さかいゆう インタビュー Page1


さかいゆう、彼の魅力は声だけではなかった。昨年の「YES!!」ツアーでも多くのファンを魅了した一人多重演奏を今度はアルバムにも取り入れた!さかいのクリエイト能力と、新たな音の世界について、またアルバム 初回生産限定盤ボーナストラック のカヴァー話なども伺いました。


—— 今アルバムの「ONLY YU」ですが、かなりいいですね!

ありがとうございます。嬉しいです。


—— 一人多重演奏という面白い試みをされていますが、いつ位からこのアイデアを考えていたんですか?

昨年の夏頃からですね。ワンマンが始まる頃かな。「YES!!」は色々なミュージシャンを呼んでドンチャカやりながら作ったアルバムなので、色々な人の血が入りまくっているんです。そのお陰でいいアルバムになったんですが、今回はその真逆なことがいいと思ったんです。実験的に一人でやるということがいいと。だからデモテープをそのままマスタリングして作品にしたという感じですね。


—— この一人多重奏ですが、これは「YES!!」ツアーの時にやった、リアルタイムに出した音をループするという方法ですか?

あれは使っている作品と使ってない作品があります。


—— 制作は一人でやられたんですよね。

基本的にはエンジニアの方と2人でやっているんですが、ミックスに関しても自分の意向がかなり入っているので、かなり自分色が強いアルバムにはなったと思います。パーソナルスタジオがあるんですが、グランドピアノの録音以外は殆どそこで完結しています。


—— 制作にはどれ位の期間かかりましたか?

11月、12月で出来ました。具体的に言うと、10月の終わり位からデモテープを作り始めて11月の終わり位に曲の絞り込みをして、12月で全部できたという感じです。


—— 弾き語り風の曲はピアノ&ボーカル一発録りなんですよね。

一発録りの場合が多いですね。クリック(メトロノーム)もなくて。


—— 今迄も一発録りだったんですか?

曲によります。一発録りにすると重ねるのが大変なんですよ。クリックがないと、例えばディレイ(反響音をシミュレートする空間系エフェクターの一種)も、テンポに対して、このテンポでやりたいというのがあるから、それが定まっていないと音がバラバラになっちゃうんですよ。だからテイクというより、上に重ねる段階で苦労が多いし、作業も5倍位かかってしまうので、いつもはクリックに合わせてやっています。でも重ねるものがさほどないと一発録りでいいですよね。


—— どういう点が一番大変でしたか?

ミュージシャンの方にイメージを正確に伝えるというのは結構難しいんですけど、そういう苦労が今回ない分、逆に一人だから終わりがなくてどこで完成とするかのジャッジが大変だったです。ギター上手いわけじゃないから…なんだろう、未完成ですね。未完成の良さ。ちゃんと聴けるデモテープ。まぁデモテープなんか売り出していいのかよって言われそうですけど(笑)。でも僕、そんなに完璧主義者ではないし。


—— え、そうですか!? 結構細部へのこだわりは強いんじゃないですか?

たしかにこだわりますよ、すごく。でもこだわってリリースが遅れてしまうのもね。一番聴かせたいのは曲とメロディだから完璧なものを出そうと思えば思う程、アイデアが腐っちゃうんですよ。フレッシュな時ってあるんですよね。今しか出せない時に出さないと。で、やってみて上手くいかなければ次にまたやってみればいいと思うんですよ。でも次にその時上手くいかなかったものをクリア出来ても、もうそこに興味がなかったりもするし。だから自分の場合は、突詰めてもいいことひとつもないんですよ。


—— そうなんですか。突詰め型かと思いました。

違いますね。だって僕、スティーリー・ダンとかどっちかというと苦手ですもん!


—— そうなんですか?(笑)

はい。突詰めすぎて感動できない。様式美にあまりグッとこない。


—— じゃあ、もっとライブ感がある方が好きなんですか?

ええ。だから何故バッハとかモーツアルトが好きかっていうとアイデアが腐る前に譜面書いてる気がするんですよ。色々考えるんだけど、ここ衝動的にかっこ良いからというだけで作ってるなとか。彼らは課題曲として期限がある中で作っていた訳で、時間はいくらでもあげますから自由にやってくださいって言われると、それはそれで、もしかすると僕の場合は駄目かもしれません。


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アーティスト情報

さかいゆう インタビュー Page1
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■ 収録曲

  1. M1 music
  2. M2 AHEAD
  3. M3 ケセラセLife
  4. M4 ソングライダー
  5. M5 It's YOU
  6. M6 夏のラフマニノフ

「さかいゆうTOUR 2011“ONLY YU”#1」

3/13(日)

東京・Mt.RAINIER HALL
SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
問合せ:SOGO TOKYO 03-3405-9999

3/20(日)

広島・LIVE café Jive

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
ユニオン音楽事務所 082-247-6111

3/21(月・祝)

愛知・名古屋TOKUZO

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
JAILHOUSE 052-936-6041

3/27(日)

札幌・KRAPS HALL

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
マウントアライブ 011-211-5600

3/29(火)

石川・金沢21世紀美術館・シアター21

OPEN 18:00/START 18:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

4/3(日)

仙台・darwin

OPEN 17:00/START 17:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー東北 022-217-7788

4/9(土)

大阪・心斎橋JANUS

OPEN 18:00/START 18:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
GREENS 06-6882-1224

4/10(日)

福岡・ROOMS

OPEN 17:00/START 17:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー西日本 092-714-0159

4/17(日)

高知・X-pt

OPEN 16:30/START 17:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
デューク高知 088-822-4488

4/23(土)

東京・Mt.RAINIER HALL
SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
SOGO TOKYO 03-3405-9999

■ Link

オフィシャルHP:http://www.office-augusta.com/sakaiyu/

アリオラジャパンHP:http://www.ariola.jp/