さかいゆう インタビュー Page2


—— ある程度、期限や抑制されるものがあった方が良いということですか?

そうですね。例えば、アンプラグドライブというのは、傑作度が高い気がするんです。あれは抑制されているからじゃないかな。


—— 抑制というのは決して悪いわけではないと。

そう!悪いわけではなくて、「アンプ使うなよ」って言われたら、その中でどうやって表現していくのかを楽しもうとするじゃないですか。アコギなんだけどエレキみたいに弾くとか、アコギの域を超えたいとか。そういう緊張感が出る気がします。だから今回一人で演るアルバムも、一人で演るという制約やコンセプトのもと、このフレーズは他の人が演奏してくれた方が絶対上手くいくと分かっていても、それを自分で演るというところに、すごい制約があるんです。そういう意味では、今迄のアルバムの中で一番好きですね。一番自分が濃く出ています。


—— 自分の中での濃度ですね?

そうそう!でもいい作品かどうかは別です。それは聴いてくれた人が決めることだし、あと10枚位作品を出さないと分からないことだし。でも一番自分をコントロール出来て濃い作品にはなったと思います。


—— いや、これはインタビューだから言うのではなく、本当に初めて聴いた時にヤバイ!って思った位このアルバム最高です。

これが好きってことは僕のことが相当好きだっていうことですよ!

<一同爆笑>

これを聴いて「もっとちゃんとすればいいのに」って思う人は、僕そのものが好きというより、僕が出来る色々な才能を気になっていた人だと思うんですよ。だからこれを好きって言ってくれる人は僕のファンだと思います。



—— じゃあ、公言します。私はさかいゆうさんのファンです!(笑)

あははは(笑)。でもその位、自分の演奏しかやってないんですよ。子どもっぽいところは子どもっぽいし、雑なところは雑だけど、その中で自分を出した作品です。だからこの作品は、もしかすると好き嫌いが分かれるかもしれない。


—— そうかもしれないですね。曲のバリエーションもすごく豊かですし。

友達に、テンポの遅い曲しか好きじゃない人や、ガシャガシャしている曲が嫌いな人がいるんですよ。だからそういう人には「YES!!」の方が聴きやすいかもしれません。だから僕のサウンドフェチな一部の「さかいマニアック」な人は、たまらなく好きかもしれないけど、全体としての完成度を楽しみたい人は駄作だって言うでしょうね。でもそうやって分かれていいと思うんですよ。計算して出来たアルバムではないんですけどね。


—— そこがまたいいんじゃないですか。

BGMで聴けない感じはしますけどね(笑)。あと、どういうシチュエーションで聴いていいのか難しいかもしれないです。ドライブもちょっと違うし、寝る前?…ん〜。朝?


—— 深夜ですかねぇ…?

…にしてはtoo muchな曲もあるし。だけど、そういう色々な意味でも自分らしいかな。


—— 「ケセラセLife」は、 HIPHOP というかミクスチャーの要素も多くて、歌い方もかなりパワフルですね。

あの曲はキックが、ロックのサウンドよりだいぶ大きいんですよね。HIPHOPと同じくらいにしているけど、HIPHOPではありえない位、上の部分の音量も大きくして厚みを出しているんですよ。だからロックファンにもHIPHOPファンにも聴かれないトラックだと思います(笑)。


—— でもこの曲、かなりハマりました。

だからそこが、「さかいマニアック」なんですよ!(笑)。僕、ロック嫌いって言ってますけど、本当はロック好きなんですよ。


—— え、そうだったんですか?

はい。ロックのサウンドも色々研究しているんですよ。この曲ではあえて「キックをここまで入れたらギターの良さが消えちゃうじゃん」っていうところがあったり、HIPHOPの観点からすると、「普通だったらこんなに音入れちゃ駄目だよな」っていうのを沢山入れているんですよ。あと、ブリッジやサビの部分でローズ(フェンダー・ローズ)みたいな音が出るから、色々な意味で「イエーイ!」って盛り上がるわけにもいかないし、そこにラップを乗せるのも難しそうだけど、そのファジーな感じが僕も大好きなんですよ。

 

■ さかいゆう 関連記事

さかいゆう 超技巧テクニックを公開!!一人多重奏YouTubeにて披露!

さかいゆう 2010年最後のライブ実施。「今までライブをした中で最高点です!!」

さかいゆう 一人多重奏ツアー決行!!新作アルバムも来春リリース決定!!

アーティスト情報

さかいゆう インタビュー Page2
Amazon

■ 収録曲

  1. M1 music
  2. M2 AHEAD
  3. M3 ケセラセLife
  4. M4 ソングライダー
  5. M5 It's YOU
  6. M6 夏のラフマニノフ

「さかいゆうTOUR 2011“ONLY YU”#1」

3/13(日)

東京・Mt.RAINIER HALL
SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
問合せ:SOGO TOKYO 03-3405-9999

3/20(日)

広島・LIVE café Jive

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
ユニオン音楽事務所 082-247-6111

3/21(月・祝)

愛知・名古屋TOKUZO

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
JAILHOUSE 052-936-6041

3/27(日)

札幌・KRAPS HALL

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
マウントアライブ 011-211-5600

3/29(火)

石川・金沢21世紀美術館・シアター21

OPEN 18:00/START 18:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100

4/3(日)

仙台・darwin

OPEN 17:00/START 17:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー東北 022-217-7788

4/9(土)

大阪・心斎橋JANUS

OPEN 18:00/START 18:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
GREENS 06-6882-1224

4/10(日)

福岡・ROOMS

OPEN 17:00/START 17:30
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
キョードー西日本 092-714-0159

4/17(日)

高知・X-pt

OPEN 16:30/START 17:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
デューク高知 088-822-4488

4/23(土)

東京・Mt.RAINIER HALL
SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

OPEN 17:30/START 18:00
料金:前売り¥4,200(ドリンク代別)
SOGO TOKYO 03-3405-9999

■ Link

オフィシャルHP:http://www.office-augusta.com/sakaiyu/

アリオラジャパンHP:http://www.ariola.jp/