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毛皮のマリーズ「ティン・パン・アレイ」インタビュー Page2

毛皮のマリーズ「ティン・パン・アレイ」インタビュー Page2


—— 別に仲が悪いということではないんですよね(笑)

そういう訳ではないんですけどね(笑)。「いやぁ〜、いいね、さすがだね!!」っていうのはあんまりないですね。うちのメンバーは僕以外とオリジナル曲を作るバンドを組んだことがないんですよ。ドラムの富士山君に至っては初めての音楽ですし(笑)。だからそういう意味で、他と比べてという感覚が僕らのは薄いかもしれません。作曲というのはこういうものだという解釈でやっていますから。僕がおおまかな部分を持って行ってそれを組み立てていくというやり方です。だから作業工程的にはあまり今迄とは変わらないです。若干、出番少ないですけれど!という感じですが(笑)。


—— 「序曲(冬の朝)」の栗本さんとのデュエットですね。…今日(取材日)そういえば栗本さんの誕生日ですね。

え?うそ。(時計をみて)…あ、ほんまや!でもメール打とうにも携帯忘れてきました(笑)。いっか、別に今更。今更メールでおめでとう言ったら逆に気持ち悪がられますわ。

(一同爆笑)



—— 曲の話に戻りますが、この曲は美しすぎますね!

いいでしょ!僕も好きなんですよ。いいムードでね。


—— この中で志磨さん、生まれてはじめての曲中セリフということですが、いい感じじゃないですか!

いやいや、僕はもう、音を小さくしてくださいって頼んだんですよ。あれを別の人間がやっていたらもっと大きくしているんですけど、自分だと恥ずかしい恥ずかしいって…。


—— 意外ですね。ああいうのはすごく率先してやるタイプかと思っていました。

いや、照れますね。信じてはもらえないと思いますが、僕はあんまり前に出るタイプではないので。


—— すみません、全く信じられません。

(一同爆笑)

自分から前に、ハイハイハイ!!!って出るタイプではないですね。うまい事根回しして「志磨でいいやん、志磨で。」って言わせるんです、見えないところで。それで、「この流れは志磨っぽくない?」って言われて「そんなにみんなが言うならやりますけど。」っていうイヤらしいタイプ(笑)。だからそんなに「俺の台詞を聴け!」っていうタイプではないです。ボソボソってね。


—— 今回ミックスは全曲、南石聡巳氏が担当されたということですが、特にこの曲はミックスに頭を悩ませたとか。

僕はこの曲、すごくミックスを悩んだ気がしたんですけど、この間南石さんにお会いして「ミックス悩みましたね。」って言ったら「あれ、そうだっけ?」って言われて。


—— でも南石さんといえば、POPなものも手がけていますが、「毒組」に代表されるようなゴリゴリ系の音を得意とする気がしているのですが。

そうですよね。初め、ディレクションの段階でおそらく毛皮のマリーズはゴリゴリなので、志磨が持ってくる新曲もゴリゴリだろうということで南石さんを組んでいただいたんだと思います。多分南石さんもそのつもりでいらっしゃっていて、一番始め「序曲(冬の朝)」から録り始めたんですが、「あぁ、こんな曲もあるんだって思った」とおっしゃられていましたね。それで次の曲次の曲って進んでいって、うーん…って言っている間に終わっちゃったというね(笑)。


—— だってこの曲はこのアルバムの中でも歪んだエレキとか効いていますよね。

そう。それ以降は鳴りを潜めている(笑)

(一同爆笑)



—— 「さよならベイビーブルー」は浅川マキさんの訃報にインスパイアされて作った曲なんですか?

そうです。まぁ音楽的にはっきりとこの部分で影響された!というのは分かりづらいんですけど、僕が一番幼い時、物心つかない位の時に流れていたのが、ビートルズと浅川マキさんですね。中学生時代に親のレコードをターンテーブルにのせて聴き始めた頃、「浅川マキの世界」も聴いてみたんです。そしたら「夜が明けたら〜」って、あの雰囲気の歌が流れて、ジャケットも格好よくてすごく好きになったんですよ。でもこれを好きと言ってしまうのって、すごく後ろめたくて。河原でエロ本拾ったような後ろめたさ。だから小さい音で聴いていました。でも後から考えると、「浅川マキの世界」のトータルプロデュースだったり作詞をやっているのが寺山修司さんなんですよね。


—— あ、そうですね!

そう考えると、小さい時から寺山修司の射程距離に入っていたんだなって思いました(笑)。だから、ああいう吟遊詩人のイメージや、シャンソンのような感じで未だに好きなのは、やっぱり浅川マキさんなんですよね。


 

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