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指田郁也『hello - EP』インタビュー

指田郁也『hello - EP』インタビュー


2013年にはシングル『バラッド』が、橋田壽賀子脚本 TBS系金曜ドラマ「なるようになるさ。」の主題歌に起用され話題となった指田郁也。昨年10月には待望の1stフルアルバム『しろくろ』をリリース。 そして今回、『hello - EP』をリリース(4月23日発売)。タイトルトラック“hello”が「なるようになるさ。」シーズン2の主題歌に決定した他、フィギュアスケートの羽生結弦選手からインスパイアされ作った応援メッセージソング “documentary”、指田のルーツミュージックが随所に散りばめられている“スパム”、NHKBSプレミアムドラマ「その日の前に」主題歌として書き下ろされた “オレンジ”など、EPにしてアルバムクオリティの4曲が揃った。サウンドへのこだわりや、世代観、歌詞が織りなす意味など、今の心境を語ってもらった。


ー『hello - EP』、早速聴かせていただきました!

ありがとうございます!


ー 4曲収録ですが、内容がかなり濃密ですね。シングルではなく、EPにしたのには何か理由があったんですか?

昨年、1stアルバム『しろくろ』をリリースして、ようやくデビューしてからのシーズンに一区切りついたという気持ちがあったんです。自分の中でアルバムを出した次はセカンドシーズンとして考えようと思っていて、そんな中で音楽を作る環境も変えて新しくスタートしたんですが、その新しくスタートした時というのが、ちょうど自分の中で心境の変化があったり、今残したい言葉が沢山あったりしたので、最初は普通のシングルにする予定だったのをEPに変更しました。


ー そうだったんですか。

ええ。今書いておきたい歌詞やメロディが本当にすごく多くて。多分、環境や心境の変化というのが一番大きかったと思いますが。


ー 変化というのは具体的にどんなことですか?

『しろくろ』まではプロデューサーがついて制作をしていたんです。そこから得られるものはすごく多くて、自分の中でも勉強しながら活動していくシーズンだったんですが、色々なことを勉強して吸収して、音楽的にもライヴ的にもさまざまなことが身に付いたので、次はその得たものをどんどん出せるようにしたいと思ったんです。例えばこういうアレンジャーさんと一緒にやってみたいとか、こういうミュージシャンとやってみたいとか。そういったものを具体化していけるシーズンにしたいので、最終的にはアルバムのセルフプロデュースも含め、色々なことに挑戦していきたいと思っています。


ー では楽曲についてもお伺いしたいのですが、タイトルトラック“hello”は「なるようになるさ。」シーズン2主題歌。シーズン1では “バラッド”が主題歌だったので、連続ですね。

はい。


ー “hello”は、ドラマのための書き下ろしですか?

書き下ろしなんですが、制作段階では台本はもらっていませんでした。 “バラッド”で一度「なるようになるさ。」に関わって、どういう方向性のドラマなのかも分かっていたので、今回はあえて合わせすぎずに作りました。


ー なるほど。作品としてもこのシーズンにぴったりの楽曲だと感じました。

3月は何かが終わり4月は色々なことがスタートする、終わりと始まりの時期だと思うので、その部分も自分の心境とリンクしていました。だから、過去の自分や未来の自分に対して問いかける、自分の中でのスタート作品を作りたかったんです。


ー この曲はサウンド的にシンプルなようで、実は色々な音が重なっていますね。

アレンジに関してはキラキラするものだったり、シンセメロだったりと爽やかなものが沢山ドロップみたいに散りばめられているので、その中で瑞々しいピアノで録れたのは良かったです。ピアノは結構大変だったんです。ずっとメロディが繋がっている上に、「何でこのキーにしちゃったんだろう。」って(笑)。まぁ自分で考えたキーなんですが、実は一番苦手なキーで。


ー えー!

