソコンの前に座って書きますね。


—— 何かにインスピレーションをうけたりしますか?

ありますよ。映画とか本やマンガも好きですし、もちろん音楽もありますしね。その中でピンときて楽曲になっていくことも多いですけど、逆に音楽とは関係のないところから曲になったりもしますね。誰かとの会話だったり。
草間彌生さんの作品や、山下清さんの貼り絵からインスピレーションを受けて書いたことも。あとは映画の台詞や、ラストシーン。情景が自分の中に残っていて曲になっていく事はありますね。



—— 創作している時って、自分なりの楽曲のイメージが映像で浮かんだりするんですか。

そうですね。基本的にそうでないと曲にならないですね。メロディーを歌っていたり、メロディーを作ったところで、景色とか匂いとか、その曲の雰囲気が出てくる時じゃないと曲にはなっていかないですね。


—— 今回の「メトロ・フィルム」でも浮かんだんですね。

これはかなりはっきりとした情景もあったし、歌詞を1コーラス分くらいスケッチ的に書いておいたところにメロディーを付けていったので、そういう意味ではその景色に合うメロディーラインは何かというのを探しながら作りました。


—— 自分の中に浮かんだ映像がPVに反映される事はありますか?

ありますね。ただ自分が描いてるものだけで完結させてもつまらないですし、そこにはクリエイターである監督さんの解釈が加わる事で広がりが見えると思いますので。僕自身がどういう景色を見てるかという事より、その作品を通してどういう景色を見てほしいか、どういう想いを伝えたいかという事を監督さんには話しますね。あとは監督さんにお任せする事が多いです。それだけ信頼できる方とやる事が多いので。ジャケットのデザイナーさんにも自分の想いだけ伝えて、あとはお任せすることが多いですね。


—— 曲はスムーズに出来ますか?

僕の場合はほとんどズムーズに出来ないですね。…うん、結構出来ないほうだと思います。色々悩みながら作っていくタイプかな。もちろん曲によってですけど、すんなりは出来ない事が多いですね。今回のアルバムでは、どんな作品にしたいのか、自分の表現したい色とか匂いがはっきりしていたので、迷いと言ってもどこに向かうかの迷いではなくて、どういうものが一番良いのかという迷いでした。なので、また少し違う次元の悩みだったとは思うんですけどね。


—— 忙しかったから、ゆっくり遊ぶ時間もなかったのでは?自転車乗ってますか?

乗ってないです。まだ置きっぱです。夏暑すぎるだろ!っていうのもあって乗ってないんですけど(笑)秋口になったら乗ろうかなとは思ってるんですけど。

 

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