—— あの、すごく歪んだギターも、さかいさんが弾いているんですか?
あれはね、僕のギターだと表現出来なかったので、キーボードギターを使用してベンド(奏法の一種)を駆使しています。普通だったらあれをミュージシャンに渡して、ああいう音を出してもらうんですけど、それだと通常のロックになってしまうから、音をグジュッとさせています。
—— 声も、一瞬さかいさんじゃないと思ってしまいました。
あれは歌詞やサウンドがあって、歌録りが最後だったんですけど、周りの音に影響されてああいう歌い方や処理の仕方になりましたね。
—— でも、今回この6曲を収録しようと決めるまでは大変ではなかったですか?
プラス5、6曲出来ていたんですよ。でもやっぱりこの6曲かなと思って。その中でもなかなかいいと思える曲が3曲位は出来たので、次のアルバムで発表できればいいですね。
—— 今回 初回生産限定盤ボーナストラック にマイケル・ジャクソンの「Rock With You 」と山下達郎さんの「FUTARI」が収録されていますが、「Rock With You 」は昨年11月に開催された「BEAT CONNECTION」でも披露されましたよね。
あのイベントは自分で言うのも何ですけど、僕はオイシかったですね(笑)。一人でポツンと出て行ってバラード歌った後に「Rock With You 」を打込んで演ったから、多分目立っちゃいましたね。
—— やはり、さかいさんにとって、マイケル・ジャクソンは大きな存在ですか?
マイケル・ジャクソンはトリビュートのつもりでやりましたね。勿論好きでアルバムも全部持っていたし、マイケルはジャクソン5の頃から好きでした。
—— その中で、「Rock With You 」を選んだ理由は何ですか?
正直、マイケルの曲は何でも良かったんだけど、自分が歌いそうにない曲がいいと思ったんです。僕は早い曲より、間のある遅い曲の方が得意なんですが、今回はテンポも原曲より上げてみました。ビートを早くタイトにして、しかも生音じゃなくて打込みっぽい電子音にして周りの音もケミカルにする。マイケルはもっとアタッキーに歌っているけど僕はソフトに歌う。そういう風にして、激しいのはトラックだけで、歌はソフトだったら違和感があって面白いかなと思ったんです。
—— だから一瞬、原曲よりスローに感じたのかもしれません。ドラムのリズムも面白いですよね。
ゆっくりの部分はテンポを1/2にしているんですよ。だからあまりせわしなく聴こえないのかもしれないですね。ビートはすごい激しいんだけど、歌のメロディにも耳がいくじゃないですか。メロディがすごくいいから、そこに耳がいくアレンジってどうすればいいのかなって思って、テンポを1/2にして、サビで広がったら原曲よりも、もっとロックになるかと思ったんですよ。全部ケミカルにしてね。でも歌は殆ど処理していなくて、自分の声のLOWの部分をちゃんと活かしました。だからすごく面白いテイクだと思います。
—— もう1曲は山下達郎さんの「FUTARI」ですが、この曲を選んだ理由を教えてください。
単純に好きな曲ということもあるし、達郎さんの曲って全てがパーフェクトなんですよ。アレンジから演奏から歌まで。勿論曲もすごく良いですし。だから曲とかメロディとか歌詞に注目して聴いて欲しいと思っています。ファンなので(笑)。それで、違うアレンジでやりたかったんですよ。同じようにすると原曲は超えられないんですけど、やっぱり何かの面で優れていないと駄目だと思うので、僕は空気感やポツリ感を大事にしました。弾き語りでポツンと歌っているので、その寂しさみたいな感じを出せればいいと思っています。だから完全にバラードになってるでしょう。
—— なっています!
達郎さんのオリジナルはSoulですけどね。
—— あとちょっとJAZZっぽかったり。
そうそう!コーラスもすごい分厚いし。そっち路線でも良かったんですが、あの感じって当時、ポップスとして最新のサウンドだったと思うんですよ。だから最新という意味で、すごくマッチョなアメリカのR&Bみたいにしてもいいんですけど、それだと自分が感じた感動や、ポツリと夜の闇に二人が佇んでいる感じが出ないし、かっこよさ重視だと作った後に後悔すると思うんです。自分の曲だったらいいけど、人様の曲だしトリビュートの意味も込めて、持っている歌詞とメロディの意味を全部感じて欲しくて、もの凄く考えた結果、あのアレンジにしました。
—— カヴァーはかなりされていますよね。
やりますね。でも僕は、自分が影響された曲に恩返ししたいので、そういう曲しかやらないんですよ。僕が歌ったらいい感じになるだろうという理由でカヴァーはやらないです。
—— ただ自分の声に合っているとか、自分として得意だろうという曲ではないんですね。
得意なものってね、良くないんですよ。上手く歌えちゃうから努力しないんです。でも自分の好きな、この「FUTARI」も難しくて難しくて!全然上手く歌えなかったんですけど、テイクを聴くと歌が上手いとかピアノが上手というより曲の空気感が伝わると思うんですよ。それは僕が一番感じて欲しいところなんです。そのフォーカスは、演奏の素晴らしさや、卓越したサウンド構成力にいかない為に、たいして上手ではない歌とピアノを使ってその曲を作ったんです。だからきっとうまくいったと思います。これが自分の得意な曲を選曲して、得意なサウンドで仕上げたら、その瞬間に得意なフレーズが出ちゃうんですよ。これが良くないと思うんですよ。だから僕は自分の得意なフレーズを出せば出す程、後から聴けなくなっちゃいます。
●さかいゆう 超技巧テクニックを公開!!一人多重奏YouTubeにて披露!
OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
問合せ:SOGO TOKYO 03-3405-9999
OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
ユニオン音楽事務所 082-247-6111
OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
JAILHOUSE 052-936-6041
OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
マウントアライブ 011-211-5600
OPEN 18:00/START 18:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
OPEN 17:00/START 17:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー東北 022-217-7788
OPEN 18:00/START 18:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
GREENS 06-6882-1224
OPEN 17:00/START 17:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー西日本 092-714-0159
OPEN 16:30/START 17:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
デューク高知 088-822-4488
OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
SOGO TOKYO 03-3405-9999
オフィシャルHP:http://www.office-augusta.com/sakaiyu/
アリオラジャパンHP:http://www.ariola.jp/