でも、このキーが自分の中では一番春らしく聴こえるキーなので頑張りましたが、ピアノ弾きからすると、黒鍵だらけですごく弾きづらいんです。


ー うわ、黒鍵だらけってライヴが大変そう。

ライヴ大変です!!!


ー あはは。でもこの黒鍵がこれだけ美しい旋律に、しかも本当に春らしくなるんですね。

一応キー違いも自分で作ったんですが、やっぱり違くて(笑)。これが白玉(全音譜)になっちゃうと、それはそれで雰囲気が全然変わってしまうんですよね。この曲はF#で始まるんですが、F#で始まるというのはどこか懐かしさだったり、日本にある伝統的な桜や春の音を感じさせるんです。どうしても日本人はそこに耳がいくというか。松任谷由実さんの「春よ来い」もやはり黒鍵で作られているし、どうしてもそこに春らしさを求める耳があるので、僕自身も世代は違いますがそういう曲を聴いて「すごく暖かくなってきたな。」とか「爽やかな気持ちになれるな。」って思うし。それにはキーが関係していたので、変えたら駄目だなぁ…と思いつつ、こりゃ頑張るしかないなと(笑)。


ー 今回、作品通してひとつ気になったのが、楽曲同士の曲間でした。それぞれ違いますね。

はい。曲間に関しては、毎回全作品通してこだわっているんですが、今は1曲だけ購入したりプレイリストの順番を変えて聴くことも簡単に出来るじゃないですか。


ー ええ。

でも自分としてはCD1枚の作品として聴いて欲しいので、曲間というのは大切にします。やはり世界観を変える空気だと思うんです、曲間って。なのでサラッといきたい楽曲はそれに合うような曲間にして、ここで一気に空気を変えたいなと思ったら曲間を空ける。今回で言えば“documentary”と“オレンジ”の曲間を結構空けました。 “オレンジ”は弾き語り1本で聴かせるようなイメージなので、そこはライヴの構成を考えるのと同じかな。


ー なるほど。だから曲の持つイメージが全く違う“hello”と“スパム”の曲間もかなり空いているんですね。

そうです。


 

リリース情報

指田郁也 5th Single-EP
『hello - EP』

2014年4月23日発売
hello_jkt20140330.jpg

WPCL-11783 / \1.500(税別)
初回生産のみファンミーティング応募券付

1. hello (TBS系火曜よる10時ドラマ「なるようになるさ。」主題歌)
2. スパム
3. codumentary.(応援メッセージソング)

4. オレンジ

amazon
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ライヴ情報

指田郁也“しろくろ”しくよろTOUR2014」《追加公演》
6月21日(土)東京国際フォーラムホールC
OPEN 17:00 / START 18:00 全席指定 ¥6,500(税込)
チケット一般発売日:2014年3月29日(土)
(問)H.I.P. 03-3475-9999

Billboard LIVE OSAKA
4月25日(金)Billboard LIVE OSAKA
時間:1st OPEN 17:30 / START 18:30 2st OPEN 20:30 / START 21:30



Billboard LIVE TOKYO
5月11日(日)Billboard LIVE TOKYO
時間:1st OPEN 15:30 / START 16:30 2st OPEN 18:30 / START 19:30

「FM802×FM COCOLO FUNKY MARKET」
5月3日(土・祝)9:00 START/ 17:00 END(予定)

「ABC感謝祭2014 マイドほたるまち!」
5月5日(月・祝)~5月6日(火・休)10:00~17:00
会場:大阪市福島区「ほたるまち」(ABC社屋周辺)
※指田郁也出演は5月5日(月・祝)10:30~「マイドフェス」@ABCホール

「SAKAE SP-RING 2014」

6月7日(土)8日(日)
11:30open/12:00start
会場:DIAMOND HALL/APOLLO BASE/CLUB QUATTRO 他

Sapporo Sound Square vol.2
5月16日(金)18:00~
場所:駅前通地下歩行空間北3条広場
内容:トーク+ミニライブ+「hell-EP」購入者対象サイン会
 

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