—— ボーナストラック の「太陽と花びら」はファンからの要望でCD化された曲とききました。
池森: そうですね。これは元々、ラジオ(cross FM)の企画で作った曲なんですよ。
パリスマッチの曲とDEENの歌をドッキングさせてON AIRで流したんですけど、反響が大きかったです。でも 九州方面の人しか聴けないので、どんどん「どんな曲なの?聴きたい。」っていう声が広まっていって。
でもまさか作品化するなんて夢にも思ってなかったです。あくまでもラジオの企画って思っていましたからね。ただ、DEENの中でも数少ない夏歌だったので、パリスマッチの杉山さんに今回、この曲を収録する事を相談したら快諾してくれて。だからボーナストラックという意味でもみんなに楽しんでもらえるんじゃないかな。
「クロール」
—— アルバム「クロール」はどんなコンセプトですか?
池森: もうまさに夏!夏をコンセプトに音色、サウンド、歌詞の世界も含めて、夏だ、リゾートだ、海だ!っていうものすべてリンクするような作品になればいいなって思って作りました。
—— 今回は2曲、田川さんのギターインストが収録されていますが、どういう仕上がりになりましたか?
田川:そうですね、僕的には初回限定盤だけでもいいかなって思ったんですが(笑)。
流れで夏のワンシーンを切り取った楽曲が揃っているので、そのつなぎじゃないですが、いい意味でのシーンチェンジになればいいと思いました。
ライブとかでも、僕たちは曲と曲との間にMCを挟まずにこういったSEを入れてセットチェンジやシーンチェンジをよくやるんですが、その延長線上にあるという考え方ですね。インストってタイトルはあるけど、歌詞がない分、聴いている人それぞれの印象をあまり限定するものではないので、シーンチェンジという感じで取り入れる事でまた次の曲への期待感を煽る事ができたらと思います。
—— 「Surf on the weekend」でのキレのある細かいフレーズは一発録りとききましたが。
田川: そうですね、ダブルなんで2回は弾きましたがそういう意味では一発録りです。基本、ベーシックトラックのドラムとベースはいつもやってるサポートメンバーで、気心がしれていて多く語らずとも息が合う仲間なので、いつも せーので録るようにはしているんですけどね。まぁそこら辺はアナログ的というか、時代に逆行するやり方というか(笑)。ただ一発録りでやった時の空気感が作品になった時に感じてもらいたいです。
何でもデジタルで出来る時代だからこそ、逆にね。だから少しのミストーンなんかも直すんじゃなくて、あえて残す。ギタートラックだけあげると、思いっきりドラムとかぶってますからね(笑)。でもひとつのフロアでやる場合、そういうやり方でしか録れない音ってありますからそれはすごく大切にしていますね。
—— 完成度が高くないとできない事ですよね。
田川: アレンジも含めて、レコーディングにのぞむ準備って結構綿密にやるんですよ。
いざスタジオに入ってから、どうしようか?っていう事ではなくてイントロやエンディングをどうするかっていう事も含めて、その前段階でかなり詰めます。スタジオに入った時は個々の演奏に集中するっていうスタンスですね。それは全曲そうです。
—— 「Blue eyes ~Strings Style~」は2001 年にリリースしたDEEN 唯一のバラードセレクションアルバム『Ballads in Blue』にのみ収録されている曲のリアレンジなんですよね。
池森: そうなんですよ。この曲はほんと、そのアルバムにのみ収録されているにもかかわらず、みなさんの中に届いたみたいで。しかもあんまりライブでもやっていなかったんです。メモリアルなツアーや、アコースティックな場面で数回やった位。でも去年リゾート地でライブをやった時に、ストリングスを入れてアンサンブルなバンド形式でやったのもすごく反響があって。だからそれならっていう事で、今回のアルバムに合わせたりアレンジ、リテイクをしました。まぁ歌詞の世界も夏のワンシーンを切り取ったようなものなので、まさに今回のアルバムにはぴったりでしたね。
—— 池森さんの、ちょっとウィスパー的なヴォーカルにドキドキしてしまいました。
池森:え!ほんとですか?(笑)